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kokoron‥心音。詩。写真詩。

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誰に届くわけでもなく、誰に響くわけでもなく‥。それでも詠っていたい夜がある 月明かりの下‥ただとめどなく。
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2022年11月の記事一覧

【詩】旅人‥光を求めて‥。

【詩】旅人‥光を求めて‥。

僕らはいつも不器用に
ただ‥真っ直ぐに

果てなき道を
歩き続ける時の中‥。

無邪気に笑えたあの頃は
遠く遠く‥

時につまづき
歩くことさえままならず
傷だらけの心を持て余し

それでも
自分にしか見い出せない
かすかな光を求め

今日も明日も
彷徨い続ける

どれだけの人に
守られていようと

どれだけの愛に
包まれていようと
やはり孤独の中にいる

わたしも‥あなたも‥
そしてきっと誰もが

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【詩】光と影の戯言‥。

【詩】光と影の戯言‥。

誰に届かなくても
響かなくても

詠っていたい夜がある

誰の心に落ちなくとも
鼻歌混じりに
口ずさむ歌のように‥

時計の秒針が
カチカチと
頭の芯に響く

鈍い痛みが側頭部を
締め付け
頭痛薬を手にした

何度こんな夜を越え
何度また朝を迎え

おはようございますと
挨拶を交わし

素知らぬ顔で
パソコンに向かい
文字を打つのだろう

眠れぬ夜
抱えた両膝
カーテンの隙間
お椀型のお月様

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