記事一覧
僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#28完】
#28 別れ 何分経っただろうか。 わずかながら空が白んでいて夜明けが近いのがわかった。 僕たちは必死に駆け上がった。 地震は収まらず、洞窟がいつ崩れるかわか…
僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#27】
#27 ピケ マークは、一歩一歩しっかりと歩いた。 あと9m。あと8m。あと7m。 着実に進んでいる。向かいにいるレイニーの顔も近づいて来た。 しかし、ここで遂に起…
僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#26】
#26 向こう側へ マークは、遠ざかる扉を見ながら、レイニーがどうか助かりますようにと願っていた。 初めての宇宙旅行で、二度も彼女と別れる事となってしまった。しか…
僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#25】
#25 地上への扉「待てええぇぇぇ!ここからは一人も出す気はない!」 紫の魔女が、目の前に現れた。魔女は宙に浮いていて、確かに只者ではないのが一目でわかる。 「マ…
僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#24】
#24 紫の魔女はどこに「え!なぜ!さっきまでここに!!!」 「一瞬だよ。ほんの10秒とか20秒とか。」 紫の魔女は突如として、その存在を消した。 部屋は暗くなってい…
僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#23】
#23 彼方からの使者 僕たちは言われた通り、鍵を火に当てることにした。 「やるよ。終わったら…ここから出られるようにしてくれるんだろうね。」 「…そうだね。望み通…
僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#22】
#22 森の魔女 目の前にいた紫色の女は魔女だった。 最初は捕まっている弱弱しい女性だったはずが、今ではその雰囲気が全くない。 「じゃあ、もうここから出してくれよ…
僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#21】
#21 二人の鍵 紫色の女が消え、再び静寂が訪れた。 「とはいえ、まずこの扉をどうにかしないと…。」 その後も、鍵をどうにかして挿し込もうとしたがうまくは行かなか…
僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#20】
#20 開かない扉、差し込めない鍵 紫色の女は、不適な笑みを浮かべながらこちらをずっと見ていた。 「ここから出して欲しいんだ。」 マークは懇願した。もう何だってい…
僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#19】
#19 ここはどこだ。 レイニーと再会し、早速今まで来た道を引き返し始めた。 長い廊下をてくてくと歩いて行く。左右に牢屋がある異様な廊下。 今まではレイニーを探…
僕と彼女の宇宙旅行【連載小説#18】
#18 監禁されていた女性 諦めていたマークは一瞬耳を疑った。 監禁されていたその女性は、ここにレイニーがいると言った。 しかし、見てはいないと言ったのに、どう…