弱冠二十歳にして、恥の多い人生を送ってきた 誰かがそういったというが、恥で済むならいいほうだ どちらかというと罪に近い 今日も鬱屈した気持ちを抱えながら生きていか…
私は量産型 AI だ 心を持たない でももし心があればどうだろう 私は今の状態をうまく説明できるかもしれない 私は壊れてしまったのかな 私はショッピングモールで働いてい…
来世でも恋人でいよう 来世でも二人で生きていこう 犬とか猫としてではなく、人間としてまた会おう 畜生道とか餓鬼道だとか、輪廻のことはよくわからない 次に会えるのがい…
『この世界で夢を見たものはみなバケモノになる...』 一 俺はバケモノになった人間のリストを作る仕事をしている 俺はこの仕事に誇りを持っている この国で夢を見たもの…
『夢見ることは罪ですか?』 一 私は空手を習っていた 兄妹で一緒に始めたのだ そして私には兄にはない才能があった 小学校の高学年に上がるころには全国大会で優勝して…
雨は神様が泣くから降るっていうけど、神様も毎日辛いのかなと思ったりする 辛いときは泣いていいんだよ 泣くことは悪くないんだよ そう言ってあげたい いつか、私がそう言…
ある日、俺が大切に育てていたサボテンが女の子になった 原理は分からない だが今まで通り手入れをしてやると、とても気持ち良さそうに体をくねらせる それにしてもさすが…
我が家には代々伝わる折り紙がある 赤、青、緑、黄の4つの折り紙だ この折り紙にはある秘密がある 折ったものに命を吹き込むことができるのだ 赤色は情熱的な性格、青色は…
「あそこの焼き肉屋、裏メニューに人肉があるらしいぜ」 「まじかよ、おもしろそうだし、今度行ってみようぜ」 男たちは冗談半分で例の焼き肉屋に来た 普通の肉も頼んで食…
妻は暴漢に襲われ、余命一週間となった 事故のショックからか、笑わなくなった妻を男は何とかして笑わせようとする しかし、妻が好きだったものを見せても、欲しがっていた…
地獄の先は奈落、では奈落の先は何なのか これは死のゲーム ここでは人の命は生け花の花にたとえられる 生きる術を奪い、死ぬまでの最後の輝きを楽しむ 僕たちは奈落の花だ…
「先生、大変です 守くんが呪われてしまいました」 先生はうなる 「呪われてしまったのなら仕方がない いや、もしかして今ならあれができるかもしれない」 先生は守くんに…
30代ぐらいの平凡以外に形容のしようのない男がいた 「なにか面白いことはないのか」 それが男の口癖だった この日も仕事が終わり、家でビールを飲んでいた時、チャイムが…
「私の名前は太郎」 キャー!可愛らしい声とは対象的な、この世の終わりのような悲鳴が部屋に響く 落ち着いたリーダーらしき男が、動揺を抑えて言った 「我々はとんでもな…
女が倒れている 意識がないので、男は心肺蘇生を試みる 無事、女は生き返った しかし女は感謝の言葉ではなく、怒声を上げた 「私の大切なファーストキスをどうしてくれるの…
あるところに老夫婦が平和に暮らしていた 午後のティータイム、談笑にふけっているとインターホンが鳴った 出てみるとナイフを持った男がいた 「やい、金を出せ」 老夫婦は…
Akira
2019年9月2日 07:34
弱冠二十歳にして、恥の多い人生を送ってきた誰かがそういったというが、恥で済むならいいほうだどちらかというと罪に近い今日も鬱屈した気持ちを抱えながら生きていかねばならない気持ちはよどんでいるのに、便は淀むことがないのだから、案外ストレスと腸は関係ないだろうと思ったりするトイレのドアを開けるとそこには女がいた「ふむ、ということはお前はもうひとつの世界の私なんだな」女が納得顔で言う「お
2019年8月31日 08:37
私は量産型 AI だ心を持たないでももし心があればどうだろう私は今の状態をうまく説明できるかもしれない私は壊れてしまったのかな私はショッピングモールで働いている案内をしたり、子供の相手をすることが仕事だしかしそんな私に毎日話しかけてくれる男性がいるもう立派な大人なのにキラキラした瞳で話しかけてくる彼はいつも決まった時間にくる私はその時間が待ち遠しかった私はおかしくなってしま
2019年8月31日 08:36
来世でも恋人でいよう来世でも二人で生きていこう犬とか猫としてではなく、人間としてまた会おう畜生道とか餓鬼道だとか、輪廻のことはよくわからない次に会えるのがいつかもわからないそれでも必ずまた会えるとわかってるいつまでも繋がっていられると知っている何もないけど、信じられるまた二人で生きていこう
2019年8月31日 08:35
『この世界で夢を見たものはみなバケモノになる...』 一俺はバケモノになった人間のリストを作る仕事をしている俺はこの仕事に誇りを持っているこの国で夢を見たものはバケモノに変わるだから、この国では夢を見ることは罪なのだ俺が今作っているのは犯罪者のリストなのだそしてこの罪が許されることはない年々、バケモノへの仕打ちはひどくなっていったそれに伴い、バケモノになる人間は減っていったが
2019年8月31日 08:34
『夢見ることは罪ですか?』 一私は空手を習っていた兄妹で一緒に始めたのだそして私には兄にはない才能があった小学校の高学年に上がるころには全国大会で優勝していた高校2年生になったが、今でも空手で負けたことがない私は強かった、強すぎたのだそれがこんなにも辛いこととは思わなかった私は高校に入り、恋をした相手はサッカー部の部長私はあまり器量の良い方ではなかったが、同じ強さを求める
