月の呟き

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須賀野あかり|物語を描いたり書いたり| 東京藝術大学日本画専攻在学中|気まぐれに超不定期更新してまいります。|ご覧いただき、ありがとうございます。

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    藝大受験の話、進路や人生について考えたことなど。

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生活の中に在りたい

ある日の休日。 朝、目が覚めて コーヒーを淹れて、お気に入りのマグカップで飲む。 昼下がり、部屋で好きな音楽をかける。 夜、本棚から一冊の本を取り出し、ベッドの中で読む。 気がついたら眠っていた。 そんな風に 「生活の中に共に在る」ものをつくれたら、と思ってやみません。 前回、「一点モノ」をつくることへの葛藤について書きました。 どうしても「多くの人にとって身近なもの」にはなりにくい、美術作品というもの。 音楽や本のように、「気軽に生活の中に招き入れること

    • 表現の形態を模索する

      とてもとても、久しぶりの投稿となってしまいました。 色々の締め切りや用事が立て込み、古美術研究旅行にも行ったりで、気づけば前回の記事は1ヶ月前。SNSの更新もしばらく止まっておりました。 ガーっとハマっては、パッタリと止まる。 そんな自分に終止符を打たなければならない。 9月の展示が終わってからというもの、「アウトプットモード」が完全に燃え尽き、「インプットモード」に全振りしておりました。 もはや、自分がものを作る人間であるということを忘れておりました。 以前は「イ

      • 音楽の何を聴くか

        いつも、一つの記事が結構長くなりすぎている気がする。 内容が多くなって長々と書いてしまい、何度推敲しても納得がいかず、下書きが溜まり続けている現状。 日々ちゃんと書いている。 なのに全然更新できていない…… 更新がなかなかできていないのは、決してnoteを書くことに飽きたからではないと主張しておきたい! だから、もう少しテーマを絞ってシンプルにしていこうと思った次第。もう少し肩の力を抜いて書く。 いや、これ以上ユルユルになっていいものか? ☽ 音楽の聴き方は人それ

        • 積読依存で詰んでる話

          何かに興味を持つと、すぐに本を買ってしまう。 でも本屋さんの本は高いので、ネットで古本を買う。 値段が1円、送料が数百円といういつものパターン。 それでも新品一冊の値段で、何冊も買えてしまう喜び! そうして積読の山はさらに標高を増す。 どうしても、本を読む時間がない。 課題の締め切りや仕事などが何にもなければ、一日中本を読んでいたい。 朝起きて朝食をゆっくり食べて、コーヒーを淹れて本を読む。 昼食を作って食べて、本を読む。 少しのおやつを食べて、本を読む。 ちょっ

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          眠れない夜には

          色々の締め切りで、時々徹夜をする。 特に展示の搬入の前は、徹夜をしなかったことがほとんどないくらい。 特に今年の絵本展と2人展では、準備が終わらず直前は数回徹夜してしまった。 ……寝てないアピールか! いや、計画性の無さアピールでしかない。 締め切りに追われているわけでなくとも、深夜に日記やら物語やら、書き物に熱中して気がついたら窓の外が薄明るくなっている、ということがたまにある。 電気を消したら、窓がぼんやりと青い。 もう太陽は向こう側での旅を終えたのか。 そ

          眠れない夜には

          夏休み最後の独り言

          大学生の夏休みはなんと約2ヶ月ある。7月の終わりから9月いっぱいまで。 終わる頃にはもはや夏じゃない。 もちろんバイトは多くなる。それだけちょっと大変かもしれない。 でも私の場合は教職も取っていないし選択科目の卒業要件単位も取り終わっているから、夏休みの宿題はレポート1本だけだ。 2ヶ月も夏休みがあってレポートを1本だけ書けばいいなんて、小学生や中高生から見れば、夢のよう! そんな長い夏休みが今日で終わる。またハードな後期が始まる。 夏休みのほとんどを9月中旬の展

          夏休み最後の独り言

          2人展「ふたりの庭」を振り返る

          前回、展示ができるまでの過程、準備について書きました。 さていよいよ展示。 今日は、展示中のこと、展示を終えての振り返りを書いていきます。 さあ搬入。 会場で、作品を壁に設置して家具を配置して、コーヒー豆をカリカリ挽いて、仕込みしました。 ……搬入を終えても、準備は終わりません! 会場の設営が終わったらすぐに家に帰り、ステートメント、プロフィール、芳名帳、記入シート、ポストカードの裏面、グッズを入れる袋など、夜通しプリンターで印刷物を刷りまくりました。 それまでは

          2人展「ふたりの庭」を振り返る

          2人展「ふたりの庭」ができるまで

          9月12日〜17日まで、キチジョウジギャラリー様にて 茨木希美さんとの2人展、「ふたりの庭」を開催いたしました。 この展示で学んだことがあまりにも多かったので、展示を振り返る記事を書きたいと思います。 今夜は「展示ができるまで」の過程を書いてみたいと思います。 ①きっかけと場所選び 茨木希美さんは同じ日本画専攻の同級生で同い年です。同じ教室で制作しています。 きっかけは2年前、まだ一年生の頃。 2人でこのキチジョウジギャラリー様へ、日本画の先輩のグループ展を見に行っ

