柚木怜

主に昭和末期を舞台にしたノスタルジックで、年上女性の母性溢れる官能小説を書いています。…

柚木怜

主に昭和末期を舞台にしたノスタルジックで、年上女性の母性溢れる官能小説を書いています。 京都生まれ、東京在住。フリーライター。 著書『惑わせ天使』(双葉文庫)『明君のお母さんと僕』(匠芸社・シトラス文庫)など多数。 YouTubeチャンネルは『ちづ姉さんのアトリエ』

マガジン

  • 官能小説「僕たちの五号機」

    両親は離婚、中二の妹は中年男性の部屋に入り浸っていた。家族がバラバラになろうとしている最後の夏休み、十六歳のぼくは「海の京都」と呼ばれる京都府北部のY町へ向かった。そこには四年前、仲良くなった山谷勇吉・陽太という兄弟がいた。学校でも家でもナヨナヨしているぼくだが、兄弟にとってはヒーローだった。

  • 邪淫の蛇ー女教師・白木麗奈の失踪事件 夢幻快楽編

    今宵もまた〝魔の夜〟が始まろうとしていた。  品行方正をモットーに生きてきた高校の女教師・白木麗奈と、優等生で神秘的な美しさを持つ女学生・天沢瑠璃。  二人のヒロインは夜な夜な教室に突如現れる、男性教師や男子学生たちの性の生贄となり、おぞましくも淫らなSEX拷問を受けていた。  目隠し輪姦、馬跳び浣腸、一升瓶に詰められた浮浪者の腐敗ザーメンを子宮に流し込まれるなど、前編をはるかに上回る過激な調教の数々。  そして、心とは裏腹にむごいことをされるほど感じてしまう、呪われた邪淫の血。  鬼畜紳士&ドM淑女のみ必読!   郷愁の官能作家 柚木怜が描くエロティック・バイオレンス奇譚。 ※「邪淫の蛇 女教師・白木麗奈の失踪事件 堕天調教編」の続編となりますが、本編だけでも楽しめる内容となっております。

  • 「姉枕」(匠芸社刊) 関連

    匠芸社・シトラス文庫より発売(2024年4月5日)、官能小説「姉枕」に関する記事をまとめたものです。

  • 電子書籍「お向かいさんは僕の先生」関連

    電子書籍「お向かいさんは僕の先生」関連の記事になります。 匠芸社・シトラス文庫刊。定価660円 楽天ブックス、DMMブックス、コミックシーモアなど40以上のオンライン書店で発売。

  • 電子書籍『キウイ基地――ポルノ女優と過ごした夏』関連

    2023年6月23日発売(匠芸社・シトラス文庫)の「キウイ基地──ポルノ女優と過ごした夏」関連の記事になります。

記事一覧

固定された記事

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柚木怜 プロフィール

京都出身、東京在住。1976年生まれ。
23歳の頃よりフリーライターとして、週刊誌を中心に記事を執筆。30歳の時、週刊大衆にて、初の官能小説『白衣の濡れ天使』を連載開始(のちに文庫化されて『惑わせ天使』と改題)。

著書
『惑わせ天使』(双葉社)
『おまつり』(一篇「恋人つなぎ」

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この夏出会った初恋の女性・市川満里奈さん(18)に振られた、ぼく。
しかも、満里奈さんには好きな人がいて、セックスもしていることがわかり、ぼくの心はもうボロボロだ。
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匠芸社・シトラス文庫から発売されている官能小説「邪淫の蛇」(柚木怜著)の、ワンシーンを朗読してもらっています。
 
書籍は、DMMブックス、楽天ブックス、コミックシーモア、auブックパス、U-NEXT、Kindleなどのオンライン書店で発売中です。

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「あぁ、はる! あぁ、また、怖い顔になってる……アアッ、アアッ!」
 欲望に血走った目で睨み付けていたのか、姉さんがまた「怖い顔」とうわごとのように呟いて、熱い蜜を秘唇から溢れさせた。それでようやく気づいた。姉さんは、僕が険しい顔になるほど、興奮するのだ、と。
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「持っていって! お願いやから!」
 本気で姉さんを怒鳴ったのは、このときが初めてだった。
 封筒には、約四十万円。姉さんと僕が二人でアパートを借りるために貯めていたものだ。
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【朗読】ぼくは香里先生で、精通した

YouTubeチャンネル「ちづ姉さんのアトリエ」より。
匠芸社・シトラス文庫より発売中の『お向かいさんは僕の先生』の第一話を朗読したものとなります。

よかったらチャンネル登録、お願いします。

【朗読】それは僕の記憶にない、姉さんの匂いだった

YouTubeチャンネル「ちづ姉さんのアトリエ」より。
現在発売中の『姉枕』(匠芸社・シトラス文庫)の冒頭部分を朗読した動画となります。(投稿は昨年の9月)


近々、『姉枕』のPVや、スタジオでの生朗読も投稿します。
お時間あるときなどに、見てもらえると嬉しいです。

柚木怜

【姉枕】怖いのは、姉さんと僕のあいだに──。

【姉枕】怖いのは、姉さんと僕のあいだに──。

「ちょっと見ないうちに、男っぽくなったなぁ」
 ヒールを履いて立ち上がった母さんが、振り向きざまに言った。見ると、感心したように目を細めて、かすかに微笑んでいた。そんなふうに、母さんから優しい目を向けられた経験がなかったので、僕はたじろいだ。
「そうか?」
「女、できたやろ」
「へ?」
 一瞬で僕の心は凍り付いた。母親っぽいと感じたのはやはり間違いで、ずいぶんと、やらしい言い方で、母さんはにぃと口

