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太陽の塔から読み取る、デザイナーとしての岡本太郎

 新年早々、大阪で丸一日予定が空き、こんなタイミングで入れる場所もなかなか無かったのですが、ふと「屋外展示なら見れるんちゃう?」と思い立ち万博記念公園行ってきました。そう、「太陽の塔」です。  実は岡本太郎の作品が結構好きです。美術の文脈で、というよりは、個人的な趣味で、という感じ。見ていて楽しいというか、プラモデルを愛でるような、萌えを感じるのです。  特に彫刻が好きで、有機的なフォルムの作り方とか、印象的なモチーフとか、そういうのが好みに合うのです。川崎の美術館にも行った

    • コロナ禍での普通の人の健康維持を考える 〜新しい運動習慣を身につける3つの戦略〜

      ビバ・ニューノーマル 在宅勤務を始めて、7ヶ月が経過した。通勤時間ゼロで自宅の机で仕事ができることがこんなに快適だとは…!と、毎日その喜びを噛み締めている。出勤のちょっと前に起床して、コーヒーを入れながら仕事が開始できるなんて、最高じゃないか。自炊も捗るし、家から一歩も出ないで生活が成り立つことに感動した。 誰かに会うたび言われる「痩せた?」 けれども、知らず知らずのうちに自分は消耗していたのだと気づく…緊急事態宣言が解除されて、ちょっとずつ人に会えるようになったが、皆一様

      • 「足るを知る」について妻から学んだこと

         最近、人との集まりの中で楽しくコミュニケーションするのが難しくなってきているように感じる。コロナ禍も一段落した感があり(本当はまだまだ気を抜いては行けないのだろうけど)久々に会おうよと声をかけてもらえることが増えてきて、ありがたいなと思いつつ、いざ会ってみるとうまく話を切り出せなかったり、相手の話にうまく相槌を打てなかったり。特に、はじめましての人がいる集まりとかで、そうである。昔から人付き合いが得意な方ではなかったが、それでも頑張って話しかけたり、あるいは話しかけてくれた

        • Book Review: The Art of the Deal (ドナルド・トランプ自伝)

           2016年に最も衝撃を受けた出来事は、天皇の「生前退位したい」お気持ち報道でもボブディランのノーベル賞受賞でもピコ太郎のPPAP大流行でもなく、アメリカ大統領選挙でした。ドナルド・トランプ。ポスト・トゥルースの時代を象徴するアメリカの不動産王は、その抜群の宣伝力で、オバマ政権下の経済停滞にうんざりしたビジネス界と、虐げられたアメリカ人を自認する低所得白人層を中心に支持を集め第45代大統領に就任したのでした。その彼が今年、令和最初の国賓としてやってきますね。何やら縁の深いよう

        太陽の塔から読み取る、デザイナーとしての岡本太郎

        • コロナ禍での普通の人の健康維持を考える 〜新しい運動習慣を身につける3つの戦略〜

        • 「足るを知る」について妻から学んだこと

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          4本

        記事

          商売の金言

          あけましておめでとうございます。やってきたよ2019年。 我が家の正月は、父母と弟、僕の 4 人であけおめ、おせちを食べたあとに父方の実家に行って親戚一同そろって飲み食い、次の日は母方のほうで同じように過ごして、気づいたら胃腸がやられている…ってなものなんだけど、豪勢な食事をたらふく食べられるのも、みんなが頑張ってお金を稼いできたからなんだよね、ありがたやありがたや。 親戚が集まると昔話に華が咲くわけですが、やっぱり亀の甲より年の功、じじばばのお話は含蓄もりもりで聞き甲斐

          商売の金言

          マロンパイ (3/3)

           「そんなんじゃあんた舐められっぱなしよ?」「そうかなぁ…」「バカにされるわよ」「誰に?」「私たちよ」「ん、何で?」「ウラジヴォストークって知ってる?」「…聞いたことはある。地名?」「そう」「で?」「ウラジが支配する。ヴォストークは東」「ほう…」「分かる?私たちは地名にしちゃうくらい支配欲の強い国なの」「うん…分かるよなんとなく。」「地図見てこれ。」今度はグーグルマップが開いている。アイフォンXは画面でけーなぁ、20代なのに老眼気味の俺には羨ましいぜ全く、っていうのは置いとく

          マロンパイ (3/3)

          マロンパイ (2/3)

           ソフィアはロシアから来ていた。親は某グローバル企業の日本駐在員でおそらく役職付きで間違いなく区民プール入って良いタイプじゃないって感じで、なんならマンションにプールついてて良いレベルなんだけど、やっぱり案の定、すげぇゴージャスなプールがついているらしいということをソフィアに聞く前におっさんたちから聞いた。「あのお嬢さんはどういうふうに育つとあんな世間知らずになるのかね」というフレーズとともにブツクサ言っていた。全くの正論なんだけど

          マロンパイ (2/3)

          マロンパイ (1/3)

           せっっっっっま!!!!というのは「都心に引っ越したいんだけど、不動産屋が案内する物件ってどこも間取りがゴミ」とかいう話ではなく、会社の近くの区民プールに泳ぎに行ったら25メートル 6レーンしかなくってアフターファイブのおっさん達で芋洗状態だったっつう話。「最近運動できてないんすよねー」とかマックでランチしてた時の気のない会話に上司が「区民プールとかいいんじゃない?」ってフライドポテトをぱくつきながらかるーく返してきてピピーンとというよりンンッ?くらいの俺っちの興味レーダー反

          マロンパイ (1/3)

          塞翁が馬って塞翁が馬?

