マラドーナの2ゴールに思うこと〜「サッカーの神」が見せる人間味〜
「昔ワールドカップで、手を使って得点した選手がいたんだよ。神様みたいな存在だった」
その選手を知ったきっかけは、たしか小学校低学年のときに交わした父親との会話だった。名前を教えてもらい、数年後にYouTubeでその試合のハイライトを見た記憶がある。
あまりにも有名なその得点が決まったのは、1986年のメキシコW杯準々決勝、アルゼンチン対イングランドの一戦。51分、イングランドGKの眼前にボールが浮かぶと、アルゼンチンの10番も反応してペナルティエリア中央で競り合いにな