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姉さんの秘密の分泌液は、僕にとっては家庭の味だ

姉さんの秘密の分泌液は、僕にとっては家庭の味だ

 偉そうな姉さんを泣かしてやりたくなるのだ。
 姉さんの秘密の聖園に顔を近づけて、まずはお約束となっている言葉を呟いた。
「姉さん、ちょっと、臭い」
「アッ……」
 本当は何も臭くなくて、むしろお風呂上がりだから、清冽な石けんの匂いしかしないが、僕はあえて嘘をいう。さらに、さっきの仕返しとばかりに、わざとスーハースーハーと、思いっきり匂いを嗅いでみる。
「あぁ……あかん。嗅がんといて……アアアッ」

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第十九話 清純可憐な優等生美女の、露わな太ももに……

第十九話 清純可憐な優等生美女の、露わな太ももに……

【前回までのあらすじ】

 夏祭りで出会った市川満里奈さん(18)と、本の貸し借りをするようになったぼく(16)。清純可憐で優等生系の彼女に、ぼくはすっかり恋をしてしまっている。
 海辺の近くのかき氷屋さんでデートを重ねるなか、前回は台風も接近していたとあって、ほとんどお喋りができなかった。結局、土砂降りの雨のなか、自転車で帰ってきたぼくは、ひどい風邪を引いてしまって……。

「ほんまにつらそうや

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【姉枕】制作メンバーと、ボツ表紙をいくつか紹介

【姉枕】制作メンバーと、ボツ表紙をいくつか紹介

 4月5日に発売された「姉枕」(匠芸社・シトラス文庫)より、ボツとなった表紙案がいくつかありまして、このままお蔵入りにするのも可哀想なので、紹介させてもらいます。
 表紙デザインは、いつも柚木怜の表紙をやってくれている「彼女、」さんです。

 表紙モデルは一緒にYouTubeをやっている、ちづ姉さんです。
 「ちづ姉さんのアトリエ」はこちらから。柚木怜の官能小説を朗読してくれています。

 カメラ

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第十八話 彼女と、レモン色の夏の雪

第十八話 彼女と、レモン色の夏の雪

【前回までのあらすじ】

海辺の夏祭りで、ぼく(16歳)は市川満里奈さん(18歳)と出会った。千鶴さんや一号機、二号機、三号機とは違って、清純無垢な優等生ふうの女の子で、たちまちぼくは恋をしてしまった。
翌日、ぼくはY町の商店街に出かけて、埃臭い本屋の中で、満里奈さんとばったり再会。さらに、満里奈さんから「かき氷を食べにいこう」と誘われたのだ。

 時間が止まったような本屋を出ると、外にはぼくの自

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【姉枕】一緒に気持ち良くなるのが、一番気持ちいい

【姉枕】一緒に気持ち良くなるのが、一番気持ちいい

 一緒に気持ちよくなるのが、一番気持ちいい。
 それを教えてくれたのも、姉さんだった。
 舐めあいっこ、という遊びも、その一つだ。
「んあぁ、ねえ、はる、次は、あれ、しない? 舐め合いっこ……」
 乳首ばかりいじっていると、姉さんは我慢できなさそうに腰をなよなよさせながら、提案してきた。
「うん! 俺も、それ、やりたいと思ってた」
「ふふ。じゃ、どっちが上になる?」
「俺!」
 舐め合いっこのとき

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【姉枕】だめな姉さんが、可哀想な姉さんに見えてくる

【姉枕】だめな姉さんが、可哀想な姉さんに見えてくる

 姉さんももう何をされるかわかっているから、自分から両手を後ろに回してきた。
 まずは姉さんの両手首を後ろ手にして、スカーフで縛った。
 ほどけないように強く結ぶと、姉さんは肩甲骨を寄せて、「あん」と可愛い声を漏らした。
 それからもう一枚のスカーフで、姉さんの目を覆った。こっちも強めに結んでおく。
「見えない?」
 姉さんの耳元に顔を寄せて囁く。
「うん……見えない。すごくドキドキする」
 これ

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【姉枕】スタジオ朗読レポート(ついでに花見も)

【姉枕】スタジオ朗読レポート(ついでに花見も)

 柚木怜のYouTubeチャンネル「ちづ姉さんのアトリエ」では、看護学生・ちづ姉さんによる官能小説の朗読を投稿しています。

 今回は4月5日に発売された『姉枕』を、出版社(匠芸社)のスタジオで生朗読してきました。
 1本約15分程度の朗読で、3本分を収録。
 来週あたりから随時公開していきますので、よかったら視聴していただけると嬉しいです。

 

 また、生朗読とは別に、「姉枕」のPVも現在制

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第十七話 汗ばむ夏のスリップ姿の千鶴さんの腋窩から漂う色香よりも……

第十七話 汗ばむ夏のスリップ姿の千鶴さんの腋窩から漂う色香よりも……

 
【前回までのあらすじ】
 勇吉と陽太、そして千鶴さんと海辺の夏祭りに出かけた「ぼく」。そこで出会ったのが、勇吉と同じ学校に通う高校三年生の市川満里奈さんだった。優等生っぽくて、清純な雰囲気を漂わせる満里奈さんに、ぼくは忘れていた感情を思い出したのだった……。

 祖母の家に置いてあった、長年使われていなかった自転車はこの夏、ぼくと勇吉の物になった。足が悪くなってから祖母は一度も乗っておらず、チ

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