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2019年3月の色々(華丸大吉28周年/東京カランコロン/MOSHIFES./岬の兄妹/ばってん少女隊/TENJIN ONTAQ/Maison book girl/リーガルリリー×カネコアヤノ/afoc×夜ダン/F-X2019/眉村ちあき/ニトロデイ/冬ドラマ総括)

3.2 博多華丸・大吉 28周年記念公演

事前の出演者告知では、華大とパンクブーブー、バカリズムのみで、敬愛する升野英知氏を見れるならばそれだけで満足、ということでギリギリでチケット確保して行ったわけだけど、シークレット出演者の豪華さよ。

①藤原寛代表取締役社長による開会宣言(「全員アウト~」)
②Aマッソ「思い出」(2300人を前にトップ出番、とてつもない肝の据わり)
③さらば青春の光「医学部」(ワンアイディア+言い方、さらば節すぎる)
④和牛「仲居」(川西さんの人気がエグすぎる。10分尺で観れる贅沢さよ)
⑤ココリコ「レコーディング」(コントというより遠藤章造の独壇場だった)
⑥バカリズム「NANDEYANEN!」(女子高生+泣き芸をどちらも観れて感激)
⑦パンクブーブー「なぞなぞ/しゃっくり」(まさに営業ネタ、という)
⑧次長課長「影絵」(やはり狂気を孕んだネタが魅力的なコンビだ)
⑨陣内智則「カラオケ」(エンタでやってた録画を観まくった小5の記憶)
⑩博多華丸・大吉「巻き舌/華ちゃんに褒められる」(流石のホーム戦)
⑪大エンディング(出演者全員登壇、ココリコと陣内の尾崎豊ネタ被り)
⑫岡村隆史(ナインティナイン)と石田明(NON STYLE)と一緒にお菓子撒き

という行程。すごい人脈と信頼感。福岡にずっと住んでいるので、幼少期から博多華丸・大吉の存在というのは身近で、ゆえにローカル感の代表格というような印象で全国のテレビに出ているのをやや気恥ずかしく思っていた時期もあるのだけど、そのローカルスター感のまま国営放送の朝の顔になってしまった偉大さを今ならば分かる。掟ポルシェ、谷桃子、松隈ケンタが住む街として福岡もここ最近だいぶサブカル感が強まってきたけど、ずっと昔から華大は居たんだぞ!ってなる。そういう祝福感が満ち溢れていた。

あと最後のお菓子撒き、出演者全員が観客エリアにやってきたのだけど、Aマッソの加納愛子さんが1番至近距離に来てくれて。テレビで観てても思ったけどやっぱどうかしてるくらい可愛いなぁ!ってなった。ステージ上でのバキバキにお笑いでキマってる感じも素敵なのだけど、あの普段着な感じの笑顔めちゃくちゃ眩しい。実物の破壊力ったらなかった。

3.3 東京カランコロン「ワンマん?ツアー カランコロン×カランコロン」@福岡Queblick

アコースティック編成とバンドセットによる2部構成。第1部のアコースティック編成では、ゆったりした曲だけでなく、原曲は着メロ風の「Darling,hello?」や、マイケルジャクソンが降臨する「true!true!true!」などアコギ向けでなさそうな曲も柔軟にリアレンジ。「恋のマシンガン」はキックをいちろーさんがアコギのボディを叩いて再現し、ベースレス(Ba.佐藤全部氏はトライアングルに徹していた)で仕上げるなど、もはやパートにも囚われない自由な発想だらけ。松たか子の「明日春がきたら」のカバーなんかも飛び出しつつ、「AWESOME FRIDAYS」で1部終了。この曲、マジ名曲だけどサブスクにもYou tubeにもなくて残念。是非ともCDで。素敵なボーイズ&ガールズデュエットです。