          2人展「ふたりの庭」ができるまで

          結局のところ、どれだけ生活の一部になれるか。

          展示でバタバタしてしまい、なかなか記事を更新しておりませんでした。 昨夜は茨木さんの地元である名古屋の名物を、私が食べてみたい!ということで 名古屋名物を出しているお店へ夜御飯に行きました。 みそカツがあんなに美味しいとは驚きでした。 胡椒がよ〜くきいた手羽先や、「たません」というお好み焼きの卵とチーズだけバージョンをえびせんに乗せて食べるものとか。 喫茶店や、小倉トーストは前からずっと大好物ですし。 ああ、自分の味覚は名古屋なんだ。 と思いました。 なんとも楽

          結局のところ、どれだけ生活の一部になれるか。

          進路の話・油絵科をやめて日本画科にした話

          これは確か、高2の夏期講習で描いた油画科対策の木炭デッサン。 モチーフはなく、テーマを与えられて自分で想定して描く課題でした。 テーマは「エゴイズム」。 多分言葉の意味をよく分かってなくてズレてるところが、嫌いじゃないです笑 地元に一つだけあった小さな美術予備校。 とても小さいところで人数も大手予備校と比べるとかなり少ないですが、ちゃんと予備校で、そこから藝大に入る人も数年に一人ほどいました。 藝大以外なら私大など毎年色々なところに合格する人が何人もいました。 学科も

          進路の話・油絵科をやめて日本画科にした話

          進路の話・美大に行こうと思ったキッカケ

          雑談の記事が続き過ぎましたので 10代の頃を思い出しながら、進路の話でも書いてみようかなと思います。 最終的には、これからのことも書こうと思います。 私は今、藝大の日本画専攻で学んでいます。 サムネイルの百合は、大学に入って一番最初に描いた課題です。 周りの人たちがあり得ないほど上手くて打ちのめされたな。思い出深いです。 美大に行こうと思ったきっかけについて。 漠然と、「美大に行こうかなぁ」と思い始めたのは中学2.3年生くらいのときでした。 私はその頃、凄く短い

          進路の話・美大に行こうと思ったキッカケ

          下町風情ある小学校の思い出

          長崎県の片隅、海の見える小さな田舎町で幼少期を過ごした。 前を見れば海。後ろを向けば連なる山。 家の前をニホンザルがノッシノッシ歩いていることもあった。 どこまでも静かな、ど田舎の町だった。 一番近いコンビニでも、徒歩20分はかかる。さすがに小学生がそこまで歩いてお菓子を買いに行ったりはしない。 だいたいは、車に乗って家族とスーパーに行ったときに買ってもらうか、生協。 コンビニみたいな、商店みたいなものが一軒だけあって、そこが唯一子どもたちがお菓子を買うところだっ

          下町風情ある小学校の思い出

          東京発祥のお料理

          今日、ホットプレートを買いました。 家で一人もんじゃをするためです。 それから一昨日くらいかな、また上野駅近くの甘味処であんみつを食べました。 仕事がひと段落したり、気分をリフレッシュしたいときは、あんみつを食べにいきます。 白玉クリームあんみつ一択。 そう、どちらも東京の名物なんだそう。 「あんみつ」と「もんじゃ焼き」が好きすぎる件について。 地元長崎にも、あんみつやもんじゃ焼きはありましたが、そこまでメジャーな食べ物ではなかった気がします。 あんみつやもんじゃ

          東京発祥のお料理

          8月7日(月)の独り言

          割と急ぎの荷物がなかなか届かない。 ポストを見ると、家にいたにも関わらず不在が入っていた。 気づかなかったのだろうか、ヤ○トさん申し訳ない。 ヤ○トさんの大変さは単発バイトで1日入っただけでもよく分かった。 昔から人よりもぶつかったり転けたりする頻度が高い気がする。なぜかは分からない。 今日は溝蓋の隙間にスッポリ足を入れてしまい転けた。 地面は熱くて、固い。コンクリートは思いの外ごつごつとしている。それに対して手のひらはこんなに柔らかいものなんだなぁ、と改めて思う。

          8月7日(月)の独り言

          作り手が、初めて絵を購入した話

          先日、私にとっては割と大きなことがあったのでそれを書いておこうと思う。 いつまでも忘れないために。 絵には「完成」が、2回ある。 1回目は、言うまでもなく画面の完成。 描き手が、描き終えたときだ。 2回目は、見る人がそこに物語を見出す、或いは自分との繋がりを発見する。 見る人が頭の中で物語を紡いで、絵に命が与えられる。 絵は2回目の完成を迎える。 そして作品をつくるということの本質は この「2回目」にある。 と私は考えている。 ギャラリーで初めて絵を購入したと

          作り手が、初めて絵を購入した話

          パーソナルカラーの原理はデッサンと同じ?

          noteはお預けにしたはずなのに、やっぱり書くのが楽しくて、また書いてしまっています。 ↑サムネイルは、日本画の岩絵具です。 粉や砂のようになっています。 日本画に使われる岩絵具には、自然界にある色のついた岩石、貝や土、砂などを砕いた天然のものと、ガラスを粉にしたものに着色した人工のものとがあります。 どれも、色の名前が漢字で格好良い。 水晶やラピスラズリも絵の具になるのです。 水晶の粉末はよく使います。 大学のすぐ近くに日本画の絵具屋さんがあって、いつもいつも大変

          パーソナルカラーの原理はデッサンと同じ?