魔界の林檎

シアトリカル楽団、屋根裏遊園地の当主です。 作詞作曲お話作りをしてます。 歌詞やお話な…

魔界の林檎

シアトリカル楽団、屋根裏遊園地の当主です。 作詞作曲お話作りをしてます。 歌詞やお話などをあげていきます。 音楽配信→ https://www.tunecore.co.jp/artists/yaneurayuenchi

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後50回冬を越せるかわからないんだよ私たち

こんばんは。開園から大体一週間が経ちました。そして春ですね。私は処方された花粉の薬を昨晩飲み忘れたため、くしゃみが止まりません。 花粉で春を感じるのもいいですが、 食べ物や咲く花、虫や子育てを始めるツバメたちで感じることができるのが一番心豊かにいられる気がします。 4月になった、5月になった・・・そんな感じに数字で色々考えると何かを失って気がします。 4月は出会いの季節、別れの季節と言いますが 今日は私が色んな選択をする上での心がけていることを話そうかなと思います。 皆

    • なし

      この気持ちは本当に綺麗で、 誰かにはわかって欲しくない。 帰り道1人でも寂しくないの。 心には小さな優しさが灯って でも本当は何処へも行かないで欲しい。 星の果てに行っても、 水の底の底へ落ちても、 暗闇に閉じ込められても きっと迎えに行くから。 愛を知った私は弱いけど、 貴方と1つ生きていけるならば 2人にしかわからない事だって いつか世界中から愛される物語に なると信じたい。 どんな境地に立っても、 絶望が流れ込んできても必ず這い上がるから。 夢の跡に苦しんでも、永

      • 12/15 主催開園、幸せに慣れない夜ありがとうございました。

        渋谷ギルティにて、屋根裏遊園地主催【幸せに慣れない夜】足を運んでいただきありがとうございました。 ↑来れなかった方!もう一回見たい方! 配信アーカイブはこちら!(12/22 23:59 まで!)🦄 ご一緒してくださった島村秀男さん、DieMilchさん、実験台モルモットさん、そしてカラクリンゴさん、ありがとうございました。 後ほどご紹介いたします。 平日にも関わらず、たくさんのお客様で溢れていたフロアを見て胸が熱くなりました。 「こういうイベントを待っていた」 「林檎ち

        • 9/24 大塚ハーツネクストありがとうございました。

          バタバタしていて更新が遅くなりごめんなさい。 タンブラーでずっと更新していましたが、noteに移ろうかなと思います。 久しぶりの開園でした。 本来なら、冬までは開園する予定なかったのですがハーツさんに久しぶりにお声がけいただき、いいタイミングだと思い開園しました。 9/24 もくじ ⚫︎今回のもくじは新しいものを2曲! 一つはエメラルドウェンズデーです。 林檎曲です。親しみ慣れた屋根裏サウンド・・・なのかな😂 40年代あたりのドゥーワップみたいな感じに作りました。 昨年

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        後50回冬を越せるかわからないんだよ私たち

          【新曲歌詞】駆落ちの森

          影の海 孵る月 まじないは 遠き日々 誰からも 忘れられ 色褪せた 森の奥 リボン無い 贈り物 書きかけの 置き手紙 帰りたい 帰れない 見送りは 誰もない 息をするほど 苦しめる 泣き止むための 最後の嘘 このまま このまま 枯れてしまうなら 月明かりの下 届け 僕の祈り 微笑み願うよ いつか会えること 別れを知らない 愛に 朝が来る 呼ぶ前に 夜が行く 抱き止めても 微睡は 甘い毒 瓶詰めの 花の海 息をするほど 溢れてく 諦め見失った 憧れの日 このまま こ

          【新曲歌詞】駆落ちの森

          【新曲歌詞】カフェー・コメット

          硝子のコンパクト 心まで化粧して 「貴方に相応しいのは、わたしだけ」 愛して愛して 金魚姫 つまらぬ接吻やめて 御歌がうたえない 口移しで貰った愛を 呟くだけ 好きよ好きよの 金魚姫 ブリキのおもちゃは言う 「共に寫眞を埋めよう」 私は窓眺め 行ったことない巴里に居る 所詮、愛なんて ステンドグラスのよう 交わることのない色を 注ぎ合うだけ 冷たい冷たい 金魚姫 銀座の亡霊は一人時間旅行 鏡の中の嘘つきに 微笑みを 切ない切ない 金魚姫 ブリキのおもちゃは言う 「僕

          【新曲歌詞】カフェー・コメット

          【お遊び音源】不幸の手紙

          発熱してしまったので文章はお休みします😭 最近ガレージバンドで遊んだオリジナル曲を貼ります。 みなさんも体調気をつけてください…! 音色が少なくてショボショボですが、 いずれ開園のSEとして作り上げますよ☺️ おやすみ、お姫様ゲホゲホ

          【お遊び音源】不幸の手紙

          【ショートショート】Emerald Wednesday

          『水曜日生まれの子は悲しみに満ち溢れている。』どこかの詩でそんなことを読んだ。では逆に水曜日に星になった子はどうなるのだろうか。  年季の入った毛玉だらけの青い絨毯に、木目が特徴的な壁。壁の真ん中には四つきちんと並んだ花形のライト。四方八方にウミガメの標本、みた事のない何かの模型、アンティークドール、色の褪せた珊瑚、外国の陶器皿。硝子棚の中には天球儀や錆びついたナイフ、読めない文字で書かれた本がたくさん並んでいる。私は、そんな圧迫感と奇妙なもので息の出来なくなりそうな部屋に