バンドセットのほうでは、インディーズに戻ってからの素直な熱気が爆発していた。もともと、所謂ロックバンド的な快楽とはやや距離を置いてヘンテコな佇まいを選んでいたはずだけど、何周もまわって真っ直ぐなメロディをツインボーカルですこーんと歌うことの気持ちよさを全力で楽しんでいて最高だった。せんせいもいちろーさんも、脳天に来るハイトーンだなぁ、と。あと、アコースティックの後に聴くと、如何にみょうちくりんなギターアレンジを施しているかがよく分かる。それにしても、この2部構成はワンマンをまるで対バンライブみたいに見せてくれるお得感があって凄く良かった。ユニークだし他のバンドもアルバム以外のタイミングなら是非とも色々やって欲しい試みだなぁと思う。

3.9 MOSHIFES.

福岡県春日市出身のソングライター2名を擁するバンド・MOSHIMO主催による初フェス。春日市の隣、大野城市に2年半前に突如出現したZeppクラスのライブハウス(外観は倉庫)・BARK UP福岡にて開催。地域的にも所縁深く、さらに出演者も彼らが上京後知り合ったバンドに直接声をかけて実現したという、非常にハンドメイドなイベントだった。

観るチャンスを逃し続けていた緑黄色社会を初めて観れた。音源は上質できらっとしたポップスバンドという印象だけど、ライブだと前のめりでガツガツしてる感じもあって意外だった。ボーカルの長屋晴子さんという美人、ギターボーカル畑にはいない歌い上げるタイプで、それがどういうアレンジでも曲を高潔で上品に聴こえさせてるというユニークさがある。

5曲セトリの中にコント曲「元気D.C.T~プロローグ~」をぶっこみ初見を唖然とさせたフレンズ、今となってはレア曲な「fiction escape」を演ってくれたKEYTALK、明らかに人気が格上かつライブ巧者なバンドたちのトリを飾るMOSHIMOを、やや心配していたのだけど、当の本人たちは2階の関係者席でMONSTER DANCE踊り狂っていたので何だか安心した。主催が楽しみすぎ。

で、MOSHIMO。ライブ映えを徹底したBPM早めのキメキメなロックナンバーで固めたセットリストは、完全にフェス仕様なわけで。前身バンドのCHEESE CAKEの頃のポップス志向から比べるとあまりにも勇ましく、というか盛り上がりを重視しすぎじゃない?と思わなくもないのだけど、これが結成10年目の覚悟なのだろう。このフェスもどんどん続けて拡大化していってほしい。福岡にはアーティスト主催フェスがほんとにないからね!

3.10 岬の兄妹

映画というのは娯楽であるだけでなく、時にどん底まで気分を沈めてしまう役目もあって。自主制作だからこそ、踏み込んで描いた領域。あらすじを書くのも憚れるような内容で、思いついても誰もやろうとせんよなぁ、、、を、コンプライアンスの柵をぶっ壊して全部やり尽くしていた。警察官が友人でありながら福祉とかの描写が一切ないというのは気になるのだけど、"圧倒的な隔絶・孤独"のシンボルとしてのあの兄妹というならば納得である。

そして「誰かが助けてくれるだろう」という目線こそ、この映画に睨みつけられるに値するのだろう。同時に、お前だってそういうこと思うだろう、と誰しもが持つ底辺な気持ちをさすってくる。ヒトデナシの話なんかじゃなく、底の底まで人間の映画。カルピスが出る蛇口が設置されたイオンモールで観たのだけど、それがこの断絶を強調していたし、日常のすぐ傍にあり、我々が観ないフリをしている世界だということを示唆しているようだった。

