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R.I.P. Ryuichi Sakamoto

R.I.P. Ryuichi Sakamoto

坂本 龍一さんが今年3月28日に享年71歳で惜しくも亡くなられて、はや半年。今回は経営のお話ではなく、私の趣味の音楽・読書を通じた坂本氏の足跡と印象を少し振り返ってみたいと思います。

晩年(最近10年間)の活動2014年に咽頭癌であることを発表されてから、回復と転移、療養を繰り返しながらも、数多くの映画音楽やCDアルバムの発売、東北大震災の復興支援、神宮外苑の樹木保護など様々な活動を続けて来られ

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読書論(4):性善説人間観

読書論(4):性善説人間観

Humankind:希望の歴史最近、読んだ中で「Humankind 希望の歴史」は「文明の崩壊」「サピエンス全史」に続く、現代人の必読書だと思いました。

日本語版向けインタビューではシンプルに
 「ほとんどの人間の本質は善である」
 「協力しあうことは、人間の遺伝的性質」
 「シニカルな人間観から希望に満ちたポジティブな人間観へ」
と著者自ら語っていますが、そのために費やしたインタビューや世界中

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読書論(3):人物伝

読書論(3):人物伝

少し間が空いてしまいましたが、今回は趣味の読書の中で、歴史上の人物に焦点を当てた「人物伝」について取り上げてみたいと思います。

実は人物伝、もしくは特定の人物に焦点を当てた歴史小説・伝記のうち、
私の上や同世代が好んで読んでいたものは苦手です。
私のような様々なテーマの本を乱読、かつ複数冊を同時並行で読むようなタイプの読書家には文庫にして10冊以上の長編小説は向いていなかったからかもしれません。

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読書について(1):古典を読むべき?

読書について(1):古典を読むべき?

今回は仕事上の必要性以外に、プライベートの趣味の一つでもある「読書」についてです。

ビジネスリーダーの読書最近、出版され話題になっている興銀ご出身で現在、森ビル専務の堀内勉さんの「読書大全」を読んでみました。

私の読書は電車や出張の行き帰りや自宅で小一時間読むくらいなので、月に数冊程度。同時に2~3冊並行して読んでいるので、下手をすると3か月くらい積読状態になっている本もあります。

それでも

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読書について(2):読書術

読書について(2):読書術

前回、1か月ほど前に書いた読書論の続きです。
今回はそれぞれのジャンルで活躍された(されている)方の読書術について紹介します。

文芸評論家まず始めに、私が学生時代に読んだ文芸評論家 小林秀雄氏の講演や書評をまとめた「考えるヒント」です。
随筆風のエッセイとともに、プラトンの「国家」や「平家物語」「プルターク英雄伝」などの書評が載っています。

小林秀雄氏の文書は難解だと良く言われていますが、授業

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