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読書記録

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読んだ本の感想をつづっています。
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3月に読んだ漫画5タイトル

3月に読んだ漫画5タイトル

こんにちは、漫画好きのかぼたるです☺︎
今月も「漫画を10冊読む」という目標で1か月楽しんで読んでまいりました。

さっそく読んだ5タイトルを振り返ります!

『スキップとローファー』①②/高松美咲

高校入学を機に田舎から上京してきた美津未。
コミュ経験不足がゆえにちょっとズレた言動をしながらも、持ち前のまっすぐな性格で周りに溶け込んでいきます。

個性的な同級生たちそれぞれが悩みを抱えているけ

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【読書記録】最近読んだ本3冊③

【読書記録】最近読んだ本3冊③

こんにちは、かぼたるです☺︎

ここのところ読書量が減っていたのでひさびさの読書記録です。

①『乙女部部長』吉野万理子

32歳デパート勤務の小夏が同志と乙女部を結成し、運命の出会いを待ち望む話。
恋愛というよりは友情を感じさせるあたたかいお話でした。

読み終わって少しモヤモヤしたのは、小夏が恋愛に対して受け身すぎだったこと。
結局は友だちのお膳立てでいい人と出会えていて、もう少し本人の苦労と

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今月読んだ漫画まとめ〜2月編〜

今月読んだ漫画まとめ〜2月編〜

こんにちは、漫画好きのかぼたるです☺︎

今月も「漫画を10冊読む」という目標を無事達成しました!
目標というよりもはや「好きな漫画を10冊読んでいい」というご褒美なんですが笑

2月に読んだのは6タイトル計10冊。
さっそくご紹介します。

『君と宇宙を歩くために』①/泥ノ田犬彦

勉強もバイトも続かないヤンキーの小林と、変わり者の転校生・宇野。「普通のこと」ができない2人がお互いに影響を受け距

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【読書記録】最近読んだ本3冊②

【読書記録】最近読んだ本3冊②

こんにちは。読書好きのかぼたるです¨̮⃝

今回はタイトル通り、最近読んだ本を3冊ご紹介します。

①『何者』朝井リョウ

就活生5人が一緒に就活対策をする中で、次第にわだかまりをつのらせていく話。直木賞受賞作品です。

私が普段小説を読むとき、登場人物はあくまで「小説の中の人物」という位置付けです。でもこの小説の人物たちの心理描写はすごくリアル。日本のどこかで生活しているんじゃないかってくらい生

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【読書記録】最近読んだ本3冊①

【読書記録】最近読んだ本3冊①

こんにちは。読書好きのかぼたるです。

ジャンルがばらばらな3冊を、2週間くらいかけてゆるりと読んできました。

アウトプットがてらご紹介させて頂きます¨̮⃝

①『地球星人』村田沙耶香

自分がポハピピンポボピア星人だと信じ、地球人が子供を作り続けることを『工場』と呼び、いつか私も工場に洗脳されたい、と願う主人公の話。

……かなりぶっ飛んでますよね!

特に終盤にかけてが狂気炸裂です。頭の中で

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今月読んだ漫画4タイトル

今月読んだ漫画4タイトル

こんにちは。漫画好きのかぼたるです¨̮⃝

今年から毎月10冊漫画を読むという、自分なりにワクワクできる目標を掲げました。

1月に読んだのは4タイトル計10冊。さっそくご紹介させて頂きます!

『アオノハコ』①〜④/三浦糀

バドミントン部に所属する主人公・猪俣大喜。憧れの女子バスケ部の先輩・鹿野千夏とひょんなことから同居することになり、恋に部活に悩みながらがんばる話。

少年漫画だけど恋愛色が

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【読書記録】「自分の言葉」をもつ人になる

【読書記録】「自分の言葉」をもつ人になる

図書館へ行き、ふと目に入ったこのタイトル。
”「自分の言葉」をもつ“というフレーズにぐっと引きつけられました。
それはまさに今私がなりたかったもの…!

作者の吉元由美さんは、『Jupiter』などで知られる作詞家・作家さんです。
言葉のプロである吉元さんが語るのは、文章術というテクニック的なものではなく、その根っこにある「感性をみがくこと」でした。

その方法の中で私が「ぜひ実践したい!」と思っ

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【読書記録】小説『ビオレタ』寺地はるな

【読書記録】小説『ビオレタ』寺地はるな

最近大好きになった寺地はるなさんの作品。
うんやっぱり本作品も好き。

成長モノと言っていいのかな。
妙が気づいて変わっていくその変化の様子が面白かった。

正直序盤は妙があまり好きになれず。
「この人はこう思ってるだろう」って勝手に考えて被害妄想みたいになってる妙に「めんどくせぇ」と思って読んでた。

でも周りの人の心の内を知って気づきを得て前向きになってく妙のことを、最後には「妙よかったねぇ」

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「ひとり」な自分でもいいんじゃない?~『タイムマシンに乗れないぼくたち』を読んで~

「ひとり」な自分でもいいんじゃない?~『タイムマシンに乗れないぼくたち』を読んで~

今回は寺地はるなさんの短編集についての感想です。

私は時々、孤独に陥って暗くなるときがあります。

でもこの小説を読んでその気持ちが少し軽くなりました。

この作品の登場人物たちも、学校や家庭、職場などで孤独を感じています。
例えば短編の1つ、『コードネームは保留』。

南には周りが輝いて見え、遠い星のように感じます。

だけどそのうちの一人の内面を知る中で、

“「ひとり」である自分を誤魔化す

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空気、読みすぎてないですか?~『雨夜の星たち』を読んで~

空気、読みすぎてないですか?~『雨夜の星たち』を読んで~

今日は大好きな寺地はるなさんの作品の感想を書きます。

まずこの装画、素敵ですよね!
カシワイさんという漫画家さん、初めて知りましたが空気感がとても好きです。

雨夜にたたずむ女性は、主人公の三葉雨音です。
仕事はお見舞い代行という少し聞きなれないもの。

三葉は共感や感情移入がとにかく苦手。
相手がどう思うかを考えずに言葉にしてしまいます。三葉の飾らない言葉が、時に相手をイライラさせたり、救いに

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