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「逃げるは恥」って、本当なのかな。

辛いことを我慢するのが得意な私たちが、同じく得意なのが、「逃げちゃダメ!」という思い込み。今日はその思い込みを、少し放してみませんか?

こんにちは!
【子供の能力を高める】子育て研究者kotoです!

前回の記事では、我慢というのは自分の心を押し込めて、簡単に問題をなかったことにしてしまう方法であり、実際には丁寧に対話をすることで、我慢をしなくても問題を解決していくことができる。ということをお伝えしました!

▼くわしく知りたい方はコチラ!

今回の記事では、この「我慢をしなければいけない」という思い込みにも似ている、「逃げることは許されない」といった考えについて考察していきたいと思います!

◆逃げるは恥だが役に立つ?

「逃げるは恥だが役に立つ」ってドラマ流行りましたよね〜!ガッキーと星野源さんの恋模様に、おばちゃん、胸きゅんでしたよ。

さてさて、タイトルにもなっている「逃げるは恥」という部分ですが、昔から日本ではよく使われていますよね。

「逃げるな!立ち向かえ!」
「逃げるなんて負けだ!」

苦手なことや嫌なことを放棄せずに最後までやりきろう。といった根性論。

まぁ確かに、何もかもすぐに諦めていては力はつかないし、何かを達成することもできない。

だから、はたから見ている人が「逃げるな!」と言いたくなる気持ちも分からなくはありません。

でも、果たして嫌なことや苦しいことから「逃げない」ということは、本当に良いことなのでしょうか?

◆逃げたからこそ、生きのびれた。

古来から人類は、様々なことから「逃げて」生活してきました。生命を脅かす猛獣や、寒さ、暑さなどの過酷な自然環境。

そういった、自分の命にとって危険なものや不快なものから逃げてきたからこそ、人類は生き延びて子孫を残すことができたのです。

もし、その時の人間では歯が立たないような猛獣に対して、「逃げるな!立ち向かえ!」なんて言っていたら、確実に人類は滅んでいます。

逃げて、自分にとってよりよい環境を探しに行ったからこそ、人類は生き残ることができたのです。

◆なぜ「逃げる=負け」という文化がはびこっているのか。

これもね、やっぱり支配の歴史なんじゃないかと思うんですよ。

自分にとって、何が危険で何が心地よいかは人それぞれ。それこそ自分の感覚によるものです。

寒さが得意な人もいれば、暑さが得意な人もいる。どっちの方が偉いかなんて、判断できませんよね。

それと同じくらい、感覚というのは人それぞれ。

でも、相手に自分の言うことを聞かせたいと思っている人からしたら、1人1人の感覚に合わせて伝え方を変えたり、うまくいく他の方法を検討したりなんてことは、面倒なのです。

そんなことせずに、さっさと言うことを聞いてほしい。

だから「逃げるなんて、負けだ!弱いやつだ!」なんて辱めて行動をコントロールしようとする。

だってそっちの方が簡単だから。

だから自分に都合のいい兵隊を育てるのでもなければ、嫌なこと、辛いと感じることから逃げたっていいはずなんです。

◆「逃げる」という言葉の本性。

そもそも、「逃げる」という言葉は、抽象的でドラマチックだと思います。
そのせいで「逃げる」という言葉のイメージだけが広がり、状況を客観的に見ることができなくなっているのではないでしょうか。

「逃げるのはよくない」って言われますが、「逃げる」って、具体的にどういう行動なのでしょうか?

「うまくいかないことがあったときに、いったんそのやり方をやめて、違うやり方にトライしてみる。」

「職場にとてもストレスを与えてくる人がいるので、その人と一緒に働かないようにするために、部署を移動する。」

「習いごとの先生の言い方が厳しすぎて辛く、練習に集中できないので、他の先生に習うか、自分で学ぶ方法を考える。」

これらの例は、恐らく「逃げた」と言われるような状況です。

でも、これってダメなことですか?どれも、不必要、不適切な環境を取り除いて最終的な目的を達成するための、1つの具体的な行動です。

むしろ、その行動をしたことによって作業効率が上がり、よい結果をもたらすかもしれません。

この具体的な行動をとってマイナスになるのは、自分ではなく、「逃げる」という言葉を使って、簡単に人を支配しようとしている相手だけです。

そんな相手のこと、考えなくてもいいんですよ。

自分にとって、何が有益なのか。
それを見定めていけば、「逃げる」という呪縛から解き放たれるかもしれません。

◆「にげてさがして」

これは、絵本作家のヨシタケシンスケさんが2021年に描かれた絵本です。

ヨシタケシンスケさんのものの見方や、子供たちへのメッセージが大好きでよく拝読しているのですが、この本は子供だけでなく多くの大人の心を優しくほぐしてくれる、そんな1冊だと思います。

私たちの足は、やばいものから逃げて、自分が好きなもの、安心できる環境を見つけるためについている。

私自身、この絵本を読んで「逃げる」という言葉のイメージが変わり、「逃げてはいけない」と辛い状況にい続けてしまう思いこみを、手放すきっかけになりました。

気になられた方は、ぜひご一読ください(^-^)

◆まとめ

いかがだったでしょうか?

今回の記事では、人類は、危険な状況や不快な環境から「逃げる」ことによって、繫栄してきた。逃げて、よりよい環境を探すことこそが、自分自身の発展につながっていく。ということをお伝えしました!

「逃げる」という言葉を使ってしまうと、「そこで終わり」という思考停止に陥ってしまいます。「逃げる」のではなく、知恵と工夫でよりよい方法を見つけに行く。自分自身にも、子育てでもそういう考え方ができるようになりたいな、と思います。

明日も一緒にがんばっていきましょうね!


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