過食相談センター

平成10年から「無理せず食べ過ぎをとめること」を目的として、食べ過ぎ・食べ吐き・食べ方…

過食相談センター

平成10年から「無理せず食べ過ぎをとめること」を目的として、食べ過ぎ・食べ吐き・食べ方がおかしい方 の無料相談を受けています。詳しくはホームページをご覧ください。こちらです https://sessyokusyougai.net/

最近の記事

生涯にかかる過食費のこと

知りたい?知りたくない?「生涯過食費」今後の人生にかかる過食費を想像したことはありますか? 例えば、1日1000円の過食費が毎日続くと1か月30日で3万円です。 1年間で36万円、 20歳で発症して80歳まで続くと、 60年間で「2千160万円」です。 そんなに長く続かないと思っている人がほとんどですが、 センターでは70代の方の相談を受けたこともあります。 また、この金額は「最低金額」である可能性があります。 過食症は「経年増加」といって、 年月とともに症状が増加してい

    • 過食の無い人生を送るために

      「過食を我慢する方法」で過食をとめ続けることはできません過食症の人が最も望んでいるのは、「過食をとめ続け、過食のない人生を送ること」ではないでしょうか。 (○○な人生を送りたい、など個人差があることは置いておきます。) しかし、過食をする日が増えてくると「今日(または明日)1日過食をせずにどうやって過ごすか」に思考と行動がとらわれることがあります。 食べ物を避けたり時間を潰せる方法を探したり、詳細なカロリー計算や過度な運動をしたりと、人によっては過食と同等に苦しみます。

      • 新生活の準備と過食

        いつもと違うストレスや不安が過食の引き金に3月から4月は新しい環境への準備や移行などで、 いつもとは違う疲れやストレスを感じやすい時期でもあります。 この影響で過食が以前よりも増えたり、反対に止まることがあります。 疲れていると過食は出やすくなる傾向に加え、過食症の人は先のことへの不安や焦りを感じやすい人も多く、健康な人が感じる以上のストレスがかかってしまうことで過食が増えることがあります。 また、環境が変化すると過食衝動に蓋(ふた)がされ、過食が止まる人もいますが、これ

        • 過食は心を守っている?

          過食を必要としない心の状態を目指す過食 は「過食を必要とする根本原因」の苦しさを和らげ、 心の緩和剤となっている場合がほとんどです。 根本原因が何かというと、自分では意識できないような耐え難いつらさや苦しさです。 そうしたつらい感情を麻痺させて、 心を守ってくれるはたらきをしているとも言えるのです。 しかし、過食がとまらないまま放置していれば、 身体も心もボロボロになってしまいます。 危険なドラッグを使用して一時的には快楽を得られても、 長く使い続ければ、身も心もボロボロに

        生涯にかかる過食費のこと

          「過食にお金を使いたい」=「治したくない」ではありません

          過食の無い生活を望む気持ちが大事「治療にお金を使うなら、その分食べ物を買いたい」 過食症を治そうと思いつつ、こうした気持ちによって治療に踏み出せない人もいるのではないでしょうか。 日常生活で過食の優先度が上がると、貯めようと思っていたお金も治療に使おうと思っていたお金も、すべてを過食に費やしたいと思うようになります。 治したい気持ちが減ったわけではなく、それだけ過食衝動が強くなってきている、ということです。 自分が病気に真剣に向き合おうとしていないのではと、自責の念にから

          「過食にお金を使いたい」=「治したくない」ではありません

          見かけと裏側:摂食障害と向き合う心の葛藤

          微笑みの裏に潜む苦悩:摂食障害という闘い 私たちの周りには、幸せそうに見える人がたくさんいます。 微笑みを絶やさず、元気にそうに見える人々。 しかし、その裏には見えない戦いがあるかもしれません。 心が苦しいほど、幸せそうに装ってしまうのかもしれません。 特に、摂食障害を抱える方々は頑張り屋さんです。 つらいけど頑張って頑張って頑張り続けます。 周囲から見る限り、何事にも動じず、普通の日常を過ごしているように見えます。 しかし、その微笑みの裏には、外見からは決してわからな

          見かけと裏側:摂食障害と向き合う心の葛藤

          周囲との比較がもたらす安心感と過食症

          過食症は、身体的な健康を脅かすだけでなく、非常に複雑な病気です。 その中で、特に危険なのは周囲との比較から生じる錯覚です。 自分の過食の量を周りと比べ、自分の状態を楽観視したがる傾向は、過食を抱える方にとって一般的な特徴の一つです。 しかし、この錯覚は見かけほど単純ではありません。 実際には、深刻なストップをかけるどころか、過食を助長する可能性さえあるのです。 「周りより少ないから大丈夫」という考えは、過食症の方々にとって安心材料となります。 しかし、この安心感は見かけ

          周囲との比較がもたらす安心感と過食症

          私は大丈夫…は危険!?過食症は見た目だけじゃない

          最初に、心の健康が私たちの生活に与える真の影響について簡単に説明します。 心の健康は私たちの生活において非常に重要な要素ですが、その影響力はなかなか測りにくいものです。 具体的には、心の健康が身体的な健康やパフォーマンス、人間関係に多大な影響を与えるでしょう。 さらに、心の健康を保つために私たちができることや注意すべきポイントは、心の健康について正しい知識を持ち、 適切なケアを受けることが充実した生活を送るための重要な要素です。 多くの人々が、しばしば考えたことがある

