「殺意の詩」

 電車に揺られながら、手のひらの液晶画面を眺めていた。

 有意義な情報。思わず頬を上げるショート動画。指をスクロールだけで無限に湧いて出てくる。

 しかし、少し場所を絞って見てみると世界が変わる。夥しい数の罵詈雑言。嫉妬、妬みの文が綴られている。アングラ。アナーキー。絶望の常態化。

 果たして遠くに消えた青い鳥は何を思うのだろう。そんな事を考えていると目的地に着いた。

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