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社長の思い

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八鹿警備保障の代表取締役である田路智洋社長による手記。日々の仕事上の気づきや若社長としての心情を赤裸々に綴ります。
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2019年3月の記事一覧

交通の安全確保の現状を見る

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昨日、関西大学社会学部教授の齋藤了文著「事故の哲学」を読んだ。

自動車や様々な機械によって引き起こされる事故に関する責任や安全性について書かれたもの。
テクノロジーの進化に伴って因果関係が複雑になり、天災化する事故。それを防止するための安全性の確保、そして責任のあり方について述べられている。

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個人的に印象的だったのは第2章の安全の考え方の部分と自動運転の部分だった。

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イチローの考え方と巡回警備の共通点

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昨夜ユーチューブでトヨタ社長の豊田章男氏とWBSの元キャスターの小谷真生子氏とイチローとの鼎談を見た。

その中で印象的だったのはイチローの同じバット、同じ料理の話だった。

すなわち、イチローが同じバットを使い続けたり、同じ料理を摂り続ける効用として、調子が悪い時にその原因を把握しやすくするためとのこと。

毎日違うバットを使い、違う料理をとっていると打てない時、その原因が食生活なのか、バ

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新幹線台車亀裂問題の背景にあるもの

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2017年12月、JR西日本が破断寸前の亀裂が入った台車で新幹線の運行を続けた問題で、国の運輸安全委員会は28日、調査報告書を公表。JR西が断続的に異音や異臭を感知しながら、列車停止させなかったのは、指令員も車両保守担当も判断を相手任せにしていたことに原因があると指摘。重大な危険を招いた安全管理体制の改善を求めた旨の記事を昨日読んだ。

指令も保守担当も問題の所在に気付いていた可能性はあると

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パニックを防ぐには

災害の際、起こる可能性のあるパニック。お客様の安全・安心をお守りする警備業に携わる人間としてはその性質を知っておく必要があると思う。

そこで災害心理学者の広瀬弘忠著「人はなぜ逃げおくれるのか」(集英社新書)を参考にしながらパニックについて考えみたいと思う。

まずパニックとは各個人が自分自身の安全を脅かす事態をさけようとして、他者の安全を無視して行う、非合理かつ無秩序な行動の蓄積である。

この

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相撲は土俵の真ん中でとれ!

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病気、殊に生活習慣病になるとお金がかかる。入院代、手術代、診察代等。

しかも、その出費はマイナスをゼロにする、又は小さなゼロにするという消極的なもの。

でも、予防ならそこまでお金がかからなかったり、余計な食費を切り詰めることができる。ダイエットや運動すればいい。

しかも、その出費によって、体をシェイプアップできて、かっこいい体型になって、お姉ちゃんにもモテるという特典付き笑。

やはり

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社会とともにある民間警備

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災害とは自然現象または人為的な原因によって、人間や社会生活に被害が生じる事態を指す(林春夫「災害をうまくのりきるために−クライシスマネジメント入門」134貢)。

だから地震や津波や火災といった自然現象又は人為的な原因の「災害因」と災害は違う。

災害因が災害になるためには、それが人間や社会生活に被害を及ぼす事態にならないといけない。

だから例えば無人島で大地震が起きたり、日本中の建物が将

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隊員の身体の安全・安心を確保する

煙草を止めるのは難しい。

ヘビースモーカーにとってはなおさらだろう。

自分も以前はヘビースモーカーだったが、今はお付き合いで喫煙者と飲む以外は、禁煙している。

喫煙によって生じる歯茎の激しい痛みに苦しんだことが喫煙のコントロールを考えるきっかけだった。

幾ら人が注意しても耳を貸さなかった自分だが、いざ自分の身に具体的な形で降りかかって初めて禁煙や喫煙の制御を真剣に考えるようになった。

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責任を背負う意義

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イチローが引退会見で野球を楽しいと思ったことは始めの一軍に行ったり、二軍に行ったりを繰り返している時で、それ以降は充実はしても純粋にそうは思わなくなったとおっしゃっていた。

ファンやチーム関係者やメディア、いろんな関係者の思いを背負うということ。その重みというものを感じられての発言なのだろう。

仕事を行うことの責任の重さ。これは何もプロ野球のみならず、すべての業種でいえることなのだと思う

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隊員の体調管理

昨日は寒かった。2日前が20度の暖かさだっただけに余計そう感じられたのかもしれない。

季節の変わり目は天候・気温ともに落ち着かない。
隊員のみんなには体調管理をしっかりしてほしいと思う。

警備の仕事は体が資本。外の仕事はもちろん、施設内の仕事でもいざという時、初動対応をきちんとこなすために体が健康でなくてはいけない。

そのためには、警備員個人だけでなく、各警備隊・それに自社組織がそういう体制

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イチロー引退会見を見て感じたこと

今朝、ユーチューブでノーカット版イチローの引退会見を見た。

アメリカに一人旅で行った時、白人ばかりの客がいるボストンのフェンウェイスタジアムに野球観戦に行った際にヤンキースのイチローがスタメンで出てるのをみて、なぜか日本人として誇らしいと思ったのを覚えている。

そんな一野球選手の枠を超え、多くの日本人にとっての誇りといえる偉大な人物が引退した。

他人と比較する事なく過去の自分の記録を乗り越え

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高齢隊員について考える

ドラッカー曰く企業の目的は顧客の創造であると。

そのためには外部環境や顧客志向の変化に対応する柔軟性が必要。
じゃないと時代に取り残される可能性が高い。

スペンサージョンソンじゃないが、現状に満足することなく新しいチーズを探す必要がある。

その意味で自社を含めた大半の警備会社は厳しい。

隊員に占める65歳以上の高齢隊員の割合が他の業種と比べても高いから。

高齢者は若手に比べ、職業倫理も高

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スタイルとのつき合い方を考える

昨日、映画「LA LA LAND」のDVDを借りてきてみた。

衣装や街の風景の色使いがカラフルで、綺麗なミュージカル映画だけと思いきや、意外に深い大人のラヴストーリーに仕上がっていてとても良かった。

やっぱイメージだけでモノを見ようとすると、本質からズレてしまうんだよなあ。

でもイメージで良し悪しを決めてしまうのは結局、感情も含めた自分のスタイルから来るものだったりする。

このスタイルがあ

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三浦雄一郎氏の目標設定の3つのヒントについて考える

昨日、三浦雄一郎著「私はなぜ80歳でエベレストを目指すのか」を読んだ。

2013年に80歳でエベレスト登頂に成功し、エベレストに登った最年長男性としてギネスにも載った三浦氏。

そんな三浦氏の著した本だけに簡潔な文章の中にも深さがあって大変参考になった。

特に印象深かった内容としては目標設定についての件。

三浦氏は目標設定の際にはヒントがあるという。

すなわち①まず簡単な事から始め、クセを

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昼食会を場合によってパワーランチと呼ぶ意味

今日の昼、自社の隊員と毎月恒例のパワーランチを行った。

自由参加で、ランチしながら、職場では日常業務での打ち合わせとは違った経営的な観点や職場ではオフレコ的な話をしてもらうことで、隊員のガス抜きをして、隊員のモチベーションアップを目的としている。

ところで、パワーランチの意味は昼休みに行われるビジネスを兼ねたミーティングのことをいい、主に取引先や投資先との間で行われるものをいう。

そういう意

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