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1週間の振り返り / 今後の展望 / その他ニュースなど

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テクニカル及びファンダメンタルの説明を週刊で行います。 Twitterよりも詳細に掘り下げていきます。(Twitterは簡潔・速報用) その他、重要なニュースはこちらに記録として… もっと読む
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記事一覧

2024年5月FOMCについて

2024年5月FOMCについて

■政策金利の維持とQT減速の開始日本時間5月2日(木)早朝、米国の中央銀行であるFRBによるFOMC (連邦公開市場委員会) が終了しました。

同会合における主な決定事項は以下の二点となります。

米国における政策金利の現状維持 (5.25%~5.50%)

QT減額の開始 (今年6月より、毎月の米国債償還額を最大600億ドルから250億ドルまで減額)

政策金利は2023年7月より据え置きが

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4月22日(月)~4月26日(金)の見通し

4月22日(月)~4月26日(金)の見通し


■先週の振り返り●経済の定点観測

先週も米国にて様々な経済指標の発表がありました。

まず15日(月)に発表された3月分の小売売上高では強い結果となり、前月比にて+0.7% (予想+0.4%)、コア分野では同+1.1% (予想+0.5%) の結果が出たことにより株式市場は下で反応しました。

米国のインフレを間接的に表す10年債利回りも発表後から更なる上昇基調に転じることで株式の上値を重くしま

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2024年3月の日銀・FRBの金融会合について(備忘録)

2024年3月の日銀・FRBの金融会合について(備忘録)

●日銀の金融政策決定会合の結果について19日(火)、日銀による金融政策決定会合が終了し、マイナス金利の解除が発表されました。
2016年にマイナス金利が導入されてからおよそ8年、ついに金融緩和の正常化へ一歩動き出した格好となります。

今回の金融会合は様々な点が修正されましたが、大別すれば「マイナス金利政策の終了」「イールドカーブ・コントロール (YCC) の廃止」「ETF買入れなどの終了」の三点

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4月1日(月)~4月5日(金)の見通し

4月1日(月)~4月5日(金)の見通し


■先週の振り返り●進む円安と円高への牽制

今月19日(火)、日銀による金融政策決定会合が終了し「マイナス金利政策の解除」「イールドカーブ・コントロール (YCC) の廃止」「ETF買入れなどの終了」の三点が発表されました。

YCCは主に日本の長期国債の金利上昇を抑えつける役目を果たしていましたが、すでに形骸化が進んでいた関係で当日の廃止発表では長期金利が急上昇するようなこともなく、現在まで比

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差し迫る日銀の利上げとFRBの利下げ

差し迫る日銀の利上げとFRBの利下げ

来週の3月19日(火) 正午ごろに日銀による金融政策決定会合の結果発表、21日(木)午前3時には米国によるFOMCの結果が発表される予定です。

すでに今月上旬に欧州中央銀行 (ECB) がECB理事会を開催、金利を据え置いたこともあり「どこの国が一番先に利下げ (日本は利上げ) するか?」に関し様々な憶測が飛び交っていますが、現時点で日銀は3月又は4月にマイナス金利解除 (利上げ)、米国では少し

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スーパーチューズデーまでの米国予備選挙の動きについて

スーパーチューズデーまでの米国予備選挙の動きについて

■バイデン大統領 vs. トランプ氏の一騎打ちへ3月5日(火)は米国の予備選挙を大きく左右するとされる「スーパーチューズデー」でしたが、この日の結果を境に米国大統領選挙は大きく動き出しています。

当日は米国の二大政党である民主党・共和党の指名候補者 (11月の本選挙に出る候補者) を選出するために米領サモア含む米国内の17州にて予備選挙が行われましたが、共和党ではバーモント州を除くすべての州で党

