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笑える子育て

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ワーママ的な雑記(19.11月内容に合わせてマガジンタイトルを変更しました)
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#育児

こんな時こそ、お菓子の家

こんな時こそ、お菓子の家

毎日、不穏な情報ばかりが目の前を通り過ぎる。
真剣に読み込むと深い沼に落ちていきそうで、ただ息を潜めて家の中で暮らしている。学童も保育園も行かせるのをやめて、もう4週間にもなる。

毎年恒例のお花見にも行けないし、子ども達はほとんど軟禁生活。仕事も忙しいから、あまり遊んであげられない。せいぜい、昼休みに小さな庭の周りをぐるぐる走るくらい。

だから少し前から、もう、これはそろそろアレしかないな…と

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休校!世界の昼ごはん🇫🇷

休校!世界の昼ごはん🇫🇷

今日のごはん何?と聞かれるのは苦痛だけど、
今日はどこの国?と聞かれるのは楽しいかも。

ふとそんなことを思いついてしまい、今週はお昼ごはんを「世界のごはん」にしてみた。

きっかけは、先週末に業務スーパーへ足を伸ばしたこと。まとめサイトに載っていた蔥抓餅が食べたくてたまらなくなってしまって。あいにく、ふつうの蔥抓餅は売り切れていたけれど、ほうれん草味は売っていた。それ以外にも、気になるものがたく

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仕事はカツ丼、育児はラーメン

仕事はカツ丼、育児はラーメン

「仕事と家庭の両立」なんて、軽々しく言うもんじゃない。

仕事と育児はどちらも炭水化物で、純増したら胃がもたない。若かりし自分に、そう伝えられたらどんなに良いか。

人生はいつだってシェア按分で、友達との時間が増えれば親は疎ましくなるし、恋人ができたら友達はおざなりになる。子どもができてもいままで通りの生活なんて、幻想もいいところ。

万事楽しげなママ雑誌なんかでは、想像などできるはずもない。朝の

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しかくの顔、あたたかい手

「まーくんに、なかまにはいっちゃだめ、っていわれたんだ」
その日、彼は口を尖らせてそう言った。

いわゆる「男の子の遊び」全般が苦手な息子は、いつもブロックや工作をしていて、女の子たちとぬりえをしていることも多い。

まだ年中さんだから、ひとりぼっちの時もさほど気にしていないようだし、変に気を使っていないところが私は好き。

けれど、仲間はずれがはじまると、どうしても心がざわつく。口を

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任天堂スイッチの効能

任天堂スイッチの効能

任天堂スイッチを購入して、4ヶ月が経った。
ファミコン世代の私からすれば、相当に画期的なゲームで、とても楽しい。

購入する前は、なんとなく「ゲームばっかりになって、困る」みたいなイメージがあった。目が悪くなるとか、外で遊ばなくなるとか、ゲーム依存になるとか、そういうイメージ。

でも実際のところ、私はいいなと思っている。とてもいい。こんなに良いと思わなかった。ゲーム機を上手に利用すれば、子ども達

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休日のファミレスで、ランチに1杯飲むという幸せ

休日のファミレスで、ランチに1杯飲むという幸せ

子どもが出来て価値が上がったものの代表に、ファミリーレストランがある。

独身の頃は、ファミレスでご飯を食べてもあんまり美味しくないと思っていた。それに煩い。ちょっと汚い。安いだけあって、それ相応のもの。

でも、やっと分かった。ファミレスってすっごい優しい。すべての人を等しく迎え入れてくれるし、疲れた親への労わりサービスが溢れている。

安いのはもちろん最高だし、なんなら煩いのも最高だ。

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王女様のやさしい命令

王女様のやさしい命令

娘が9歳の誕生日を迎えた。
私が言うのもあれだけど、娘は真面目で優しい良い子だ。争いになるとだいたいのことは周りに譲ってしまう。

それ自体は良いことのような気もするけれど、気が強い中間子の私としては、そういう生き方って疲れないかな?と時々心配になる。我慢が積もり積もって、いつか娘が辛くなるくらいなら、少しぐらい我を通したっていいのに。

