【小説】「ミスタ・サンセット・ゲストハウス!」第2話
うたた寝から目覚めたら、とっくに日が暮れていた。これでは何をしにきたのかわからない。自分に毒づきながらシャワーを浴び、階下に降りると、鈴音と名乗った女性が食堂で洗い物をしていた。俺が入っていくと特大の笑顔を投げてくる。
「さっきご飯できましたーって放送かけたんですけど降りてこられなかったので、眠られてるのかなって。お肉焼きますから待っててもらえます?」
確かに肉の焼ける旨そうな匂いが充満している。ただ少しがっかりという気持ちが湧いたことも否めない。何も沖縄まで来て肉もないよ