Spigola

人生100年を折返し始めた50代のSpigolaが、日々の思いをあれこれ表現していきま…

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人生100年を折返し始めた50代のSpigolaが、日々の思いをあれこれ表現していきます。振り返れば人生前半戦はがむしゃらに進んでぶつかっては倒れることの繰返し。だから「楽しい人生だったなあ」と最期に呟くために、ここから本番♪

最近の記事

ストレングスコーチになる。

あさって5月2日から5日間、ギャラップ認定ストレングスコーチになるためのトレーニングコースを受講する。申し込んだのは、早期退職するぞと一旦は心を決めつつも、思いがけず職場の慰留をいただいて(感激してしまい)なんだか少し迷いが残っていた時期だった。 結果、旧友からのゴールデンウィークお出かけの誘いを断るしかなかったのは残念だったし、会社を辞めてからならば5日間を捻出するのは簡単だったろうとは思うけれど、今このタイミングで人生の舵を切るための行動を起こすことは、私にとって大きな

    • 古民家を買いました

      昨年のゴールデンウイークに帰省していた時、父が生まれ育った西日本の山あいの小さな城下町で、築百年くらいの古民家が売りに出ているのを見つけた。半年悩み、昨年末に私はそれを購入した。 江戸時代には参勤交代の殿様行列が通っていた旧街道沿いの、間口たった二間の小さな町家。市役所の人によると、おそらく大正後期に建てられたものだろうとのこと。何十年も空家だったけれど、幼いころその家で暮らしていた元持主の方の手入れのおかげで、今も昔の風情を残している。ただし、古い瓦が今にも崩れて落ちてき

      • 生きてるだけで100点満点

        長い長いトンネルを抜けて、ようやく向こう側にでられそう。 会社員生活に区切りをつける決心をしたら、すこーし肩の力が抜けてきた。新卒で入社したあの日から、思えば遠くに来たもんだ。 「上場企業の正社員」というテッパンの安定を手放して無職になるんだなあと思うと、正直少し怖い。けど、私もまもなく定年を迎えるわけで、卒業する時期を少し早めるだけの話だ。ちょっぴり勇気があればできる。 勝間さんのYouTubeで気づいたのは、たぶん私も「意味のある人生を送らなければいけない」と思い込

        • コトバを交わす幸せ

          平日は大概オットにお任せしているワンコの朝散歩。珍しく早朝から出勤せねばならないというので、久しぶりにワタシの役目となった。朝晩めっきり涼しくなって、夏の間、早く涼しいおウチに帰りたくて短縮バージョンになっていたお散歩も、少しづつレギュラーメニューに戻っている。 とにかく上り坂が大好きな我が家のワンコは、嬉々として駅横の坂道を駆け上がる。楽しそうにぐんぐん駆けていく姿が可愛くて、ついつい一緒に走ってしまう。息切れして立ち止まると、植木の水遣りをしていた女性が振り向いた。まだ

        ストレングスコーチになる。

          やりたいことは全部やろう

          「中高年をデジタル人材に!」という新聞記事を読みながら、オットがため息をついていた。還暦を越えて最前線を退いたとはいえ、彼はソフトウエアエンジニアなのだから、まさにデジタル人材である。それが時代の向かう方向なら喜ばしいことではないか。なぜそんなに憂鬱そうな顔をするのだろう。キョトンとしている私に彼は説明した。 「あのね、『40代50代の中高年を対象に』って書いてあるんだよ。60代は中高年にも含めてもらえないのかなあ?」 なるほど、ポイントはそっちか。そして、まもなく私も中

          やりたいことは全部やろう

          自分にとって大切なもの

          同期が会社を辞めてダンナの赴任先に引越すと聞いたのは、ふた月ほど前。最終出社日は翌日だというが私はテレワーク。知らせてくれた別の同期も、そのことを知ったばかりだという。新入社員だった頃、同期女子でつるんでよく遊んだ。就職で初めて首都圏に来た私は土地勘もなく、東京で生まれ育った彼女たちに何かと助けてもらった。もう30年以上前のことだ。 大勢いたバブル入社組も少しづつ辞めていき、今も残っているのは2割もいないだろう。それぞれの生活が確立していき、この頃は皆で集まることもなくなっ

          自分にとって大切なもの

          幸せ時間

          近所の神社で4年ぶりの例大祭が行われた。数時間のゲリラ豪雨を除いて(!)概ね天候にも恵まれ、町じゅうを練り歩く神輿のお囃子が、ずうっとどこかから聞こえてくる幸せな週末だった。 最終日の夕方、ワンコ散歩のついでに神社に寄ったら、ちょうど神輿が戻ってきたところだった。狭い境内いっぱいに詰めかけた人々が手拍子をうち、私に抱えられた愛犬は目を丸くしてその様子を眺めていた。隣で若いママに抱かれていたちいさな赤ちゃんが、ふいに手を伸ばしてその頭を撫でた。皆が一瞬驚き、そして笑った。とて

          幸せ時間

          心の持ちようで、どうにでもなる

          ウチの近所の神社にも会社に向かう途中にある神社にも、おんなじ「生命の言葉」というのが掲げられている。調べてみると、都内1398の神社をとりまとめる東京都神社庁というところが毎月選び出しているそうだ。様々な人の様々な金言名言に、なるほどなーと思う時もあるし、なんだかしっくりこないこともある。それでもひと月のあいだ、通りすがりにそこにある言葉を眺めていると、それなりに色々と考えさせられる。2月は、渋沢栄一の言葉だった。 「世の中のことはすべて 心の持ちよう一つで どうにでもなる