          私は大丈夫…は危険!?過食症は見た目だけじゃない

          過食症で悩んでいる方へ

          食べたくないのに食べてしまう。お腹がはち切れそうなのに、まだ食べたい。 食欲をコントロール出来ないのは、過食症という病気のせいです。 この病気は放っておいても治ることはありません。 症状は年々増える傾向が強く、60代、70代まで続く可能性が非常に高いのです。 それは、何十年も食べ物のことしか考えられず、自分の人生を生きられないということ。 「とめたい!やめたい!つらい!もうやだ!」などと思った時に、一人で悩まず、専門家に相談して回復を目指すことが大切です。 過食相談セン

          過食症で悩んでいる方へ

          摂食障害:食べ方の苦しさと心身,生活への影響

          食べ物やカロリーに振り回され、ダイエットが思うようにいかない、 そう壁にぶつかったとき、それは摂食障害の兆候で相談が必要なサインかもしれません。 過度の食事制限や過剰な運動は、摂食障害の一部である可能性があり、 身体と心に大きな悪影響を及ぼします。 食べ物やカロリーに過度に気を取られることは、日常的なストレスや不安、  怒りなどの負の感情を引き起こすことがあります。 これらの感情が蓄積すると、過食や過食嘔吐などの症状が悪化することがあります。  食事は私たちの生活の一部

          摂食障害:食べ方の苦しさと心身,生活への影響

          おいしく味わって食べられない⁈早めの相談が大切です

          「食べることが好き」でも過食の兆候に要注意 以前のように食べることが楽しめない、おいしく食べられなくなっている、 そんなことはありませんか? 過食の元となる過食衝動があると満腹でも食べ続けてしまったり、味わう余裕もなく詰め込むように食べてしまったりします。 また、食べもののことを考えてソワソワしたり、食べられない状況にイライラすることもあります。 「もともと食べることが大好きなので問題ないのでは?」「ただの食べ過ぎなんじゃないか。治療が必要かどうかわかりません。」という人

          おいしく味わって食べられない⁈早めの相談が大切です

          自分の都合や気持ちが後回しになっていませんか?

          過食衝動を無理やり我慢して相手を優先する場合も 過食症の人は自分よりも周りの人を優先する人が多い傾向があります。 「人を優先するのは当然だ」「断ったら嫌われてしまう」「自分を優先したら罪悪感を感じそう」など、理由はさまざまでしょう。 その中には過食衝動があり、本当は早く食べたくて仕方ない時ですら我慢して人に尽くそうとする人もいます。 過食や嘔吐の苦痛や疲労感、罪悪感など、過食症のつらさは経験している人にしかわからないものがあります。 それだけに、自宅はもちろん学校や職場

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          大切な相手ほど優しくできない

          過食の原因とも関係がある⁈大事な人との関係 過食衝動の元である破壊的不幸感情があると、大事にしたい相手ほど適切な関係を築けなくなることがあります。 たとえば子どもや夫、彼や家族に対して暴言や暴力をふるってしまったり、心を試すような言動をしてしまう人もいます。 自分でもなぜそうした言動をしてしまうのか、わからないことがほとんどです。自分の意志や性格の問題だと責めてしまう人も少なくありません。 そうしているうちに状況が悪化し、破壊的不幸感情が増えて過食も増える、という悪循環と

          大切な相手ほど優しくできない

          過食の原因はどこにある?

          自分では気づけない本当の原因とは 「ダイエットをしているから」「ストレスがあるから」「意志が弱いから」など、過食の本当の原因が自分で見つけられる範囲にある外因的要因・内因的要因にあるならば、自力でとめることは可能かもしれません。 しかし、思い当たる原因を探し、対策をしても症状がとまらずに苦しんでいる人は増え続けています。 過食をするのは過食衝動があるからです。 その過食衝動のさらに源には「破壊的不幸感情」があります。 このマイナス感情は無意識のうちに蓄積されてきたもので

          過食の原因はどこにある?

          過食と破滅的な寂しさ

          寂しい、虚しい、過食症の人が抱える空虚な感情 いつもなんとなく寂しい」「一人でいることが耐えらえない」などの寂しさを感じることはありませんか? その寂しさを埋めようと過食をするものの、ますます寂しくなったり虚しくなったりする人もいるかもしれません。 センターでは、過食衝動の根本には「破壊的不幸感情」だけでなく「破滅的な寂しさ」もあると考えています。 その寂しさも破壊的な不幸感情と同じく、感じてしまっては耐えがたい感情です。 そのため、普段は感じないように無意識のうちに心に

          過食と破滅的な寂しさ

          「治したい」けど「食べていたい」

          正反対の気持ちが併存する過食症 過食や過食嘔吐をどんなに治したいと思っていても、いざ治すための 行動を起こそうとすると「やっぱり食べていたい」と感じる人もいます。 そのような時に「本当は治したいと思っていないんじゃないか?」と自分を疑うかもしれませんが、それは違います。 「食べたい」は依存症の症状、「治りたい」は意志、ふたつは全く別物です。 また、「過食が無くなったら生きていけるのだろうか」など、症状を手放す不安や怖さを感じる人もいるかもしれません。その気持ちも依存症で

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