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私が子供にしていたのは「対話」ではなく、「指示・命令・尋問」だった。

こんにちは!
【子供の能力を高める】子育て研究者kotoです!

前回の記事では、「イヤイヤ期」は、子供の自立の一歩。自分の意思を言葉で適切に伝えられるようにするために、コミュニケーションの仕方を教えていくとよい。ということをお伝えしました!

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今回の記事では、ついついやってしまう子供への声かけが、子供にどんな影響を与えているのか、私の悲しい失敗談から考えていきたいと思います!

◆言葉で伝えられないから、態度で怒りを表現していた息子。

ことのきっかけは、4歳の長男の様子がおかしいと感じたことでした。長男との関係はこれまでにも何度もこじれてきています(´;ω;`)
そのたびに私の子育ての課題に気付くきっかけとなっていたのですが、今回もしかり。長男がささいなことで怒りを爆発させ、ご飯を食べない、妹にあたる、ものを散らかす、など明らかに不適応な態度をとりはじめたことがきっかけでした。

しかも、どうしてそんなことをするのか聞いても「言いたくない!」の一点張り。そのためなぜ彼が怒っているのか、何をしてあげれればいいのか分からず、ただただ彼の機嫌が直るのを待つことしかできませんでした。

しかし、このままではよくない!私の態度への不満がちり積もって、怒りを爆発させているのではないかと思い、息子がなぜ「言いたくない!」と言うのか、考えてみることにしました。

◆「言いたくない」のは、怒られるから。

いつものように息子が何かにキレて、「ご飯を食べない!」とボイコットしだしたときのことです。いつもなら、「好きにすれば」と放っておくところなのですが、今日こそは息子が何に不満をもっているのか、徹底的に聞き出してやる!と気合を入れて息子に関わることに。

息子と二人っきりになれるところへ行き、「何が嫌だったのか、それを教えてくれないと、あなたの気持ちは分からない」と、こんこんと説得することに。

なかなか自分の気持ちを話してくれなかったのですが、外を散歩しながら「あなたが嫌だと感じた気持ちは、大事な気持ち。何を話しても絶対に怒らないから言ってみて」と伝えることで、なんとか口説くことができました。

すると、息子が「今度でかけるときにジュース買って」と言ったのに対して、私が「ジュースは買わないよ~」と言ったことが嫌で怒っていたというのです。

「そんなことで怒ってたんかい?!」

と言いたくなるのをぐっと我慢。

「絶対に怒らないから」と約束した以上、息子に何と言ってやればいいのか分からず、ただ「そうだったんだね。」とだけ返事をしました。

そしてこちらの意見を伝える代わりに、「なんでジュースがほしかったの?」と質問してみることに。そうすると「家にジュースがなかったから」と。(確かにそうだ)「たまにはジュース飲みたい?」と聞くと、「うん」(そりゃそうだよね)「妹の分はどうする?」と聞くと、「分けてあげるよ」(それも考えてたんだね)「いつ飲もうと思ってる?」と聞くと、「今飲みたい」と言うので、「夕飯の前だね」と言ってみることに。すると、「それじゃあ明日の朝飲む」とのこと。

息子の返答に「それはまずいぞ!」と思うことももちろんあったのですが、それに対して「それはダメ。こうして」と、否定や指示をするのではなく、淡々と質問を繰り返すことで、私が何かを指示しなくても、息子の方から適切なやり方を考えて伝えてくれました。

◆子供と「対話」しているつもりだった。

この一件で気付いたのは、私が日頃からいかに「指示・命令・尋問」ばかり息子にしていたかということです。

息子が何かをしようとするたびに、「それはダメ、それはこうして」「やめなさい」「どうしてそんなことするの!?(そんなことするな!)」といった言葉ばかりかけていました。

そんな風に威圧的な相手に、自分の素直な気持ちを話そうなんて気持ちになれないですよね。

私としては息子を怒っているつもりはなかったのですが、息子からしたら、自分の思いを否定されていると感じるには、十分すぎる態度でした。そういったことが続いていたため、自分の思いを素直に話せず、行き場のなくなった不満を言葉ではなく態度になって表れていたのだと思います。

自分の気持ちを押し込めることは辛いことであると知っていたはずなのに、息子の行動をコントロールする言葉によって、彼の気持ちを押し込めてしまっていたことに気付きました。
申し訳ない…

そもそも、「息子はよくないことをするに違いない。だからそれを阻止しなければ!」という私の息子への偏見が、そういった言葉たちを引き出していたのだと思います…

「対話」とは、「お互いが対等な立場で話す」という意味。相手が子供だろうが、相手にも相手の気持ちや考えがあるということをすっかり忘れて、こちらの都合のいい行動ばかりを一方的に要求するのは、「対話」ではありません。

親とは違う考えかもしれない。子供がゆえに、間違った判断をしているかもしれない。(夕飯の前にお菓子を食べたいとかね)でも、そう思った気持ちや考え自体は、否定されるべきものではないんですよね。

子供が何を感じても、いったん受け止める。そして疑問に思ったことがあれば、尋ねてみる。(夕飯の前だけど?)そうすることで、子供自身がどうすればいいのか考えて彼らなりの結論を出せるかもしれません。

もし、親として「それはまずいな」と思う結論を出してきたとしたら、(夕飯前にお菓子一袋食べたい)子供の気持ちを詳しく確かめてみる。(全部食べたいの?それとも、ちょっとでいいから食べたいの?)そうすると、子供も自分の気持ちをさらに深く探ってみることができます。(夕飯前はたくさん食べちゃいけないと分かってる。でも、今おなかが空いてるからどうしても食べたい。だったら、一口だけ食べようかな。)

そのようなやり取りを丁寧に繰り返すことで、子供自身も自分の気持ちを大切にしながら、バランスの取れた選択にたどり着けるかもしれません。

◆まとめ

今回の記事では、子供の気持ちを尊重するためには、親の考えを一方的に伝えるのをやめて、子供の気持ちを丁寧に聞き出していくことが大切である。ということをお伝えしました!

「絶対怒らないから」と言った手前、息子の考えに反論できなくなってしまったのが、功を奏したのかもしれませんが(笑)
正直言って、毎回毎回こういった丁寧な関りをすることは、ひっじょーに大変です!!

しかし「子供は親の言うことを聞くべきだ」と思い込み、子供の意思を押し込め続けてしまうと、成長しても自分の気持ちを親に言葉で伝えることができないままになってしまいます。その結果、言葉にできない分暴力をふるったり、非行的な行動をとって危険な目にあってしまうのかも。

親と子の断絶は、思っている以上に小さい頃から始まっているのかもしれません。そのことに、体当たりで気付かせてくれた息子には、今回も感謝です。完ぺきな親なんてなれませんが、少しでも子供たちが幸せになる関りを心がけていきたいです。

明日も一緒にがんばっていきましょうね!


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