玉置周啓

MONO NO AWAREとMIZ所属。 こちらでも書いています。→https://n…

玉置周啓

MONO NO AWAREとMIZ所属。 こちらでも書いています。→https://note.com/tama_nagare_masa

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  • ふつうに日記

  • MIZベトナム日記

    MIZの、ベトナムレコーディングの模様を書き留めた日記。

最近の記事

2023.1.2

またバッティングセンターに行く。落合の真似をやめて高校時代の自分のフォームに変えてみた。最初はうまくいったが、途中からバットが大回りになっているだろう当たりが増えたので落合に戻す。ところが落合に戻しても先ほどのようには打てなくなっている。身体の動きはそう簡単に足し引きできるものではないことを実感した。 家に帰って朝飯を作る。出る前に昆布を水につけておいたので火にかける。大根と白菜で雑煮を作ったが、途中大根の皮を剥きながらよせばいいのに昔教わった桂剥きをやってみようという気に

    • 2023.1.1

      3時半ごろ寝つくが、7時には目が醒める。初夢は、朧げではあるが、何らかのポーズを取って勝敗を競う夢だった。結果は悪くなかった。 眠さをこらえて久々に2048を始めると、面白くって3時間ほどやってしまった。その間に風呂を貯めてひとのくれた柚子をやっと浮かべる。こすらなくては香りが立たず、こすりすぎて最終的には握りつぶしてしまい、浴槽をオレンジピールが舞った。 正午にはベランダに出て洗濯を干したが、隣の住人が昼間は冬でも窓を開け放していることに、食器が擦れるような生活音で気が

      • 2021.10.02

        「天下一舞踏会」のゲストアクトにNo Busesをお誘いしたのは、彼らの音楽性はさることながら、音楽の向こうにある“風景”に胸を打たれたからである。 この“風景”というものについて、僕はこれ以上に語る言葉を持ち合わせておらず、グッとくる、ピンとくる、あの感覚に近いということまでしか言語化できない。 これまでお誘いしてきたミツメ、踊ってばかりの国、ZAZEN BOYS(開催中止)といったミュージシャンの人達もみな、ビートというよりその“風景”によって踊りだしたくなる音楽だっ

        • 2021.5.31

          昼からラジオの生放送にゲスト出演した。 出番前に少しDJの方と顔合わせをしたが、人がよくて本当に安心した。昼というのは僕にとって実質朝なので、ややクールな印象の人だと絶妙な緊張感に包まれてしまうのである。 僕は相手によって話し方が変わるので、そういうときは大抵ボソボソと自分の思うカッコいいアーティストみたいな喋りをしている。逆にジョージとシャウラの番組に出たときは、あまりにフレンドリーなので「ただいま地元」みたいな感じでマイクを忘れて話してしまうこともあった。 収録の場

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        記事

          2021.5.13

          朝ごはんを食べる習慣が戻ってきた。起床時間が早くなったからだと思う。 制作中は昼過ぎに起きていたから、同居人が注文したモスバーガーとかマックだとかを食べて、その後は何も食べないことが多かった。 「マンマミーヤ!」というご飯ソングを作っておきながらこれだけ杜撰な食生活を送っていることは、医者の不養生、警察官の犯罪、朝青龍のサッカーかも知れない。 しかし、別に音楽でなくとも集中しているときに食事のことを忘れてしまうのは、誰しもに起きうる状態だと思う。それどころか、別に暇だろ

          2021.5.12

          Tempalayのライブを見た。会場であるZEPP HANEDAがあまりに遠く、なんだか孤島という感じがしてよかったし、ライブも素晴らしかった。まず演奏している誰かを見ることが久しぶりで、次にあれだけデカイ音自体が久しぶりで、席を埋めるお客さんの姿も久々だから不思議な気持ちになった。 不思議さで言えば、バックドロップに投影された映像演出がそうさせたのかも知れない。margtの手腕はもちろんのこと、照明のOさんの存在も大きかったろう。ライブでありながら、同時にひとつの作品を見

          2021.5.11

          理由があってプールに入った。そして写真を撮ってもらった。カメラマンであるマスダレンゾという男の、友人の家のバルコニーでのことだった。 そこはBREIMENの祥太なども出入りしているという謎多き邸宅で、素晴らしいロケーションを堪能できる立地であった。初めて会う女性もモデルとして参加していて、人見知りとしての僕は大いに緊張していた。 しかし撮影が始まってしまえば意外と馴染んでしまうもので、相手はどうか分からないが僕はもう自然体に振る舞える段階に来ていたから、気楽に撮影に臨んで

          2021.5.10

          友人に連れられて、久々に銭湯に行った。男湯と女湯が分かれていて、サウナと水風呂があった。 僕は銭湯が少し苦手である。かつては友達の家の風呂に入れてもらうとき妙な不安に襲われて、カカトに全体重をかけて立ってピングーのように移動していたことから分かるように、プチ潔癖があるかも知れない。 しかし、その潔癖はすでに卒業しており、現在では足の裏の小指側のほうに体重をかけて歩いている。では何が苦手なのかと言うと、更衣室である。 男湯の暖簾をくぐった瞬間に広がるあのモワンッとした何か

