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介護と介護の道場【夜の保健室】

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↓夜の保健室とは?↓ ※介護/介助道場と交流の場。 (介助の練習対応、随時可能) ※ どの地域でもどんな生き方でも どこかで出てくるような課題?局面?風景? 福祉対応?民間地域… もっと読む
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《2月半ばのソレアード※それは明日の朝になれば》

《2月半ばのソレアード※それは明日の朝になれば》

最後10年程住んだ黒門市場から徒歩5分の長屋にて、迎えにきたデイサービスの管理者は、怪訝な面持ちで返答の無い家に上がり、扉2枚開けて、ベッドの上、固くなりつつあるあなたを見つけたのだろう。

そんな朝から365日目の朝が、 
ちょうど明日の朝。

この一年、寂しさよりも充実した心持ちすらあるのは、ちょいちょい思い出すことがあること、そして、そもそも生きてる時から距離感がさほど変わらないことによるの

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【理解することなど難しいけれど、変化も違和感も面白がることから始める】

【理解することなど難しいけれど、変化も違和感も面白がることから始める】

介護職ワークシェアの
(有資格者を単日派遣する仕組み)
カイスケやユーケアで様々な介護施設に出入りするようになって久々に様々思い出すことがある。

この業界に入った頃のことや
その中で、『あんなこと考えてたなー』など。

特にその中でも、いわゆる認知症フロアで過ごすと目の前に流れる風景と過去感じたことなどが、脳内で混ざって、懐かしさとビビッドさを伴う。

特に認知症ケアに関していうならば、感情や感

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排泄介助の途中で、『ふとした感じ』で声を掛けられたのだけど僕にはそれがなんとなく嬉しかったという話。

排泄介助の途中で、『ふとした感じ』で声を掛けられたのだけど僕にはそれがなんとなく嬉しかったという話。

排泄介助の途中で、『ふとした感じ』で声を掛けられたのだけど僕にはそれがなんとなく嬉しかったという話。

※※※※ ※※※※ ※※※※
急に、本当に『ふとした感じ』で、
『そういや御堂筋のイルミネーションはもうええ頃やろなぁ。空気が綺麗やから光は綺麗に撮れると思うねん』とおっしゃる。

僕はそれに応えて、
『あー、北新地の入り口、梅田新道辺りから覗く程度ですけど、たしかに綺麗ですよ、あの辺りは銀杏並

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寝息の向こうに流れる時間《介護ワークシェアリング日記》

寝息の向こうに流れる時間《介護ワークシェアリング日記》

久々に夜勤に入る感覚は面白い。

介護ワークシェアリング(単日短期派遣)で宿泊利用できるデイサービスで勤務した。

自分自身がお泊まりデイの立ち上げなどしてたのはもう10年近く前だけど、まさにその頃の空気感がこの夜も流れていた。

手にとるほどまで近い距離から安らかな寝息が漏れ聞こえてくることでさりげなく安否確認がとれる時の安堵や
物音の立て方、声の掛け方一つで、ご本人の覚醒や認識のあり様をそれと

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『カギはそこにささってるよ。』

『カギはそこにささってるよ。』

『あそこに大きな松があるでしょ?
もともと、何本もあったんやけどね。』と90を迎えるという、その婦人はそう言った、おどけるような口ぶりは癖のようなものだろうか。

※※ ※※ ※※ ※※ ※※

訪問介護員(ホームヘルパー)をしている醍醐味は、《街の秘密》《生き様の妙》を知らず知らずに、手に入れてしまうところだと思う。

それは時に《鍵》となり、新たなドアを開ける時、必要となる。

それが必要であ

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フィジカルに空間を通過する、その連続、そして介護ワークシェアリング

フィジカルに空間を通過する、その連続、そして介護ワークシェアリング

ロードバイクで西宮起点/または大阪起点であちらこちらに行くことが増えて数ヶ月。もう10キロ、20キロは当たり前の数字である。

いわゆるツーリングみたいなものをアイデアスロンと呼び替えている。方法は、歩いてであれ、電車であれ、車であれ、自転車であれなんでもいいのだ。

それがどこであれ、「とある地域」を通過することで得られる体験を自分が知っている/感じている課題解決の糸口にする意識をもつことである

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ケアトランスレーターって何?

ケアトランスレーターって何?

