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短歌『冬の色』#シロクマ文芸部

短歌『冬の色』#シロクマ文芸部

#シロクマ文芸部
参加させていただきます。

冬の色 帳がおりし 暗闇に
白い息吐き 私も凛と

今年の冬は暖かいですね。
こどもを産んでから出かける時間が限定的になり、朝夕は出かけなくなったので尚更寒さを感じにくくなりました。

けれど、先日珍しく夜出歩いていたら吐く息が白くなり、そうだ、寒いと息が白くなるんだということを思い出しました。

冬、ということを考えた時に、私は漆黒の暗闇を考えます。

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創作/4次元

創作/4次元

高校の真ん中に、小高い丘のような、広場があった。
昼休みに昼寝している者あり、放課後にだらだらしている者あり。
僕はテスト期間、学校が早く終わった後に、そこでぼんやりと過ごすのが好きだった。クラスでも帰宅部の友達が集まり、テストが終わるとそこでぼんやりするのが恒例行事のようになっていた。

今日も、いつもと同じ、そんな日のはずだった。

僕は横になって青空を眺めながら、今日の数学の問題について考え

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短歌『秋はどこに消えた』

短歌『秋はどこに消えた』

秋どこと
かなしみながらも
ふわふわの
靴下はけば
冬こころまち

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※この画像は、アドビ株式会社と連携したデザインアプリ「Adobe Express」上で画像生成AIによって作成しました。

こどもと一緒に体調を崩して、
時間がない!もうだめだ!
そうだ!短歌だ!!!
そう思い立って短歌を詠んでみましたが難しいですね。
学生時代のほうが得意だった気がする。

着想は、note作

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創作/スクランブル交差点の星空

創作/スクランブル交差点の星空

僕に彼女が出来た。
大学で同学年の女の子。

実家が遠方で、一人暮らしをしている。
付き合う前に実家はどこなのと聞いたことがあるが、マイナーな場所だからわからないと思うよ、と濁された。
もしかしたらややこしい子なのかもと少し身構えたが、彼女と過ごす日々は楽しく、僕はその違和感について見ないふりをしていた。

彼女の好きなデートスポットは渋谷で、僕が待ち合わせに遅れる時などは、必ずお気に入りの喫茶店

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