          2021.5.9

          Dos MonosのタイタンとのPodcast「奇奇怪怪明解事典」は、日々に漂っている絶妙な心の動きを、言葉というものにフォーカスして深掘りしてみる、みたいな番組である。 昨年の6月ごろから配信が始まったのでそろそろ1年経つが、当初からシコースキーとか井川慶とか、野球の話が頻繁に漏れ出ていたことには気がついていた。 野球の話ってそんなに誰にでも通用するものではないんだ、というのは大学に入って以降分かってはいたが、小中高と野球部だった身としては会話から取り除くことがなかなか

          2021.5.8

          友人Hと家で七輪をした。いろんな〆切が立て続けにあった直後で、相当ゆっくりしたかったので、かなり七輪に集中させてもらった。 炭を買いに行ったついでに、その近くのスーパーで食材も買った。ハマグリ、ホンビノス、アワビ、イカ、エビ、マグロのサク、牛肉、キングシイタケ、そら豆。 帰ってすぐにHがアワビを捌き始めた。アワビはまだ生きていて、艶めかしく動いていたが、「ウワー!ごめんなー!」と言いながら捌いていく。僕は貝の人生に興味がないので、隣でYoutubeを開いてアワビの正しい捌

          2021.5.7

          朝からMIZの新曲を作っていた。以前記したあるプロジェクト用の曲だが、なかなか心地いい瞬間が来ない。こういうのは快感の苦しみとして後から語りがちだが、やはりその時間は苦しい。 MIZはKings of Convenienceというノルウェーのアコースティックデュオの影響を受けて始めている。 19歳のとき、友人と共にヨーロッパ周遊の貧乏旅行に出た。ユーレイルグローバルパスという、3週間とかの単位でEU圏の高速鉄道が定額で利用できる切符を買って、フランス、イギリス、ドイツ、イ

          2021.5.6

          Tempalayの「フクロネズミも考えていた」の漫画を描き終えた。楽しくて時間が過ぎるのも早く、音楽を作っているときくらい没頭していた。 以前漫画家の榎本俊二さんが「この白紙がこれから絵で埋まるというのが信じられない」と言ってコマ割りのみの原稿をツイートしていたが、本当に描き始めるときは毎回そういう絶望感がある。 そのうえ僕は漫画家ではないから筆の進みも遅く、修正液も使わないから1ページ描くのに12時間はかかった。浦沢直樹が出ている漫勉という番組などで、各漫画家の書斎を覗

          2021.5.5

          カラーペンが欲しくなって新宿の世界堂に出かけた。コピックを買おうと思っていたけども、店頭の「FABER-CASTELL」というブランドになぜか惹かれ、値は張ったが良い色だと思ったものを全て買ってみた。 僕は、基本的にお金をあまり使わない。節約家ということではなくて、単にお金の使い方を知らないのだと思う。制作中は永遠に何かに追われていて家にいるし、制作が終わると虚無が訪れてずっと家にいる。 振り返れば、お酒とかタクシーとか身分不相応な使い方ばかりしていたが、コロナでその機会

          2021.5.4

          「腹が減った」という意見が同居人K,Yと一致して、Kが3人ぶんのモスバーガーを電話注文してくれることになった。 Kが念入りに「何バーガーだっけ?」と確認し、Yが「てりやきチキンだよ」と伝え、サイドメニューもオニポテに確定。飲み物は、三ツ矢サイダーを近くの自販機で買うことになった。 電話口でKが「てりやきマックバーガーひとつ」と普通に言っていてウケた。以前も七輪で焼いた魚を食べながら「ジャガイモおいし〜」と言っていたことがあると聞いたので、自然なことなのかもしれない。 K

          2021.5.3

          人生で初めてタコスを食べた。2回目だったかも知れないが、タコスを食べるという発想を持たずに生きてきた自分が、タコスだと思ってそれを食べたのは初めてだったから、そう決めた。 内装の施工設計をしている友人Yの紹介で出会った、建築系の人たちのタコス試食会でのことである。試食会と言っても、数人で友人宅に集まってタコスを食べるだけで、どの人も2回会ったことがあるくらいだったので、久々に気合を入れて外出した。 緊張して服を選ぶのに時間がかかったので遅刻してしまい、メキシコではスイーツ

          2021.5.2

          MONO NO AWAREの全アートワークをデザインしてくれているTと朝から話した。 Tは、小さい頃からの幼馴染で、年は下だがよく遊んだ。中学校の頃は、ゲームキューブでひたすらパワプロをやって、Tの祖母に彼もろとも叱られた。ヤベっ、と思いながら荷物をまとめて帰るあの瞬間は、当時は気まずかったが今では眩しい。 それに彼は漫画を好きだったから、当時ジャンプに連載していた「バクマン。」の主人公に倣って、僕が原作を、彼が絵を描くスタイルでネームを作ってみた日々もあった。 そんな