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”国際系” note まとめ

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This magazine curates notes relating to stuffs between globalness and localness.
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2020年1月の記事一覧

おいしい食事のある場所

1月も終わりに近づく週末の土曜日、ふらりとバレンシア南部アリカンテの海辺の町へ一泊二日のプチ旅行に出かけた。平日ならば地元の市場を覗き、地元ワインや食材を物色し、グルメイベントに足を伸ばしたりするのだけれど、残念ながら、週末は市場もお休み。必然的に、ドライブが中心となってしまって、旅のメインイベントは食事となる。地元の料理を安く美味しく食べられる場所を探し出すかに熱が入る。それはまるで、宝探しのようでもある。 インターネットの情報だけでなく、昔ながらの店構えをした薬局の主人

今聴きたいアフリカンミュージック

アフリカ音楽キュレーターのアオキシゲユキです。アフリカ音楽noteをご覧頂きましてありがとうございます。 2019年にコンゴのファッション集団「サプール」に会うためアフリカに向かいました。その旅がきっかけでアフリカ音楽にハマってしまった私は、帰国後にnoteでアフリカ音楽のキュレーションを開始しました。 現代のアフリカンミュージック(特にAfrobeats)について様々なアーティストのバイオグラフィーを調べ、その音源を聴き、そして背景についても出来る限りの情報を集めて、こ

TikTokを退職します。

こうみくです! この度、マーケティングマネージャーとして勤めていたバイトダンス社@北京本社を退職することになりました。正式には現在は春節休暇中でありまだ在籍しておりますが、近いうちに正式な退職となります。 2018年末にTikTokに出会ってすぐにどハマりし、2019年にはそんな大好きなTikTokにマーケターとして北京本社にジョイン。10月末には、TikTokに関する本を出版させてもらう(入社前にまとめた見解)など、ここ2年間は本当にTikTok一色だったと言っても過言

文字とデバイスの可能性

「文字とは何か。」 私は誰に問いかけるでもなく、森の中で一人文字について思考を巡らせていた。文字とはなんなのか、伝達記号である文字。自分にとっての文字とは何か、そして自分だけが作ることができるものとは。自身の職業であるデザインとはなんなのか、ただただ取り留めもない思考だけが次々と浮かぶ。 なんの答えもないまま、何故だか手から離すことのできなかったインクと筆を持って静かに森へ入ってゆく。 そこから、初めて自身の作品を作るまでに至るには色々な道を辿ることになった、その完成まで

中東前線が日本列島をゆっくりと北上している予感

文化や文明が、必ずしも都市からやってくるといえないが、インターナショナルな食文化は、やはり、東京のほうからやってくるのではないかという気もする。 日本の移民社会を追いかけている映像作家のヒロケイさんに誘われ、東北地方の最大都市、仙台に行ってきた。 別名、杜の都。ヒロさんのリサーチによれば、中東料理の店がいくつかあるという。ヒロさんは最近、茨城県や栃木県、群馬県に多く暮らすパキスタン人コミュニティーを熱心に取材している。この3県の南部には、パキスタン料理を出す店がかなりある

半地下とGAFA

映画「パラサイト 半地下の家族」を観てきました。韓国では実際に、北朝鮮からの攻撃に備えるために作られた半地下が住居として格安で貸し出されているのだそうです。ネタバレはしませんが、この映画の大きなテーマは格差社会です。重いテーマにも関わらず意外な展開や俳優のどこかコミカルな好演もあり、対照的な半地下と豪邸のリアルで美しい映像が印象的で素晴らしい映画でした。 先月こんなブログを書きました。 実はこのブログを投稿してから、年が明けてもずっとモヤモヤしていて、ブログもSNSもほと

西洋発祥のスポーツを日本人が改革するということ

2018年に東洋経済オンラインでフェンシング協会会長の太田雄貴さんを取材して以来、フェンシング協会のホームぺージに関わらせてもらったり、フェンシングの国内大会を取材したりしながら、太田さんの施策を自分なりに紐解いてきた。 これまで執筆した記事では、特に僕の本職である興行ビジネスの視点を中心に、全日本フェンシング選手権における取り組みに焦点を当ててきたつもりだ。 フェンシングを立派な興行に仕立て、スポーツからアートに昇華させた手法は見事というほかなく、スポーツ関係者

