ᴀɪ ᴏʜᴋɪ

小さなネイルサロンオーナーが書く日々のこと。

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最近の記事

せいやのハピネス

なんだかムズムズして心がちょっと危険信号の時、いつもこの曲を聴く。 ただ前向きなだけはなく、寄り添うような歌詞が、しわしわと萎みかけた心に優しいパワーをくれる。 おすすめは霜降り明星せいやとAIのコラボバージョン。一生懸命歌うせいやと、それを包み込むAIの温かさがなんとも心地良い。(4:00〜) 態度の悪い店員さんに出会ったり、電車で足を踏まれたり。こんなにも真っ当に生きているのに、どうして酷い目に遭うんだろう。 そんな風に思ってしまう時は、だいたいが自分に余白のない

    • チャリティーランを始めたきっかけ〜なぜ子供への教育支援をするのか〜

      趣味が高じてランニングサークルを立ち上げたら、ありがたいことにたくさんの方が参加してくれるようになった。 お喋りしながら皇居ランニングをしたり、みんなでリレーマラソン大会に出場したり。 本当に楽しくて幸せなコミュニティだと思う。 そしてこの春、初めての有料主催イベントとしてチャリティーマラソンを企画している。 目的は子供の教育支援をしている団体に寄付をすること。 コミュニティ作りでも、イベントの告知でも、にこにこ笑って「楽しいよ!」と呼びかけていた方が、人は気軽に集

      • すごく好きだった人の話

        少しずつ冬になって誕生日が近付くと、思い出す人がいる。 「生きることが自傷」そんな感じの人だった。 弱くて、脆くて、そんな自分を受け入れてるようで、実は全然納得していなくて、世の不条理にずっと眉をひそませて いつもどこを見てるか分からない目をしているけれど、会うたびに花をくれる、そんな人だった。 当時私の中で輝いていたたくさんの思い出たちも、もうほとんどが色褪せて 振り返れば彼のどこが好きだったのかも朧げなのだけれど 今もどこかで元気でいてくれたらいいな、そんな風

        • わたしに帰る

          朝日新聞デジタルに掲載された、金原ひとみさんのコラムを読んで涙が止まらなかった。 母親になって感じた違和感、自分という人間がどんどん乖離していく恐怖。 離婚をして子供を置いて家を出る女性は批判され、離婚後一度も子供に会いに来ない父親が自由に生きるこの世界を、私は憎んでいたんだと思う。 うちの娘は小学一年生の時から、その日の気分でパンを焼いたり、ごはんをチンしたり、朝食を自分でつくる。 母である私は朝ごはんを食べる習慣がないし、自分の食べたいものを食べたい量用意する方が

        せいやのハピネス

          「顔は悪くないんだから痩せたら可愛くなるのに」

          こんな言葉を投げられて、嬉しく思ったことがある。 言った相手はどこの誰か思い出せないほどに、関係性の薄い人だった。 その頃の私はこの言葉を「褒められた」と捉えたのだけれど、今思えばとんでもなく余計なお世話で屈辱的。 思春期の頃はどんな形であれ、誰かに肯定して欲しかった。 肯定してもらえるのなら、どんな努力だってできた。 大人になった今の私は、自分で自分を肯定することができる。 私が痩せていようが太っていようが私の勝手なのだから、放っておいてほしい。 私の顔を美人

          「顔は悪くないんだから痩せたら可愛くなるのに」

          ゴレンジャーの何色になりたいか

          私のゾンビ映画ブームは2004年に始まった。 当時、付き合いたての彼と映画デートをしようという話になり、何観たい?との問いにもじもじしながら「ドーン・オブ・ザ・デッド…」と答えた記憶がある。 拒否せず映画館に着いてきてくれた彼には、今でもとても感謝している。 一番好きなゾンビ作品は「28日後」 全速力で走って追いかけてくるという従来のゾンビの概念を覆した衝撃はもちろん、イギリス映画独特の洒落た雰囲気が好きで何回もリピートした。 アメリカのドラマ「ウォーキングデット」

          ゴレンジャーの何色になりたいか

          私が光って何も見えない?

          人生を生きやすい人と生きにくい人に分けるとするならば、私は間違いなく生きにくい方の人間だった。 誰にどう見られるかビクビクして、他人からの言葉一つで傷付いて、だからこそ他人を傷付けないよう慎重に空気を読んで、疲れて、そしていつも人を批判していた。 自分ができないことをしている人が羨ましかった。そんな相手を批判することによって、自分の奥底にあるドロドロとした膿を放出させる。 子供が小さくて身動きの取れなかった数年間、私は人生最大のドロドロの中にいた。 ヒールを履いて1人

          私が光って何も見えない?

