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美しきアスリートたちの人生模様

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東洋経済オンラインやOCEANS、AlpenGroupMagazine、キングギア などの媒体に寄稿しているスポーツライター、瀬川泰祐が取材活動や、日々の執筆活動の中で感じたアス… もっと読む
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起き上がるチカラ

起き上がるチカラ

「倒して勝つ」

彼らは強い口調でこう言った。

僕は過去に2度ほどタイトル防衛戦を前にしたボクシング日本王者を取材したことがある。

角海老宝石ボクシングジムの大橋健典選手と、ワタナボクシングジム所属の久我勇作選手だ。

彼らの特徴は、2人とも、ハードパンチャーであるということ。踏み込みが早く、一発で倒せるパンチを持った魅力的なボクサーだ。

そして奇しくも、彼らは、同じ言葉を使った。

ただ「

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爪痕を残す

爪痕を残す

「めちゃくちゃいいピヴォだね」

僕の隣で観戦していたスポーツライターの仲間が、ある選手に視線を向けながら、こう言った。

その視線の先にいた選手の名は、岡村康平(31)。現在、フウガドール すみだに所属するフットサル選手だ。

岡村は、30歳の時に初めて日本代表合宿に呼ばれたが、それまでFリーグでの出場試合数も決して多くはなく、下積みがとても長い選手だった。

この日、僕は友人たちとFリーグの

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自分を知る

自分を知る

近い将来をすごく楽しみにしているアスリートがいる。

フェンシング女子フルーレ日本代表の宮脇花綸選手だ。

身長も高いわけではないし、突出したスピードもパワーも持ち合わせていない。にも関わらず、彼女が世界と戦えるのには、ワケがある。

彼女は、誰にも負けない明晰な頭脳や、試合の流れを読む力、駆け引きなどを駆使して、持てる力を最大限に発揮する。

当たり前のことのようだが、徹底して自己分析ができてい

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信じる

信じる

「よしっ、今日も自信をつけていこう!」

フットサル元日本代表の諸江剣語選手は、フィジカルトレーニングを始める前に、自分自身を奮い立たせるかのように、こう言った。

僕は、いつの間にか、「正解」が大好きになり、いつの間にか、「間違い」を悪と捉えるようになり、間違いを嫌う大人になった。今では、「正解」だけを信じ、「正解」を求め続けて生きている。

だが、アスリート達を見ていると、間違っていてもいいん

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自らの才能を開花させる2つの方法

自らの才能を開花させる2つの方法

Jリーグ、ヴァンフォーレ甲府などで活躍した元Jリーガー、長谷川太郎さんの取材で得た学びは、以前、僕のnoteで2回に渡って書かせてもらった。

・原点回帰のススメ
・積み重ねるべきもの

そして、つい先日「37.5歳からのファッション&ライフスタイルマガジン|OCEANS」で、長谷川太郎さんの原稿が無事、掲載された。そのタイトルは、

元Jリーガー長谷川太郎から学ぶ、自らの才能を開花させる2つの方

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