          心の持ちようで、どうにでもなる

          心のもろさ、を受け入れる

          noteを書き始めたのが2020年の8月。かなりの頻度で更新していたのに、 急に書けなくなった。理由はよくわからなかった。 そして急にまた書きたくなった。これまた理由を上手く説明できないけれど、少しだけ見えてきていたトンネルの出口に近づいてきた気がするから、かもしれない。 大きな気付きは、自分自身が大切と思っているはずのあれこれを、長い間、とても雑に扱ってきたということ。自らの感性や価値観、そして私を大切に思ってくれる身近な人たちとの関係性こそがかけがえのないものなのにだ

          心のもろさ、を受け入れる

          世の中を動かすのは、やっぱりヒト。

          昨日たまたま聴いたオンライン講演で、田中弦さんというFringe81社長が「How to start a movement」という動画を紹介した。テレク・シバースという起業家のTEDスピーチで、3分ほどの短いものだ。私は知らなかったけれど、スタートアップ企業のバイブルと言われているそう。 タイトルの通り、テーマは、どうやってひとつの活動を始めるのか。単なるアクションじゃなくてムーブメントなので、大事なのは自分だけじゃなくて周りの人々を巻き込むこと。それをどうやるのか。 ひ

          世の中を動かすのは、やっぱりヒト。

          うっかりさん、しっかりさん

          相当うっかりさんのくせに、一見しっかりさんに見えてしまうワタシ。難しい顔で何かを考えているようにみえても、実際には、しょうもない妄想を膨らませてワクワクしているだけだったりする。 考えてみると、ワタシが成果を出せるのは、うっかりさんキャラを理解し許容してくれる大らかなしっかりさんに囲まれている時。そういう状況にあると、自分でも驚くくらい頑張れてしまう。逆に、しっかりさんのように振舞うことを求められると、期待に応えられず委縮して失敗しまくる。我慢もシゴトのうちって分かっていて

          うっかりさん、しっかりさん

          何度読んでも泣いてしまう小説

          江國香織さんの短編集「つめたいよるに」の中に、「デューク」という小説がある。子犬の時から一緒に育った愛犬を亡くしてしまったオンナノコの話。初めて読んだのは、確か20年以上前のことだと思う。 デュークの死を受け止めきれず、悲しくて涙が止まらない中、仕方なくバイト先に向かう途中で、オンナノコはハンサムなオトコノコと出逢う。結局バイトは休むことにして一緒に時間を過ごすうち、少しづつ元気を取り戻していく彼女。そしてオトコノコはデュークそっくりのキスをして「僕も、とっても愛していたよ

          何度読んでも泣いてしまう小説

          ありのまま。でも、あきらめない。

          パキスタン国連女性大使のムニーバーマザリ (Muniba Mazari)さん。2015年にBBC の最も心をうたれる女性100人に選ばれた2人のパキスタン人のうちの1人だ。 彼女は望まない結婚をした挙句、夫の居眠り運転で事故に遭い、生死を彷徨い脊髄を損傷し、歩くことも切望していた出産もできない身体になってしまった。絶望という言葉だけでは説明しようもない状況だったろう。想像するだけで心が痛くなる。 だけど、とてつもなく過酷な状況で彼女がとった行動には勇気づけられる。専業主婦

          ありのまま。でも、あきらめない。

          自分の災難は、全て自分のせい

          理不尽だなぁって思うことは、日々たくさんある。それを人のせいにするのは簡単だけど、それじゃ、いつまでたっても何も変わらない。他人は変わってくれないからだ。自分を変えることならば自分の意思でできる。だから、未来を切り開きたいなら、自分のことを他人のせいにしちゃだめ。 そんな当たり前のことを、そうなんだよなぁと、この頃やっと思えるようになった。わたし本当に疲れてたんだなぁ、と今更ながら思う。好ましくない状態から抜け出すためにできるのは、自分の行動を変えることだけ。今なら素直にそ

          自分の災難は、全て自分のせい

          自分の人生を生きるということ

          ロールモデルがないから女性は企業の中でうまく振舞えない、とよく言われている。確かに、あんなふうになりたいと思う存在を身近に見つけられなくて道に迷うことはある。いくつになっても社会人としてうまくやるのがどうにも苦手な私は、特に仕事の悩みを相談する相手が見つけられず抱え込んでしまいがち。そもそも、長女キャラの私は人に弱音を吐くのが苦手だ。 だけど。たとえもし、あんなふうになりたい、目指したいと思うような人がいたとしても、その人は自分ではない。アドバイスをもらうことはできても、答

          自分の人生を生きるということ

          不安は妄想なのに、心を蝕む。

          小学生の頃、自分もいつか死ぬと思ったら怖くて怖くて、毎晩不安で泣いていた。よくよく思い返してみると、きっかけは曾祖母の葬儀だった。 それはいわゆる土葬で、先祖代々が眠る裏山の墓地に掘られた深い穴に、棺桶に入った曾祖母が降ろされていき、その上に皆で土をかけて葬った。花に囲まれて箱の中に横たわっていた曾祖母。 自分もいつかあんな風に埋められてしまうのかもしれない。とにかく不安で涙が出た。その時のワタシの心を占めていたのは、すぐには起こり得ないようなことへの強い不安。そんなの心

          不安は妄想なのに、心を蝕む。