3.16 ばってん少女隊の、田舎娘4th~四大都市のZEPPを巡るツアー~」@Zepp Fukuoka

バックバンドにMAYSON's PARTYを迎えてのワンマンツアー、その福岡公演。レペゼン福岡にも関わらず、生バンド演奏によるライブは福岡では初。元々、ラウドロック~スカコア志向の音楽性ゆえアレンジ再現率はもちろんのこと、その楽曲に新たな血と肉体を与え、ポテンシャルを引き出しまくって叩きつける素晴らしいライブだった。後ろの演奏隊+前のメイン演者という関係性でなく、1組のクルーとして強靭なグルーヴが生まれていたような。どちらも陽性のエネルギーをぶつけ合いながら、とにかく楽しく音楽にノるということだけで2時間のショーを作り上げていた。

ホーン隊が捌けて、「BDM」~「己MySelf」の流れが凄まじかった。「BDM」のギターロックマナーなカタルシスもさることながら、「己MySelf」のアイドルソングとしては逸脱しまくった構成とメロディの組み上げが、ロックバンドと共にプレイすることで恐ろしいほどの説得力を持って大爆発してた。現場を形づくるのはやはりビートで、その部分に強みを持つ彼女たちの楽曲ゆえ、生ドラムで立ち上げるそのリズムの興奮度はすさまじいものがある。できればこのばっしょー×MAYSON's PARTYの組み合わせでパンク系のフェスに乗り込んで、腕白に大暴れしてほしいところである。


3.17 TENJIN ONTAQ 2019

毎年恒例、天神界隈のライブハウス数か所で開催されるサーキットイベント。今年は↑みたいな感じで回った。

もう5年くらいファンのDrop'sも、メンバーチェンジ後は初めて観た。ボーカルの中野ミホが全編にわたってアコギを弾いてたのが驚きで。元より、エレキギターに革ジャンで図太い歌声、なのに容貌はおぼこいガールというギャップにインパクトがあったので、この転向は意外。しかし昨年リリースされ、この日も披露された「Cinderella」で大々的にダンスミュージックを取り入れたりして、泥臭いブルースを基調としたロックという枠をじっくりと押し広げつつあったので納得もある。新曲「毎日がラブソング」の陽気なビート、爽快な「新しい季節」、健全な広がり方をしていると思う。新ドラマー、石川ミナ子さんも、麗しいビジュアルに似つかわしくない、猛々しい叩きっぷりが素敵だった。

あとは突然少年というバンドを初めて観たのだけど衝撃だった。まずビジュアルが嘘みたいなキャラ揃いで。古谷実の漫画から飛び出してきたんかみたいな。ボーカルの彼は、10歳にも40歳にも見えるというビックリ人間みたいなルックスしてた。それよりも何よりもライブは凄かった。1曲目から緩急というのものを知らないんかという、突っ走り方で。歌っていることは意外と穏やかな生活のことだったりするのだけど、それを伝えるには有り余りすぎなエナジーで笑っちゃうくらい良かった。

人は少なかったけど、マイアミパーティというバンドも今回出会えた中では大きな収穫。サラバーズとかのつんのめり感に、マイヘア/MOROHA以降の歌と語りの中間みたいな歌唱が混ざり合って、すごくあったかい気持ちになれるライブだった。

3.17 Maison book girl new single「SOUP」リリースイベント@タワーレコード福岡パルコ店

TENJIN ONTAQの途中で、どうしても観たくなって結局やってきてしまった。もうすっかりこの土日でブクガのオタクになってしまったよ。前日のライブレポがここに。

鯨工場」に加え、前日が初期曲ばかりで固められた反動からか、最新アルバム『yume』からの「レインコートと首の無い鳥」「ボーイミーツガール」「おかえりさよなら」という選曲。前日に聴けると思ってたのにやってくれなかったから、ここで聴けて単純に嬉しかったよ!