1.ケア・トランスレーションの概念仲の良いかつての上司との話の中で、
『ケアトランスレーターって必要じゃない?』という言葉が出てきたのはもう数年前のこと。

トランスレーターとは、翻訳家のことで

それは両親の闘病生活を経た、患者家族としての彼から出てきた気づきだったと記憶している(彼自身、訪問看護の会社の経営者であるのはもちろん気づきの大きな要因としても)。

生活運営に必要なサポートとしての介

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【ガールズパワーと骨上げの大盗賊】~ひっくるめると親族じゃなくても遺骨を受け取れることがわかった(震)~

【ガールズパワーと骨上げの大盗賊】~ひっくるめると親族じゃなくても遺骨を受け取れることがわかった(震)~

細かいところは置いといて(こちらをお読みください)、

2021年2月19日(金曜日)昼下がり、親族じゃなくても2月21日に焼かれる遺骨を受け取れることがわかったので、今、僕は喜びに震えているところ。

なんちゃらの沙汰も金次第とかいう通り、葬祭費用を払い、斎場の費用を払いすれば、遺族じゃなくても、骨はもらえるのだろうけれど。僕にはそんなお金はないし、彼女はそういうことをされるのをとても嫌がる人。

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昼から ひとり〜ガールズパワーと空に溶けると一つ増えるものなんだ?〜

昼から ひとり〜ガールズパワーと空に溶けると一つ増えるものなんだ?〜

日本橋を巡るの
昼から ひとり
デイドリームビリーバー聴きながら
行くんだよ

玉出の会館を出る頃には
君は海の方へ、空と溶ける仕組
僕はいつかの濡れ雑巾を偲んで
昼から 日本橋まで ひとり

人は人の国
喜びも悲しみも虚しさも
ここで燃やし尽くして
うなだれてうなだれ疲れて
斜め上見た時
入り込む光、内から滲むような光

それも
時に思い出したり
思い出せなかったり
滲んだ視界の向こうに佇む光

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managementとdirection(医療や介護のお話です)

managementとdirection(医療や介護のお話です)

金も取られ、銀、桂馬、香車も取られ、飛車角は気合を入れ続けては、
休むこともできず、王はくるくると出たり入ったり。
歩を歩のままにして、なお、
『なぜお前は金や銀じゃないの?』
と嘆くようなそんな将棋は、見たくないなぁ。
(医療や介護のお話です)

さようなら、また再開するまで

人知れず、、、
3.4日ほどFB及び個人のTwitterを閉鎖していました(メッセンジャーは活用しつつ)。
きっかけは、ほんと些細なことでしたが、
その奥にある理由は、
何回目かの【辟易とする時期だから】だと思います。
実際、3.4日辞めてみると、めちゃくちゃ楽でした。

誰かが別に自分に読めといってるのではない。
でも一つ一つの通知に、不意に頭を奪われる、 『世間』体がどんどん拡大解釈されていく

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さて僕は今なにをしているのか

さて僕は今なにをしているのか

自分では自分のことをよくわかってるつもりであり、また、わかってるからこそ、筋道をたてて説明のつく行動をしている…つもりではある。

でも、果たして上手いこと伝えてきたかというと、そうじゃないんだろうなと、ふと思う。

表現自体はしてるのだと思うが、
ただ、その着地点である『相手の認識』を確認しないものだから表現したところでイマイチわかってもらえてはいないだろう。

そういえば20代前半くらいまでは

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福祉人材の不足は『福祉』とキリトルことに端を発す

福祉人材の不足は『福祉』とキリトルことに端を発す

福祉を標榜する人
介護を特別に切り取って語る人は、
そこらに多いから割と気づきづらいことだが、

福祉の本質は『良い大人になりましょう』とか『良い繋がりを持ちましょう』てことであり『良い商いをしましょう』てことだと思います。

福祉自体に特別な何かがあるわけではありません。

もしも
福祉を何か特別なものとして語るなら、その論の軸には【技術】【技法】【メソッド】などが据えられているはず。
それ以外

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いつかの誰かの膝を打つ音は、今、ここで、ネジを巻いている音に繋がっている

いつかの誰かの膝を打つ音は、今、ここで、ネジを巻いている音に繋がっている

福祉がどうや、ホスピタリティがどうやこやってのは誰かにお任せします。
(それはそれで素晴らしいことだ)

それはいいんだけど、

時間かけて、エネルギーかけて、
知恵絞って組み立てて、
しかも、お金もらうからには

受け取る人、
周りで観てる人、
そして、提供する人、それぞれ

誰もにとって
【知的喜び】溢れるものじゃないなら
とってもバカバカしいじゃないか。

今は気付けなくても、
いつか、『は

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