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雨のLAをひとりで放浪した雑記。片手にトイカメラを握りしめて
2024年2月上旬、私はロサンゼルスへ行った。
現地の親戚の家に泊まらせてもらいながら(本当にありがとう!)、行きたいところへひとりふらりと訪れた。
■前日の話はこちら
今回書くのは2月7日、ロサンゼルスのダウンタウンへ行ったときの雑記で、ちょうど帰り際に寄ったグランドセントラルマーケットのバーで手帳に走り書きに肉付けをしたもの。Papershootというトイカメラで撮影した写真とともに、雨の
【自戒】確定申告を速攻で終わらせた私は、春の美しさを知った
「春が嫌いである」
数年前までの私は、そう唱える人間であった。
雨水の頃には湿気をはらんだ空気が町を覆う。啓蟄の頃には地より虫が蠢き這い出て、花粉が鼻孔にちょっかいを出し始める。なんだかムカつく。
そして、確定申告──またの名を苦行、個人事業主の拷問、自省、苦悶。
ここではあえて”何を”確定させて、”どこ”に申告するかなど言わない。察してくれ。
このイベントのせいで、本来ならばツボミが膨らみ、命
ロスの寂れたショッピングモールで映画を観た話
唐突だが、私はいまロスにいる。アメリカのあのLos Angelesだ。
諸事情は割愛しつつ、今回は『異国の映画館で映画を観る』という実績解除をしたので記念に筆を取った次第。それでは、はじめよう。
アメリカの劇場で映画を見てみたかった理由旅先で向かう場所は人間、千差万別だ。ある人間は観光地へ向かったり、またある人は地元のスーパーやマーケットに赴くかもしれない。私は後者側の行動をするのだが、アメリ
【ワンマン?ツーマン? それともピザパ?】新進気鋭ラッパーwebnokusoyaro、仙台でイレギュラーなライブを開催<レポ>
ネットを中心に活動をするラッパー・webnokusoyaro(以下、webkuso氏)によるライブ「帰省の足代くれくれライブ」が、2024年1月7日(日)宮城県・仙台monetにて開催された。
コロナ禍を経て数年ぶりの開催となった2023年12月末のライブ「リハビリのような時間」では、予想を上回るチケット倍率を記録。筆者も例のごとく抽選落ちし、落胆したのも記憶に新しい。
それを受けて(かは不明
ひも一筋70年のメーカーが作ったオニヤンマ柄ハットが可愛かった話【森製紐・ヤンマガード】
一時、大流行をした虫除けアイテム「オニヤンマくん」。大型のトンボ・オニヤンマを模したもので、帽子やザックに取り付けることでアブやハチなどを寄せ付けない(かもしれない)という実寸大モチーフです。
私も検証記事として専門家さんの見解を取材し、過去に記事を執筆しました。
私個人としては、虫除け効果は正直わからないけれど、虫好きキッズにモテるし、オニヤンマの生態を知るきっかけにもなるし、なんだかユニー
【短編小説】姉ちゃんはこじらせてる
母さんいわく、常子姉ちゃんはこじらせているのだそうだ。正直、ボクには「こじらせている」っていうのがどんなことなのかわからない。
常子姉ちゃんというのはボクのいとこで、遠くに住んでいるとても年上のお姉ちゃんだ。一人っ子のボクにとって、あまり会えない親戚でも姉ちゃんのと呼べる存在がいるのは嬉しいことだし、最後に会ったのもボクが小学一年生の頃だから、どんな人だったかもう忘れてしまった。
ただぼんや
chu!ソーシャルバッテリー瀕死でごめん♡ コミュ耐性低めな私の処世術
人間なので人と支え合わずして生きていけない。心を通わせて生きていきましょうね♡ と思ってはいる。
だが、人間が集まり「人々」および「群衆」になると話は違う。
人に飲み込まれると心理的HPゲージは瞬く間に毒状態&ヤケド状態になり、その場に存在するだけでゲージがどんどん削れていく。しまいには心的ダメージを翌日以降まで引っ張り、しばしLINEを見ることさえ怖くなってしまうのだ。それが、私だ。
本記事
だし巻き卵のマイベストレシピ、爆誕。卵、白だし、片栗粉があればおいしく巻けるし、楽しいぞ!
18歳で親元を離れて以来、黙々と自炊を続けている。
「時間を忘れほど料理が好き!」というわけではないが、自炊すれば安く上がるし、好きな味に仕上げられるし、なんだかんだで調理工程も楽しいし、12年間黙々と台所に立ち続けている。
好みのメニューは多数あるが、答えが見つからない料理もある。
そのひとつがだし巻き卵だ。
さまざまな配合、焼きやすさ、量……個人的に究極だと感じる配合は何なのか。さまざまな
天神橋筋商店街をトイカメラ片手に歩いてみると。
残暑の厳しいある日、大阪を訪れていた。降り立ったのは日本一の長さを誇る天神橋筋商店街。何も分からんが、とりあえず歩いてみようと、トイカメラ片手に歩いたのである。
▶前日の記録はこちら
天神橋筋商店街とはともあれ、読者にとって何もわからん場所を歩いているレポートは苦痛であろう。先んじて簡単に天神橋筋商店街についてまとめてみたので、どうぞ。
エリアごとの飾りに、歩きながらキョロキョロ午前中はまだ
階段状に削られゆくその山へ。武甲山に登った記録。
あの日見た山の名前をわたしはもう知っている。
直線的に切り取られた山肌は要塞もしくは神殿のようで、秩父の風景に必ず映り込む。人はその姿に感動したり悲観したり、さまざまな印象を抱く。
視界に入れば思わず二度見してしまう山容、それが「武甲山」だ。
わたしは武甲山が気になっていた。
「あの花」を視聴したあの日、秩父旅行帰りの知人に「異様な山だった」と話を聞いたあの日、地図で異様な等高線を見たあの日から
どこでも寝られる女、敗北。夜行フェリー・さるびあ丸にて震える。
屈辱だ。未だに信じられない。
旅の間は、「眠れない夢を見ていた」設定で過ごしていたが、確かに寝られなかった。これは紛うことなき敗北だ──
さて、何の戯れ言かというと、先日乗船した夜行フェリーについて。どこでも寝られることを自身の長所として誇らしく思っていたわたしだったが、あろうことか微塵も寝られなかったのである。
ああ、悔しい。負けてたまるものか。ここまで寝られなかったことは、今までにあるまい
モノクロで東京散歩をしてみる【papershoot日記】
台湾発のトイカメラ・papershootを入手してから約1ヶ月。日々のワンシーンがどんどんドラマチックになる魔法にかかってしまった。
最近のマイブームは、よく見知った街をモノクロモードで撮影することだ。
例えば、東京・有楽町の交通会館前広場をカラーで撮影するとこうなる。
それをモノクロモードにすると、
もう行くことのできない、遠い過去のような写真になるから不思議だ。
今回は、そんな令和にお