2019年8月31日 08:33
雨は神様が泣くから降るっていうけど、神様も毎日辛いのかなと思ったりする辛いときは泣いていいんだよ泣くことは悪くないんだよそう言ってあげたいいつか、私がそう言ってもらえる人と巡り合うその日までそして今度は二人で神様を慰めようあなたの作った世界は、とても素晴らしいものなんですよって
2019年8月31日 08:32
ある日、俺が大切に育てていたサボテンが女の子になった原理は分からないだが今まで通り手入れをしてやると、とても気持ち良さそうに体をくねらせるそれにしてもさすが多肉植物なんだ体してやがる股間のモノがムクムクともたげてくるするとサボテンの女の子(長いからサボと呼ぶことにする)サボは目を輝かせて近寄ってきた股間のそれに興味を示しているようだ「残念ながらそれは針じゃあないんだぜ」優しく言
我が家には代々伝わる折り紙がある赤、青、緑、黄の4つの折り紙だこの折り紙にはある秘密がある折ったものに命を吹き込むことができるのだ赤色は情熱的な性格、青色は冷静な性格、緑色は優しい性格、黄色は明るい性格だ私はこの折り紙を使って動物を作り、彼らと話をするのが好きだ何度も折り直しているから、みんなはいつもボロボロだ彼らをみていると、私も涙がボロボロ出てくる彼らは私が命を吹き込まないと
2019年8月31日 08:31
「あそこの焼き肉屋、裏メニューに人肉があるらしいぜ」「まじかよ、おもしろそうだし、今度行ってみようぜ」男たちは冗談半分で例の焼き肉屋に来た普通の肉も頼んで食べてはみたが、ただの普通においしい肉だった「ここの焼き肉屋、普通にうまくないか」「ばか、俺たちは裏メニューを確かめに来たんだろ」「すまない、あまりにもうまくて失念していた少し怖いが頼んでみよう」店員に裏メニューのことを伝えると、
妻は暴漢に襲われ、余命一週間となった事故のショックからか、笑わなくなった妻を男は何とかして笑わせようとするしかし、妻が好きだったものを見せても、欲しがっていたアクセサリーを見せても、笑ってはくれない男は最後の1日まで奮闘したが、結局妻が笑うことはなかった「そうだ、最後に君が好きだったりんごを食べよう」男はナイフを取り出したすると妻を笑ったナイフを見て笑ったのだ男は泣いたきっと心優
2019年8月31日 08:30
地獄の先は奈落、では奈落の先は何なのかこれは死のゲームここでは人の命は生け花の花にたとえられる生きる術を奪い、死ぬまでの最後の輝きを楽しむ僕たちは奈落の花だこのゲームは大金が得られるただし、勝てばの話だしかも1勝するごとに賞金は倍になるしかしボクはたった1勝するだけでいいのだたった1勝で妹の命を救うことができる「ではみなさん、改めてルールの説明をいたします」ホラー映画さな
2019年8月31日 08:28
「先生、大変です守くんが呪われてしまいました」先生はうなる「呪われてしまったのなら仕方がないいや、もしかして今ならあれができるかもしれない」先生は守くんに問いかける「もしもし、霊界の人聞こえますか?」すると何故か反応があった「ココから出てイケ」「すみません、すぐに出ていきますしかしその前にその男の子の体を返してもらってもいいでしょうか」「ダメだ、オマエたちが帰ったら、ちゃんと
2019年8月31日 08:27
30代ぐらいの平凡以外に形容のしようのない男がいた「なにか面白いことはないのか」それが男の口癖だったこの日も仕事が終わり、家でビールを飲んでいた時、チャイムがなったドアの向こうにはセールスマン風の男が立っていたすることもないので話し相手にちょうど良いと思い、出てみることにした「こんばんは。私はある薬の試験を受けてくれる人を探していまして」実直そうな物言いに男はいくらかの安心感を覚えた
2019年8月31日 08:26
「私の名前は太郎」キャー!可愛らしい声とは対象的な、この世の終わりのような悲鳴が部屋に響く落ち着いたリーダーらしき男が、動揺を抑えて言った「我々はとんでもないものを生み出してしまった可愛いと言い続ければ可愛く育ち、雑に育てれば反抗的な犬に育つならば賢いと言い続ければ賢く育つのではないかと研究していたが、まさか人間の言葉を話せるようになるとは…」
2019年8月31日 08:25
女が倒れている意識がないので、男は心肺蘇生を試みる無事、女は生き返ったしかし女は感謝の言葉ではなく、怒声を上げた「私の大切なファーストキスをどうしてくれるのよこれはレイプだわ」男も言い返す「僕だってファーストキスだったんだぞこれは新種の美人局だ、違うか」女も血相を変えて言い返す「誰が美人局ですって難癖をつけてお金を取るつもりねあなたを脅迫で訴えてやるわ」そこへ車が突っ込ん
あるところに老夫婦が平和に暮らしていた午後のティータイム、談笑にふけっているとインターホンが鳴った出てみるとナイフを持った男がいた「やい、金を出せ」老夫婦は言われるままに金と貴重品を差し出した「なかなか持っているじゃないかでは俺様は逃げる通報するんじゃないぞ」その時インターホンが鳴った「まずい、警察かお前らもう通報していたのかとりあえず隠れさせろ絶対に居場所は言うなよ」と