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4行詩

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記事一覧

【4行詩】「友よ」

【4行詩】「友よ」

友よ 私は今 空を見上げています

この空は あなたに続いているのだと信じて

友よ 私は今 あなたを想っています

感謝と 愛と ほんの少しの照れ臭さを纏って

【4行詩】「いただきます」

【4行詩】「いただきます」

病院の食事をいただきながら思った

私の生命活動に必要な量はこれだけでいいのだ

私の食欲がほしいままにした多くの「いのち」

目の前の「いのち」に心から手を合わせる

【4行詩】「ウルフムーン」

【4行詩】「ウルフムーン」

生まれてくる時も 死んでゆく時も

人は孤独だという悲しいまでにシンプルな現実

私を認め 私を愛してほしいと願う君よ

真理を思い出せ 月冴ゆる今宵の冷気を浴びて

【4行詩】「私にできること」

【4行詩】「私にできること」

何かを始めるのに 相応しい日に

自分の進みたい道を 自分に問うてみた

誰かを救う そんなおこがましいことは言わない

ただ 誰かの心に寄り添う言の葉を紡ぎたい

【4行詩】「雪玉36号」

【4行詩】「雪玉36号」



雪玉36号は現在 関東地方の9才の少女の手にある

雪の珍しい所という願いを 神様は叶えてくれた

自分を崇めるように運ぶ少女の笑顔が嬉しかった

もう 誰かの悲しむ顔は見たくなかったから

【4行詩】「Y染色体」

【4行詩】「Y染色体」

酒が弱くて すぐ顔が赤くなってしまうところ

ギャンブル好きで のめり込んでしまうところ

ガニ股の歩き方 薄くなった後頭部

本心で向き合えなかった父 私に刻まれた痕跡 

【4行詩】「一歩」

【4行詩】「一歩」

新品のスケボーを 胸に抱く少年がいた。

公園の入り口で 口を真一文字に結んで。

未知の世界に飛び込むのは誰だって怖いものさ。

空を見上げてごらん さあ一歩を踏み出せ。

【4行詩】「無理すんな」

【4行詩】「無理すんな」

もう君の手では その荷物は支えられないだろ

方法は2つしかないさ

1つ 要らないものは綺麗さっぱり捨て去りな

2つ 俺に 持ってくれって頼んだらいい

【4行詩】「あわの記憶」

お日様の光は まだ海の中の私に届いていた

空の蒼さを見るのは もう許されないと言うのに

私は儚い泡沫となり 沈みゆく宿命を受け入れる

海底神殿の神々と いっときの眠りにつくために