           俺はなんか生まれつきお腹の主張が強い方で、朝礼集会行事とみんなが集まるイベントでは絶対鳴るし、忘れもしない中学2年の運動会の直前練習の時には腹から声出せーとか言う体育の先生に合わせてぐりゅりゅりゅなんて言うもんだからみんな笑っちゃって声出なくって「林、ふざけるのもいい加減にしろ!」ってなんか怒られんだけど、生理現象だから仕方なくない?と思いつつまぁ先生もあのタイミングで調子崩されてイラッとしちゃったんだよなそれもある種の生理現象だし仕方がないかと諦め、しょんぼり練習終えると

          塞翁が馬って塞翁が馬?

          自分にあっているリズムとはなんだろう?  - 仕事をする時、会話をする時

           リズムと言うと音楽とかダンスとかをまずはイメージするけれど、人間生きている限り空間3次元+時間1次元なわけで、時空間あるところどこにでもリズムはあるわけです。仕事をしているときでも、こうして文章を書いているときでも。で、最近素朴に思うのが、自分が一番快適に物事を進められているなー、と感じるリズムに、ある種の共通性が見いだせるのではないかということ。列挙すると、 ・職場で気分良くExcelシートを作れたときのキーボード操作と、自宅であっという間にブログを書き上げられたときのキ

          自分にあっているリズムとはなんだろう?  - 仕事をする時、会話をする時

          マインドフルネスとアート鑑賞のちょっといい関係、またはロダンの「接吻」がすごいという話

           横浜美術館で開催されている「ヌード NUDE —英国テート・コレクションより」、行ってまいりました。 本展は、世界屈指の西洋近現代美術コレクションを誇る英国テートの所蔵作品により、19世紀後半のヴィクトリア朝の神話画や歴史画から現代の身体表現まで、西洋美術の200年にわたる裸体表現の歴史を紐ときます。  お言葉に大げさなことなく、パブロ・ピカソにヘンリー・ムーアにシンディ・シャーマンにと大御所ズラリで本当に充実していて、ヌードという題材に対してあらゆる角度からの

          マインドフルネスとアート鑑賞のちょっといい関係、またはロダンの「接吻」がすごいという話

          料理の勉強を通じて「勉強の仕方」を勉強する

           最近よくオムレツを作ります。好きだから。ホテルのビュッフェでコックさんがその場で作ってくれるふわぁぁとろぉぉぉぉぉなやつを自宅で再現するのが目標。以下のyoutube動画を参考にして作ってます。 https://www.youtube.com/watch?v=D2fLfPf9Oz0  クックパッドも良いんだけど、動画を見ながらじゃないと卵の混ぜ方すらあやしい超ビギナーなので、基本 youtube 先生に教わってます。材料少ないし簡単じゃろーと思っていたのですが、なかなかあの

          料理の勉強を通じて「勉強の仕方」を勉強する

          Over Watch というゲーム

          友人に薦められてプレイ動画をYoutubeでディグリマした。 こういうの↓ https://youtu.be/J_TkyNy5zBE チーム型FPSゲーム。 キャラクターごとの能力が大きく異なっていて、 運動能力や使える技がばらばら。 フィールドの形状も複雑。 だからチームメンバーが何を使うか、 どのような戦略でアクションしていくか、 個人のプレーよりも全体の連携がものを言う。 という話をしていました。 思ったのは、バスケットボールみたいな比較的少人数で、 コートが小さ

          Over Watch というゲーム

          親知らず占い §1.4

           初めて親知らずを抜いたその日に、電話をかけて問い合わせていたのだけれども、窓口はとても事務的で、 「占いの結果はそのままに受け取っていただくことが大事なのです」 としか答えず、解釈のヒントすらくれなかった。  でも、これはそもそもただの言葉遊びで、意味なんてないのかもしれない、とも思う。 「先生もこれやりました?」 「実はこれ流行り出した時にはもう親知らず全部抜いちゃってたんですよねー」 「あ、そうだったんですね…」  そう、会話のネタにもならない。  この占い自体

          親知らず占い §1.4

          親知らず占い §1.3

           そんなふうに記憶を思い出しているうちに、梵字がグルグルと回りだす。画面には12時の位置に小さな窓があって、回転が止まるたび、その中にある文字が画面の中央に大きく映し出される。選ばれた文字は、円の下に小さく並べられていく。10回くらい、そうして金色のルーレットが回るのを眺めていると、チャラーン、という軽薄な効果音が唐突になって、 「ケッカガテマシタ」  と、画面の中央に文字列が浮かんでくる。そいつはもしかしたらサンスクリット語で何かを意味しているかもしれないが、佐藤には単

          親知らず占い §1.3

          親知らず占い §1.2

           甲高い合成音声が、モニターの脇につけられたBOSEのスピーカーから聞こえてくる。それに、金管楽器をベースとした、エキゾチックBGM。さっきまで胸と脇腹に取り付けられていた心拍計のせいか、自分のあらゆる身体感覚が敏感になっていて、血流が早くなり、目が見開かれるのを感じる。微かに漂う、消毒液の香り。  金色の輪っかの周りには梵字が12個、ぐるっと取り巻いており、ちょうど時計の文字盤のような形になっている。佐藤は干支を表しているのだろうかと思っていたが、世界史は苦手だったので干

          親知らず占い §1.2