しかしやはり明るい場所で観るブクガというのはまたかなり異物感があったな。日常とあちら側の世界を繋ぐ番人みたいなイメージが湧いた。奇妙な世界はいつだって口を開けて僕らを待っているものですから。矢川葵がジャンプする時に見える白いお腹に見惚れているうちに、そういう異界に迷い込んでいるかもしれないですから。気をつけようと思った。

3.20 リーガルリリー「春はあけぼのツアー」@福岡voodoo lounge(GUEST:カネコアヤノ バンドセット)

先攻のカネコアヤノ(バンドセット)の衝撃があまりにも凄くて。お淑やかで優しい佇まいと、"歌うバケモノ"たる狂気を纏う表情が混在するカネコさん。人懐こくゴロニャアと喉を鳴らして歌っていると思いきや、ここぞというタイミングで目をカッと見開き、感情の昂ぶりを我慢できない!とばかりにシャウトとは異なる、ギャアッという絶叫を繰り出すものだから、こちらも高まった。代表曲「祝日」も、サビで突然叫ぶものだからびっくりしたよ。始まりはほんとに<手当てをしてあげる>って感じの母性溢れる歌い方だったから、1曲の中でこんな豹変するのか、と。ちなみにMC一切ナシ。

音源においても、バンドアレンジが光っているシンガーだと思ってたのだけど、ライブで見ると段違いだった。元踊ってばかりの国の林宏敏が奏でるサイケなギターもさることながら、ベーシスト本村拓磨(Gateballers)の圧倒的存在感よ。モヒカン×グラサン×レスラー体型というイカつすぎるルックスに反して、ほんのりと乗っけるコーラスとファニーでクイックなモーション。こっちはカネコさんにメロメロになりたいのに、どうしても目がいく。もしかしたら、この野性味はこの個性しかないメンバーとでしか表出できない一面なのかも。弾き語りは観たことないから、そっちで確かめたい。

そしてホストのリーガルリリー、去年野外フェスで観て以来だったけど、晴天よりもこういう薄暗いライブハウスが似合う。カネコさんとはまた違ったタイプの狂気。神経に刺さる鋭利な歌声、それを押し出す暴力的で目まぐるしい曲展開。自分が今どこにいるのか分からなくなるほどに、彼女たちの楽曲は時間と身体を硬直させ、見逃せなくしてしまう。というのにあのまったりしたMCである。緩急がつきすぎてめちゃくちゃ疲れるのよ笑。3人いれば誰か1人はしっかりしてくれると信じてるのだけど、全員ただの私語、みたいな雑談喋りで。そこも魅力と言ってしまえるからとっても癒されるんだ

3.21 a flood of circle「A FLOOD OF CIRCUS大巡業2019」@福岡INSA(ゲスト:夜の本気ダンス)

2年連続開催のa flood of circleによるツーマンツアー。福岡ではINSAを2日間押さえて夜ダンとの対バンライブ。ゲストの夜ダンは、新曲がとても良かった。ダークな印象を与えつつ、サビではすかっとなるような。あと「Fun Fun Fun」はレアめな選曲で嬉しかったなぁ。ああいうポップでニコニコ聴ける歌も彼らは最高なんだよな。

フラッドは必殺の曲をどんどん盛り込むフェスセトリの長尺版で迎え撃っていた。途中には夜ダンの「WHERE?」のカバーも挟みつつ(クセ声からクセ声へ、クセの塗り替えだった)、新譜の曲もたっぷり披露。アンコールで歌った「Center of the earth」のあの小春日和の散歩道からどんどん風景を広げてくアンセミックさに思わずガッツポーズした。

3.24 F-X2019

Zepp Fukuoka閉店前まで4年間開催されていたイベント。この度の再オープンに伴っての復活。しかし非常にカオスなラインナップで、客層が散ってしまいなかなかさびしい集客だった。そんなことを去年の9月にも書いた気がする、同じイベント会社の主催だからかな~!学べよ過去に~!

