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Tool [Ænima]を4枚のアルバムから解析する
1996年、アメリカのバンドToolはアルバム[Ænima]を発表した。そのなんとも形容しがたい作風や音のヘヴィネス、メタファーやブラックジョークを交えた歌詞、などなど、エポック・メイキングな雰囲気から、名盤と語り継がれるようになった。この作品は一体どのようなものに影響を受けて作り上げられたのだろうか。僕自身も本作をとても愛聴し幾度となく繰り返し聴いているが、本作が発表される前にリリースされた別の
もっとみるzappak: 2024年2月リリースの作品紹介
皆さま、2024年いかがお過ごしでしょうか。
zappakは約1週間後の2月1日(木)に新しく3作品をリリースいたします。ご興味ありましたらご購入ご検討ください。お店からの取り扱い希望のご連絡もお待ちしております。以下、各作品の情報紹介です。
p.o.p. (psychology of perception) [Alien Stewardess]
(zappak-008)
p.o.p.(psy
新作、[just another day]について
今月、FtarriのサブレーベルHitorriよりフィールド録音によるソロ新作[just another day]がリリースされました。'just another day'とは’なんでもない一日'という意味で、作中でもそれを表現しています(下は僕自身のBandcampページです、全曲試聴可能となっております)。
そもそも、本作はFtarriのオーナーの鈴木さんから「[Ulysses]みたいな作品
My New Favorite 30 Music in 2023
今年も一年色々ありました。幣レーベルzappakは無事1周年を迎え、累計7作品リリース、9月には小川町POLARISにてレーベル・ショーケースもおこないました。自身のライブの本数も増えて、今年は30本以上あったようです(最後の1本は年末なのでまだですが)。演奏面ではさまざまな人から嬉しい評価や感想をいただけて、成長(?)を実感したり。リリースは少なかったですが、制作面ではBreton Casset
もっとみる現行の即興音楽のための拙いディスク・ガイド
「インプロ・りぶる」というツイッター(というか現在では「X」と呼ぶべきか)のアカウントが、8月15日に「フリー・インプロヴィゼーションに初めて触れる人のためのディスクガイド──デレク・ベイリーから連なる音たち」という記事を公開した。カンパニー社より以前出版されたJohn Corbettの書籍『フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き』をベースとし、代表格的なDerek Baileyの作品を中心に
もっとみる2023年上半期に聴いた音楽の振り返り
2023年上半期が終わったので、今年聴いた音楽を振り返ってみました。ディスク・レビュー的に紹介しようかと思ったのですが、そうすると年末の時点で書くことがなくなる危険性があったため、ミックスという形式で曲をまとめてMixcloudにアップしました。以下より聴けます。
"Looking back my first-half listening history of 2023"
以下、コメントなしで
7月第1週の演奏について
こんにちは。岡川です。このところ月に1本あるかないかといったブッキング状態だったのですが(5月は0本、6月は1本)、7月の第1週に限って急に出演が次々と決まりました。すべてのイベントにおいて多くの方に来ていただきたいという気持ちはあるものの、僕については1週間に4回も観るようなアクトではないということもわかっています。
そこで今回、その4本において(今のところ)どんなことをしようと思っているのか書
My new favorite 30 Music of 2022
1月で30歳になって人生の新しいフェーズに入ったのか、思い返すと今年は例年以上に色々な出来事があり、さまざまな人との出会いもありました。春先には関西で演奏したり(兵庫のTobira Recordsと大阪のenvironment 0g)、夏には自分のレーベル「zappak」を立ち上げたり、(演奏の本数自体は多くありませんが)神保町の試聴室や新宿のPIT INNなど都内でも初めての場所で演奏したり。1
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