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戦え!スーパーマーケットのおっさん

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コロナ禍で働く、いちスーパーマーケットの店員である私自身が感じた事とこれまでの人生振り返り明日へ向かう。
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戦え!!スーパーマーケットのおっさん最終回

戦え!!スーパーマーケットのおっさん最終回

2020年になった時に
ついに2020年か、オリンピックで盛りあがり関連商品とか売れまくるだろうとか漠然と考えていた。

「新型コロナ」
が中国で大流行し始めている。
そういうニュースが入ってきても

日本は大丈夫だろう。
自分は大丈夫だろう。
と根拠のない気持ちを持っていたが
日本や世界で感染者が出始めてる状況を見て、これは本当に大変な事が起きている。
とやっと気づいた。

ある日の仕事中の売場

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戦え!スーパーマーケットのおっさん5

戦え!スーパーマーケットのおっさん5

40代に入り気持ちも新たに頑張ろうとしていたのだが明らかに身体に異変を感じたのが42歳の梅雨時だった。
疲れが全く取れない。胸に出来た出来物は幾つにも増えて肥大し時に伴うようになった。
病院にも行ったが

帯状疱疹
診断する病院もあれば
ケロイド
が酷く悪化したという診断する病院もあった。
長年の疲労や酒の飲みすぎが原因か?厄年なんて信じない自分だがそういう事も少し感じていたかもしれない。
不安を

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戦え!スーパーマーケットのおっさん4

戦え!スーパーマーケットのおっさん4

「言えない」と思っていた今の状況を
ようやく地元の先輩達に相談した。
普段は連絡してこないのに、自分が本当に困った時だけ連絡してきて、と思われただろう。
今の状況を話して、即、言われたのは
「実家に帰れ!」

今、思えば本当にその時の私の事を思って言って下さったのだろう。
残っていたら払えない家賃を借金しながら払う事になっただろうから。

約15年振りに世田谷の実家に帰った。
だいぶ年老いた両親達

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戦え!スーパーマーケットのおっさん3

戦え!スーパーマーケットのおっさん3

ある日、ちょっとしたきっかけで
都内のバーに行った。
バーなど行った事のなかった私にはとても新鮮に感じた。
1人の寂しさを埋めるためか?
一時の楽しさを求めるためか?
気づけばすっかり

ハマってしまっていた。

毎週行くようになり、多い時は週に3回は行くようになっていた。
夜遅くまで飲み、ある時は朝まで飲んだり…
当然お金はなくなった。
職場に遅刻する日が増えた。
気づけば、あっと言う間に借金は

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戦え!スーパーマーケットのおっさん2

戦え!スーパーマーケットのおっさん2

29歳の春、夜遅くに帰宅し部屋に入ると、机の上に「離婚届」が置いてあった。
あとは、こちらが名前を書いて判子を捺すだけ。
突然すぎて、何で?と思いつつも、自分の気持ちの中で半分、仕方ないかな?と思った。
当時の私は長時間働くのは当たり前。たまに早く帰る日はそのまま同僚や友達と遅くまで飲みに行き、更に遅く帰宅。
考えてみたら殆ど、家の事や子供達と遊んであげたりしていなかった。
もっと家族の事を大事に

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戦え!スーパーマーケットのおっさん1

戦え!スーパーマーケットのおっさん1

この短編小説?は2020年のコロナ禍でのスーパーマーケットでの出来事、及び、自身の半生を少し書かせていただきました。
本当に恥ずかしながら、ある出版社のコンクールに送らせていただいた本当に恥ずかしい駄文を少し手を加えました。
文章力何もありません。

それでも読んで下さった方が1人でも、いらっしゃりスーパーマーケットって素晴らしいね、と思って下さる方が1人でも増えたらと思っています。

以下、本文

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