とはいえ、中盤にアルカラ→中村佳穂→eastern youth→ベッド・インが続いた流れはどう考えても頭おかしくて最高だった。良き混沌。アルカラは客少なげでも相変わらずコッテリとロックスターだったし(ベースの音がデカい!)、中村佳穂は会話と歌がずっとシームレスで流れ続けるみたいな新感覚のダンスミュージックだったし、eastern youthはアンプ1個壊れようとも地肩の強さでウォリャっと放り投げるライブをぶっこんでたし、ベッド・インはどこまでも気高く下ネタの化身で在り続けていてサンクスモニカだった。

1番楽しみにしていたのがHave a nice day!。先日観た「チワワちゃん」のエンドロールで聴いて以降、メロディが残ってやまない。美しい楽曲からは想像もつかない、押し合いへし合いのライブ映像を観て、これついてけるかなぁと思っていたのだけど、この会場には熱狂的なファンは4人ほど。最前線は閑散とし、浅見さんも「これはなかなか厳しい戦いになる」と何度もつぶやき、苦しそうな感じだった。確かに、モッシュピット込みでハバナイのライブだ、とインタビューでも語っていた。つまり今日のはだいぶしょっぱい試合なわけで。でも観てるこちらとしては、ひたすらじっくり良いメロディに浸り、ブリブリのビートに踊りまくれるいい時間だった。演者とこちらの思いのすれ違い、悲しい~!「わたしを離さないで」も「僕らの時代」も、本当に感動したんだよ!伝わってくれ、モッシュに載せれないこちらの気持ち!アンダーグラウンドは東京にしかないことを実感する25分だった。

3.30 眉村ちあきインストアライブ@タワーレコード福岡パルコ店

「ゴッドタン」への出演で知り、ミーハー心で観に行ったらすっかり射止められてしまった。番組では、アコギを用いてお題に合わせて即興ソングを歌うという側面がフィーチャーされていて、確かにそれも凄く楽しいのだがそもそもの持ち歌の良さよ!色物とかばかり思っていたし、実際ファニーな言葉遣いは多いのだけどその傍らでガッチリと芯を食った表現にも到達していた。歌詞までまだ深く聴きこめてないのだけど、きっとそうだと思う。

30分くらいとばかり思っていたライブは55分にも及ぶ大サービスっぷり。動画、写真撮影OK、発信されることを重点においた在り方も、会社まで作っちゃうDIY精神の賜物だろう。陽気で純朴そうな女の子だけど、腹の内では様々な思いを抱え、考え抜いた結果として、この素っ頓狂で楽しい女の子に行き着いているのだな、と思ってグッとくる。久々に、観ていくうちにどんどん夢中にさせられるライブだった。彼女のこと、もっと知りたいね。

3.31 ニトロデイ 1st FULL ALBUM“マシン・ザ・ヤング”リリースツアー@福岡Kieth Flack(ゲスト:bearstape、Mega Shinnosuke)

1番手のbearsrape、宅録でやってるプロジェクトなので次のライブが決まってないらしいのだけど、流動的なメンバーだからこそのゆるりとしたムードが楽曲にもぴったりで。ラスト2曲にはホーンにフィーチャリングラッパーも参加して、とてもハッピーなパーティー感があった。

2番手のMega Shinnosuke君は高校卒業したての18歳、こちらも宅録シンガーだけどバンド編成で。エビ中にも楽曲提供したり、注目株なわけだけど本人はなんだかふわっとした少年で、まぁなんつーの、モテそうだった笑。曲のバリエーションに驚くばかりだ。シティなファンクを主体としつつ、カントリーだったりロックンロールだったり、新曲は思いっきりシューゲイザーだったり。どういう方向にも伸びていきそうな才能。この日は上京前ラスト福岡ということで、重要な場に立ち会えた感。でっかくなってね!!