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SVBショックから1年、米国の地銀と金融状況について

SVBショックから1年、米国の地銀と金融状況について


■ニューヨーク・コミュニティ・バンコープの株価暴落今年1月31日(火)、米国の地銀であるニューヨーク・コミュニティ・バンコープ (NYCB) の株価が1日で-40%弱も下落した出来事がありました。
その後も株価の下落は止まっておらず、下落する直前の1月30日から計算すれば-70%以上も下落幅を広げている状況であり、同社の株価は依然止まりそうにありません。

今回、同社の株価下落はアナリスト予想よ

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日経平均の最高値更新とこれから

日経平均の最高値更新とこれから

日経225が2月22日(木)、終値39,098.61を付けて史上最高値を更新しました。
これは1989年12月末に付けた38,957を30年以上かけて奪還したものであり、日本の株式市場、ひいては日本経済における一つのマイルストーン (節目) となり得る出来事でした。

今回の株価上昇は世間でも連日報道されていますが、1990年代と比較すると様々な点が異なります。

真っ先に挙げられる違いとして株価

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2月5日(月)~2月9日(金)の見通し

2月5日(月)~2月9日(金)の見通し

※特段断らない限り、すべてのイベントに関する日時は日本時間基準でお話しています。
また、チャートでは単純移動平均線 (Simple Moving Average、以下MA) を用いており、25MA (緑線)、91MA (赤線)、200MA (黄土色線)としています。
主要指数はすべて現物取引のチャートを用いています。
ティッカーシンボルは個別銘柄とETF以外、TradingView内のものを使用し

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1月29日(月)~2月2日(金)の見通し

1月29日(月)~2月2日(金)の見通し

※特段断らない限り、すべてのイベントに関する日時は日本時間基準でお話しています。
また、チャートでは単純移動平均線 (Simple Moving Average、以下MA) を用いており、25MA (緑線)、91MA (赤線)、200MA (黄土色線)としています。
主要指数はすべて現物取引のチャートを用いています。
ティッカーシンボルは個別銘柄とETF以外、TradingView内のものを使用し

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1月22日(月)~1月26日(金)の見通し

1月22日(月)~1月26日(金)の見通し

※特段断らない限り、すべてのイベントに関する日時は日本時間基準でお話しています。
また、チャートでは単純移動平均線 (Simple Moving Average、以下MA) を用いており、25MA (緑線)、91MA (赤線)、200MA (黄土色線)としています。
主要指数はすべて現物取引のチャートを用いています。
ティッカーシンボルは個別銘柄とETF以外、TradingView内のものを使用し

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2024年のイベント・株価見通し

2024年のイベント・株価見通し

※本稿は一部、2023年12月末時点での事実に基づき執筆しています。
ファンダメンタルズにおける事実はなるべく最新のものを採用していますが、最新のものでない場合はご容赦頂ければ幸いです。

◆各国の選挙2024年は台湾やインドネシア、ロシアにインド、欧州および米国とそれぞれ選挙が予定されており、目まぐるしい選挙年になることは間違いないでしょう。

●台湾総統選挙 (1月)

まず1月13日(土)、

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12月25日(月)~12月29日(金)の見通し

12月25日(月)~12月29日(金)の見通し

※特段断らない限り、すべてのイベントに関する日時は日本時間基準でお話しています。
また、チャートでは単純移動平均線 (Simple Moving Average、以下MA) を用いており、25MA (緑線)、91MA (赤線)、200MA (黄土色線)としています。
主要指数はすべて現物取引のチャートを用いています。
ティッカーシンボルは個別銘柄とETF以外、TradingView内のものを使用し

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12月11日(月)~12月15日(金)の見通し

12月11日(月)~12月15日(金)の見通し

※特段断らない限り、すべてのイベントに関する日時は日本時間基準でお話しています。
また、チャートでは単純移動平均線 (Simple Moving Average、以下MA) を用いており、25MA (緑線)、91MA (赤線)、200MA (黄土色線)としています。
チャート内のオシレーターであるRSIの期間は14であり、MACDは短期12と長期26、シグナルは9としています (オシレーターはほと

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