          【ショートショート】Emerald Wednesday

          【ショートショート】引越し先には棘がある

          新しい引っ越し先は軽く10部屋はあったはず。どの部屋をどういう風に使っていこうか考えても考えても部屋が余るなんてなんて贅沢なんだろう。家賃は一万円。訳あり物件なのかとも思ったけれど、とにかく間取りと築年数を見ても住まないって選択はなかった。私はあまりその場所で何があったとか気にしないタイプだったのでこんなに大きなお家をたった一枚のお札で借りられることが夢でもみているかのようだった。 内見はすっ飛ばして、早速入居へ向かう。所詮カバン一つで済んでしまうような人生の私は目の前の冗

          【ショートショート】引越し先には棘がある

          【ショートショート】弧状の月

          この世に生まれ落ちただけでも偉いんだよ。ある時インターネットでこんな事を見かけた。どんなに純粋な心があっても、記憶の無い部分を語られても受け入れ難い何かが心の入り口で邪魔をする。心は体の真ん中にあるわけじゃないのに、時々チクチクと痛む。ショックなことがあって頭が痛む人はある意味『色んなものがある正しい場所』を分かっているのかもしれない。 「才能がないんだから早く普通になればいいのに」 大人になれば言われる、呪文のような言葉。この言葉を飲み込んでしまうと何処か遠くに飛ばされて

          【ショートショート】弧状の月

          【ショートショート】水曜日の中庭

          都会の湖にお月さまが落ちて、白鳥になることを自ら望んだお姫様は、もとに戻る方法を忘れて泣いていた。今までずっと、私は何かに囚われたままだったけれど、ショーウィンドウに映る自分の髪が伸びるたびにこれで良かったのかなと自問自答する日々。 少し高いミニチュアのパーツを丁寧に集めたようなこの中庭でたまたま巡り合う色んな人。普通にそのまま人生の登場人物になる人もいれば、一度会うだけで終わる人、自分の中で特別になる人もいる。 自分のことを片っ端から否定する人。互いに切磋琢磨できる人。な

          【ショートショート】水曜日の中庭

          【ショートショート】目抜通り、夜

          私の愛した街、童話でしか見たことのないような坂道に並ぶ可愛らしい家々たち。坂道の先には地平線まで見える海、今にも夢へ出航できそうなミニチュアサイズに見える船は今かいまかと港に繋がれている。不規則な形だけどそれは美しいクリーム色の石畳を一つ一つ爪先で踏みながら今日貰った素敵な言葉を噛み締めて帰路につく。 街灯は私を時々てらし、まるで一人きりの舞踏会だった。 賑わうとは程遠い、誰もが眠ってしまい夢の中のような街並みを楽しみながら。 時々、私は本当に嫌な人に対しては別れ際「さよな

          【ショートショート】目抜通り、夜

          【ショートショート】Orléans

          「あたし、あんたに会うために生まれてきたの」
 今日も一ミリも思ってもないリップサービスで唇を見事に染め上げる。ずっと実家にあった翡翠が嵌め込まれた見事な造形。凛と鈴の音がなんとなく聞こえてきそうな涼しげな祖母の形見のコンパクトを除くと、少女は少女自身じゃない何かに変身する。心までも化粧をして、夜から始まる一日へ溶けていく。今日もどうでもいい客からいらない思い出をもらい、口移しで貰った愛を呟く。 銀座四丁目午後五時。今日は少し早く家を出る。家に待つのは金魚鉢に入った一匹の寂

          【ショートショート】Orléans

          【ショートショート】エス

          毎月第二月曜日は庇髪に青いリボン、毎月第三月曜日はおさげ髪。 閉鎖的な女学校での私と二つ上のお姉様だけの密かな約束。私はその特別な月曜たち以外の日はガバレット。お姉様は少し栗色の髪を下ろし、まるで美しい魚のようにゆらめく行燈袴を見に纏い優雅に学園内を漂っている。まるで可愛いという言葉がお姉様のためにあるかのようなその姿に学園中が嫉妬した。 「私と妹のあなただけの内緒の約束」 その言葉だけにずっと救われていた。お母様もお父様もいない私は学園内の寮に独り。お夕食もまともに味を

          【ショートショート】エス

          寂しいと言えないので、寂しくなる曲が好きです

          こんばんは。始まりました。まずはアルバムを出す予定の日まで毎週水曜日午後9時に 文章で皆さんに会える場を設けようと思い今日から頑張ります。 お気軽にコメント、あとはこの記事の下にあるクリエイター記事の支援をしてもらえたら嬉しいです。何かと全部1人で屋根裏遊園地のあれこれを回すのはとっても大変なので、皆さんの来園やこういったところでの支援が励みになります。 この水曜日企画をするにあたって、屋根裏のおともだちのみんなが反応をしやすかったり、心の中で考えてみる時間を少し設けられ

          寂しいと言えないので、寂しくなる曲が好きです

          淑やかにに猛り狂う

          こんばんは。久しぶりの更新になってしまいました。 魔界の林檎を、永遠に未完成な屋根裏遊園地を 今年も見守ってね。 新曲の歌詞を貼ります。 エメラルドウェンズデー ♪作詞作曲 魔界の林檎 もしもし きこえる? 優しい時も 辛い時も 知ってるね もしもし いつかは この日が来ると 知っていても私は いつまでも共に 歌い合えること 夢見てた もしもし きこえる? 素晴らしいことがあっても  伝えられない寂しいよ もしもし いつかは 心が時を刻むのを止めてしまい 腕の中で香

          淑やかにに猛り狂う