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記事一覧

溝口健二監督の「瀧の白糸」を観た。

突然ですが、クイズです。 溝口健二監督は、何度も失敗する役者に対して、「君は脳梅毒か」と…

エロ神
2年前
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小津安二郎の「鎌倉もの」(晩春と麦秋)

小津安二郎の「晩春」と「麦秋」を観た。どっちも何度も観ているが、また観た。今度鎌倉に遊び…

エロ神
2年前

新藤兼人監督の「三文役者」を観た

「銀心中」を観て重苦しい気分になったので、気分転換できそうだと思って、新藤兼人監督の「三…

エロ神
2年前

新藤兼人監督の「銀心中」は案の定、重苦しかった

新藤兼人監督の「銀心中」を観た。タイトルからして重苦しそうだと思って観たが、案の定、重苦…

エロ神
2年前

新藤兼人監督の「人間」を観たが、やっぱり重かった

新藤兼人監督の「人間」を観た。タイトルからして重そうな映画っぽいなと思って観たら、やっぱ…

エロ神
2年前

清水宏監督の「有りがたうさん」のハイライトは、朝鮮女との別れの場面だ

清水宏監督の「有りがたうさん」を観た。 「有りがたうさん」とは、上原謙演じるバス運転手の…

エロ神
2年前

映画「自転車泥棒」を観ようとしたら、英語版だったので、観るのをヤメた

とある映画配信サイトで、「自転車泥棒」を観ようとした。言語はItalianoなっていたが、観てみると、英語版だった。非常にガッカリした。なので、観るのをヤメた。 イタリア映画なら、イタリア語で観たい。と言うか、イタリア語で観るべきだと思っている。ボクは、イタリア語はわからないが、映画を鑑賞する上において、それは重要ではない。重要なのは、イタリア語の響きがあることなのだ。それでこそ、イタリア映画だと感じることができるからだ。 今回の「自転車泥棒」の一件は、おそらく配信サイト

溝口健二監督は、ワケあり女の生き様ばかり撮った、スケベである

最近、溝口健二監督の映画作品を何本か観ているが、溝口の作品を観ると、なんか疲れる。作品を…

エロ神
2年前

ほぼセリフゼロの映画 「裸の島」(新藤兼人監督)

新藤兼人監督の「裸の島」を観た。と言うか、今観ている途中だが、大変感心したので、居てもた…

エロ神
2年前

モーツァルトはなぜ、サリエリだと気づかなかったのか(映画「AMADEUS」)

「AMADEUS」を観たのは、もう何年も前だが、最近、清水宏監督の「按摩と女」を観て、また思い…

エロ神
2年前
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映画は芸術だと思うが、映画がなにを指すのかわからないので、困っている

誰が言ったか知らないが、映画は「第八芸術」だと言われる。文芸、音楽、絵画、演劇、建築、彫…

エロ神
2年前
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映画監督・清水宏に興味を持ったが、あまり情報がないのが、サビしい

最近、清水宏という映画監督の存在を知った。小津安二郎とは同い年で、親友だったらしいのと、…

エロ神
2年前
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映画が芸術である以上、作品の中には作者自身がある

映画監督の吉田喜重によれば、小津安二郎は自分のことを「菰をかぶって、橋の下で客の手を引く…

エロ神
2年前

清水宏監督の「簪」は,今観ても普通に笑える

清水宏監督の「簪(かんざし)」を観た。非常におもしろかった。おもしろかったというのは、笑えるという意味である。 とくに、斉藤達雄演じる「片田江先生」が最高だ。「気難しい先生」という役柄だが、「こういうヤツ、実際にいるわ〜」と思った。例えば、蓮實重彦とかだ。 斉藤の存在は、小津の作品で知った。小津の「淑女は何を忘れたか」の斉藤も好きだったが、「簪」の斉藤の方が上回った。ついでに言えば、戦前の役者では、斉藤が一番好きだ。今のところだが。 笠智衆も良い。笠のコメディセンスは、