そう思って、今年の誕生日は「王女様の命令」を実施することに

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80歳

80歳

たとえばの話だ。

私は今80歳で、夫に先立たれ、たった1人で暮らしている。1人で暮らす一軒家は、しーんと静まりかえって、途方もなく広い。娘は市内に家庭を持ち、息子は飛行機に乗らなければ会えないほど、遠く離れて暮らしている。

幸い、体はまだ元気だが、時々ひどく寂しい。この頃は、子ども達がまだ幼かった日を思い出す。ふわふわの頬、私を取り合う声、ぐちゃぐちゃに取り込まれた洗濯物、本読みの丸つけ。

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足るを知れと神に叱られた救急車の日

足るを知れと神に叱られた救急車の日

先週のこと。
息子が突然、顔面蒼白になり救急車で運ばれた。私はちょうど家にいて、すぐ園にかけつけたけれど救急車のほうが先だった。

唇まで白く、目は虚ろ。でも意識はある。担架に乗せられ、簡単な聞き取りを受ける。私は気が動転してしまって、救急隊員に落ちついてと言われてもポーチから保険証と乳幼児医療証をなかなか取り出せなかった。

膝に抱えた息子の靴が転がる。救急車に乗っているということを現実

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涙の無駄遣い

涙の無駄遣い

ちょっと最悪な夜だった。母親なのに感情が暴走した。

家に帰って、いつも通り食事を用意して、少し仕事の返信をした。さあ、晩ごはんを食べよう!と言いたかったけど、スープを煮込みたかったので食事の前にお風呂へ入ることにした。

でも、子ども達はヒカキンに夢中で全く話を聞いてくれない。そもそも、youtubeは1日30分までという約束なのに、1時間経ちそうだ。イライラする。

「もうテレビを切って、

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zozo前澤社長に嫉妬して、家族旅行にお金を投下した話

zozo前澤社長に嫉妬して、家族旅行にお金を投下した話

少し前に、zozo town前澤社長の100万円プレゼント企画が話題になった。【夢を叶えるための100万円を贈る】とその意図が発表されたとき、私は悔しさでいっぱいになった。

私には、他人に100万円をあげる財力も勇気もない。器がきっちり、自分ひとり分しか無い。だけど、可愛い可愛い子どもたちの冒険を、自分の老後より優先することはできる。

そんな話をMr.イエスマンである最愛の夫に相談し、

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学童WARS -夏休みは不幸なのか?-

学童WARS -夏休みは不幸なのか?-

「夏休みなのに、毎日学童クラブに行かせるなんて可哀想」
そんな言葉を見かけて、うーん、と考えてしまった。

反論したいというよりも、
そうなの?
そうだったの?
という驚きでいっぱいだ。

これはあくまで、n=1の話だけど、私の母はキングオブ専業主婦で、結婚後40年間働いていない。家に帰ってきたら必ず母がいたから、学童とか鍵っ子とは無縁の生活を送ってきた。

そんな私にとって夏休みのイ

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子連れゲストハウスのすすめ

子連れゲストハウスのすすめ

週末、家族旅行のステージが、ひとつ上がったように感じた。

これまでファミリーフレンドリーな旅館・ホテル・せいぜいビジネスホテルまでだった子連れ旅行で、ようやくゲストハウスに泊まることができたのだ。

料金的には完全に順番が逆だけど、私はお風呂やトイレが共用のザ・ゲストハウスに家族で泊まることが憧れだった。前のnoteでも書いたとおり、異国の草原で楽しめる人間に育てたいし、私もそうありたいから

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品性は1日にして成らず

品性は1日にして成らず

滋賀への旅行の帰り、どこかに寄りたいねと思い付きである場所へ足を伸ばした。琵琶湖の南側、石山を更に下った山の中にある、「叶匠壽庵 寿長生の郷」である。

寿長生の郷(すないのさと)は、叶匠壽庵が運営している大自然の中の和菓子屋さん。ベーカリーやカフェ、お茶室なども併設している。広大な敷地は、6万3千坪もあるらしい。

藁ぶき屋根の案内所での呈茶に始まり、品の良いおばあちゃん家に遊びに来たようだった

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