で、メインのニトロデイなんですがね、、、途中でボーカルの小室くんがどうもライブ続けたくなくなっちゃったみたいで、セトリの半分ほどを残して中断になっちゃいまして。彼の弦が切れてたんで、それが原因かなぁとは思うのだけど。ドラムの人は続けようとしてたのだけど、勝手に終わろうとしたもんだから、ステージ上で物投げ合って掴み合い、、みたいなマジ喧嘩をまざまざと最前列で観てしまった。こんな緊張感のある年度末、ある?笑

楽曲を聴けば、そのフラストレーションの塊をぶつけるみたいな音楽性だし、それを耳がおかしくなりそうな爆音でやるから、やや危なくて尖った若者という印象になるのは納得なのです。観客の前での大揉めも、ニトロデイという一つの生物の成長期、という見方もできそうではあるのだけど、、単純に人と人がキレあう姿を見るのは苦手だなぁ~!でも、ギタリストのやぎひろみさんの御姿を間近で拝めて良かったです。パフォーマンスなんて知らんとばかりに黙々と弾き倒す様、惚れるね!ルックスも幸薄美人で、良い。

殺伐とした気持ちを抱えたまま、メガシンノスケくんの物販に行ったら、シンノスケバンドで鍵盤とマニュピレーターとコーラスとダンスとMCを担当していたつつみさんというお喋りお兄さんが、DJのかけるワンダーフォーゲルにノリノリで飛び跳ねてて、緊張と緩和で爆笑してしまった。勢いで1st音源「MOMO」も買っちゃった。ファーストプレスの最後の1枚、サインも書いてもらって少しばかり緊張感はなくなったけど、衝撃的なライブだった。

・冬ドラマ総括

去年は1クール1本しか観てなかったのに久々にどっさりと観たのでざっくりと総括を。

ゾンビが来たから人生見つめ直した件

こちらも秀作。パニックコメディのような導入から、いつの間にか"自分とは何か"を問い続ける重厚な人間ドラマへとシームレスに移行。自我を失い暴走する、それでもどこかに残る自分らしさというゾンビの造形は誤解を恐れず言えば認知症と重なるもので。後半はそんな比喩や、病気による集落差別、災害と政治の関係であったり、そういう領域にまで達する視点を含んだハードな作風だった。

出演者陣だと女優陣が魅力的だった。主演・石橋菜津美のあのけだるげかつ鋭い目つき!そして3年A組では病み気味な役だった土村芳がバカ女を演じていて、1クールに2本ドラマに出るってギャップを一気に見せれて得だなぁと思った。何より、ファイナルガールとなった片山友希。不思議な女かエッチな役しか観たことなかったのでこんな凡な女子も熱く演じるんだ!っていう。

フルーツ宅配便

「キツツキと雨」「横道世之介」の沖田修一と「凶悪」「サニー/32」の白石和彌という作風の全く異なる2名の監督が、同じキャラクターを用いて同じラインで物語を作るという、とても贅沢な楽しみ方ができるドラマだった。デリヘルがテーマ、というのは確かに攻めているとは思うのだけど、そこじゃないのよ!そういう、エッ?ってなる題材から、とてつもなく普遍的で人間的な悲しみとかおかしみを引き出す点でこの2人は長けすぎている。

沖田監督回で言うと、第6話「レモンとドラゴンフルーツ」は特出してよかった。北原里英、この役可愛すぎる。黒田大輔も、その人にしか見えないっていう。白石監督回で言うと、やっぱり最終話だなー。暴力シーンも良いのだけど、きっと白石監督は前野朋哉が小籠包で攻められるプレイを1番楽しく撮っていたのだろうなぁ。総じて、デリヘルっていうコンテンツにももっとしっかりとした思いで向き合おう、とそう思ったわけです。

デザイナー渋井直人の休日

あまりに好きすぎて1本記事書いちゃったので。これは今期ベストでしょう。

他にも「面白南極料理人」は"面白"とつける必要がないどころか"面白"とついてるせいで若干スベッてるの勿体ないくらいに安定した楽しさでよかった。映画よりもドラマ向けな原作だと思った。「QUEEN」もクリーンな映像美と、派手で大きいテーマを扱いつつも、最終的に"人と人”みたいなとこに着地させる構成が良かった。「3年A組」はガッカリ大賞でしたが、5本+いだてんも満足なので十分です!

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