          我が子と走るということ

          運動するのに気持ちのいい季節なので、たまに娘を巻き込んでランニングをしている。 最初は嫌々だったけど、徐々に体力が付いてきて楽しさを知ったのか、最近は娘の方から「走りに行こう!」と言い出す時もある。 私は完全に併走に徹して、横からペース配分を伝えるだけ。(遅すぎる時はたまに煽る。笑) 娘にランニングをしてほしい理由は、自分の足でどこへでも行けるということを自分の体で知っていてほしいから。 誰かに頼らなくても たくさんのお金がなくても 車や機械を持っていなくても 強い

          我が子と走るということ

          押し付けの多様性と、肌色のクレヨン

          渋谷や新宿タワーのジェンダーレストイレ問題、adidasの女性用水着に男性モデルを起用した件など、多様性というものについて深く考えざるを得ない昨今。 押し付けのような善意が溢れ、空回りした思いやりがこんがらがってしまったこの世の中で、資生堂の「My Crayon Project 」がとても面白いと思った。 あいり色、ゆうと色、じょーだん色 当たり前なことだけれど、この箱の中に同じ肌色は一つもない。 動画内の「私の色だ!」と声をあげる女の子が可愛らしいし、その子色で書く

          押し付けの多様性と、肌色のクレヨン

          ゴールデンブザーから学ぶ、謙虚と謙遜

          先日、久々に会った友人の髪型が変わっていたから「髪切ったの?可愛いね」と言ったら 「そうなの、ありがとう!」と返ってきて、なんだかすごく心地が良かった。 そういえば私の周りには「謙虚な人」は多いけれど「謙遜する人」はあまりいない。 例えばこの時、友人の返答が 「いやいや〜可愛くなんてないよ」とか「おばさんだから小綺麗にしなきゃね」とかだったら、きっと私の心はしゅんとしていた。 心からの褒め言葉を謙遜というボールで跳ね返された瞬間、私は頭の中で次の言葉を必死で探す。

          ゴールデンブザーから学ぶ、謙虚と謙遜

          ドラマ「ブラッシュアップライフ」はなぜこんなにもたくさんの人の心を惹きつけるのか

          昨日の最終回を見終えてすぐ、興奮冷めやらぬ状態でこの文を書き出した。 よかった、とにかくよいドラマだった。 バカリズムの脚本も、安藤サクラの圧巻の演技も、とにかく全てがよかった。行ったこともない北熊谷が愛おしくてしょうがない。 日曜日は毎週テレビの前にスタンバイ。最近はテレビ番組を見る習慣がない人も多いし、私もその一人。 あんなに大好きだったのに、私はいつからテレビを見なくなったんだろう。 リアルタイムを楽しむことの懐かしさを思い出して、久しぶりにわくわくできる時間

          ドラマ「ブラッシュアップライフ」はなぜこんなにもたくさんの人の心を惹きつけるのか

          これが私のあるべき姿、これが私

          2017年にアメリカで製作され、日本で2018年に公開された映画「グレイテスト•ショーマン」 19世紀半ばのアメリカ。主人公の主人公P.T.バーナムが挑戦と失敗を繰り返しながら、自ら立ち上げたサーカスで夢のショーを作り上げるミュージカルエンターテイメント。 ありきたりな表現だけど、本当に「何度もリピートしたくなる感動の名作」だと思う。 ストーリーはもちろん、この映画はとにかく音楽が圧巻。サントラは何回リピートしたか分からない。 その中でも爆発的にヒットしたのが、劇中で

          これが私のあるべき姿、これが私

          やりたい事ではなくやれる事をする

          大好きでよく見ているユーチューバーえみりんちゃんのチャンネル。 「ユーチューバーがユーチューバーになるための学校に潜入する」という企画がすごく面白かった。 この動画を見て思ったのは、やりたい事とやれる事の違いについて。 この学校はYouTuberになりたい人はもちろん、 編集者、マネージメント業などYouTubeに関わる仕事について学べるというもの。 生徒と一緒に授業を受ける中でえみりんちゃんは 「PCが使えない」 「マーケティングとは??」 終始こんな感じで、視聴

          やりたい事ではなくやれる事をする

          クレチン症と性教育について考える

          思春期のお子さんをお持ちの皆さん、ご家庭での性教育ってどのように行っていますか?今回は私なりの「性の伝え方」についてのお話です。 現在小学5年生の娘は、生まれてすぐに「クレチン症」と診断されました。 クレチン症とは「先天性甲状腺機能低下症」とも呼ばれます。 生まれつき甲状腺の働きがうまく機能せず、成長に必要なホルモンを作り出すことができない疾患のこと。 放っておくと知的発達に影響を及ぼす可能性があります。 日本では新生児マススクリーニング検査がおこなわれているため早

          クレチン症と性教育について考える

          山を登る

          登山を趣味にしたいと思いつつ、行ったことがあるのは高尾山くらいだった私。 先日、山に詳しい友人に色々と教えてもらいながら大山(丹沢)登山に行ってきました。 「朝ごはんしっかり食べてきてね」と事前に声掛けしてもらってたのに、朝はいつもすこぶる食欲がない私は野菜スープだけ飲んで出発。 序盤で案の定地獄を見ることに。 これが噂のハンガーノックというものか…!! 朝たまたま買っていたドーナツを半泣きで貪り食ってパワーチャージ。こんなに美味しいドーナツ初めて食べたってくらい美味

          5th anniversary

          皆様に支えていただき、nail salon REは11月1日で5周年を迎えることができました。いつも温かく見守っていただき本当に本当に、ありがとうございます。 お店の名前の由来は、気持ちをRe:set(リセット)できる場所でありたいから。 ネイルサロンで過ごす時間が心休まる時でありますように。新しい指先でまた明日から頑張れますように。 日常がほんのちょっと楽しくなるお手伝いができたら、という想いから2017年にnail salon REをオープンしました。 ネイリスト

          5th anniversary