マガジンのカバー画像

這う這うの体

5
運営しているクリエイター

記事一覧

「恋愛」というこの不可解な現象について一体誰が能弁に語れるというのか

「恋愛」というこの不可解な現象について一体誰が能弁に語れるというのか

「異性」という言葉を耳にするたびに私を襲うモヤモヤの正体が少し分かった気がする。「性愛」にまつわる「われわれ」の語りの大部分は、「男/女」という二項対立図式なくしてはまったく成立しないのだ。たとえば「男同士の性行為」においてさえ、「男側(タチ)」「女側(ネコ)」という区分が存在している。女同士のイチャイチャプレイでも「男役」と「女役」がある。「われわれ」の認知様式にとって「男」と「女」の区別法はほ

もっとみる
友人が父親のことをオヤジと呼び出したときに僕の思うこと

友人が父親のことをオヤジと呼び出したときに僕の思うこと

人は、なかんずく十代後半の男子というものは、ホルモンバランスの乱調に起因するのか、とかく「不可解行動」が目立つ生き物である。私も当時は何かと物狂おしい思いに駆られていた。脱いでフルチンになる瞬間の快感を覚えたのも十代後半だった。誰もいない秋の海岸沿いを全裸で歩いたりしていた。

「最低」「恥ずかしい」「うちの子があんなのになったらどうしよう」とされがちな「典型的小悪事」をあえて「体を張って」やり続

もっとみる
「迷惑系ユーチューバー」の「迷惑」ってもっと物凄いものだと思っていた

「迷惑系ユーチューバー」の「迷惑」ってもっと物凄いものだと思っていた

もともと僕は全裸で外を歩きたい願望のひときわ強い人間だから、暑い季節なんかにフルチンのままベランダに出て酒を飲んだり放心したりすることをひときわ好んでいる。一糸まとわずフルチンでいることはどうしてこんなに気持ち良いのだろう。同居人がいるとなかなかこうは行かないだろう。オナニーだってそう好き勝手には出来ない。そうした不自由さに今の僕は我慢できそうにない。

社会生活上まとわされている何もかもから解放

もっとみる
「あいつ痛いよな」の残酷なニュアンス

「あいつ痛いよな」の残酷なニュアンス

すくなくとも私の世代、だからいま現在三十代前半くらいの日本人は、「痛い」という嘲笑ワードをなにかにつけて乱用した。たぶん私とほぼ同世代の人間は、男であれ女であれ、今でも当たり前のようにこの言葉を用いて、同僚あるいは上司なんかを痛烈に「批評」しているのではないか。

まったく、人はいつ他人の俎上に載せられているか分かりません。自分について陰で囁かれているあらゆる人物評がもし全部筒抜けだったら即日発狂

もっとみる
世のハゲたちによる「ハゲで何が悪い運動」でも起きない限り薄毛市場は無くならない

世のハゲたちによる「ハゲで何が悪い運動」でも起きない限り薄毛市場は無くならない

ちかごろ夕方からトップバリューの安いウイスキー(事実上のスピリッツ)ばかりを飲んでいるせいなのか、翌日つねにいつも漫然と過ごしてしまい何事にもほとんど関心を持てないでいる。廃人みたいだ。いやもう廃人なのか。脳に酒のこってる?蒸し暑さのせいか?また抑鬱症ぶりかえしたか?

梅雨時で散歩するのもしんどい。晴れてても日中は日差しが強くてしんどい。オナニーだけは一日一射必ずやるけどあまり早くやりすぎるとま

もっとみる