なぜ、旅をするのか

今、ミュンヘンにいる。 一昨日、ミュンヘン行きのICE(高速列車)に乗る際に、いろいろあり、一駅の間、立っていた(ちなみに、私以外は、みんな座っていた)。 私の旅は、キツい。見るものがありすぎる。男性のひとり旅とは、異なるから、安全面も考える。となると時間が限られる。 この土地に次に来るのが、いつなのかわからない。自分に与えられた時間に限りがあることを思い知る時が、私の旅だ。 そして、大げさでなく、自分の人生の時間に限りがあることをも、思い知る旅でもある。この時を逃す

SDGs時代のモノづくり、欧州販路開拓、等など、オランダから。

オランダで日本プロダクトに特化した展示・即売会「MONO JAPAN」を主催する中條です。20年近くこちらで暮らして、現地の広告代理店でデザイナー、日系企業勤務などを経て、2015年から個人事業主となりました。 今年2020年から、5年間ヨーロッパで日本プロダクトの展示会運営をしてきて得た経験や知識、流れの速い欧州マーケット動向、こちらのクリエイターや起業家たちの働き方、などなど日本のモノづくりやデザイン、欧州市場や文化の理解につながるようなテーマで書いていこうと思っていま

過去にトラベルライターとして書いた記事のまとめ

暗い記事を連投したので好きなことを。 2018年末くらいまでWebサイトにトラベルライターとして書いていた記事のリンクをまとめます。契約を解除してしまったので、私のライター名は消えているし著作権も媒体に譲渡した形になるのですが、文章書くのって楽しいなと思わせてもらいました。今度はnoteに書いていこうと思うのでこの機会にまとめておく次第。 書いた期間が短期間だったから過去に40カ国訪問している割に国が偏りまくりだしタイトルも見直したいけど、今後に活かすために。アフリカの記事と

ポンコツ社畜が新疆ウイグル自治区に行った話④ ~カシュガル市内観光

翌朝、6時半に目が覚めた。妙に暗いなあ、カーテン開けて朝日でも浴びようと思ったら、なぜかものすごく夜だった。二度寝して7時台になっても、まだなぜか夜だった。カシュガルはなぜか遠く離れた北京の時間が標準時間になってて、それで日の出がすごく遅いらしい。(google調べ) 朝食食べたり、だらだらと部屋ですごした後、ようやく日がでてきた。ロビーであの、タクシー使いたいねんけど。カシュガル老城に行きたいのよ?とお願いしてタクシーを捕まえてきてもらった。タクシーにのって10分たらずで

世界一周その2-2  世界遺産の宝庫、イベリア半島の美食の国スペインを食べ歩く  アンダルシア地方へ日帰り弾丸旅行編

イベリア半島を渡り歩く旅その2ということで、バルセロナからマドリードに移動してそのままアンダルシア地方の州都、セビリアに日帰り旅行するところから再開です。 One World 世界一周券を30分で作成、ネットで購入して世界一周、周遊旅行計画を始動 https://note.com/txtxtx711/n/n9bc3fa39da8b 世界一周その1-日本からはるか離れた世界都市ブエノスアイレスと世界最大の絶景の滝イグアスに行く https://note.com/txtxtx7

【時事】イスラーム③〈日本でのハラール需要〉

こんにちは。 前回の記事では、イスラームにおいてとりわけ有名な食の戒律「ハラール」についてまとめました。今回はその続編にあたるので、前回の記事と併せてご一読ください。 今回は「日本でのハラール需要」をテーマにまとめていきます。 世界的にムスリム人口が増え、また訪日外国人数も伸び続けているなかで、これはビジネスという側面でも注目に値する一つの業界かもしれません。 【増えるムスリム人口】 日本のムスリム人口については正確な数値こそ出されていないものの、推計として30万人程度

松屋「シュクメルリ」から考える、メニュー開発の新常識

1月中旬「シュクメルリ」というキーワードがタイムラインを賑わせました。 しゅく‥めるり‥メルカリ系のサービスか?と思ったら、東欧ジョージア国の伝統料理でした。 シュクメルリ(グルジア語: შქმერული、グルジア語ラテン翻字: shkmeruli)あるいはチュクメルリ(グルジア語: ჩქმერული、グルジア語ラテン翻字: chkmeruli)は、鶏肉をガーリッククリームソースで煮込んだ、伝統的なジョージア料理の一つである。鶏肉、ニンニク、牛乳が主な食材である。 極めて