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燃える街路樹をぬけて
1990年代初め、グルジア内戦の
ニュース映像に触発されて作った歌
(だったと思います)。
ある意味、自分の原点のひとつ
かもしれません。
当時のカセットテープの音源に
去年、版権フリー動画素材をコラージュして
一本の映像に仕立てました。
Ever losing memories.
彼女と別れてから、3年近く経った。
「別れても、友達だからね。多分、映画とか、音楽の趣味があなた以上に合う人なんていないから、これからも付き合ってね、友達として。」と、陳腐な台詞を言い放ったのは彼女の方だった。
僕は正直なところ、会えば、抱きしめたくなるだろうし、キスだってしたくなるだろうし、それに言うまでもなく、それ以上のことを望んでしまうだろうし、無理だよ、無理!って、思ってた。
国語の
窓という窓を曇らせて
どうかそれぞれの扉から旅立ち
ぼくの雪を降らせ
ぼくの雪を融かしてほしい
水蒸気となって浮遊するあなたのために
どうか水晶の静寂を揺るがし
窓という窓を曇らせてほしい
それぞれの言葉がすれ違う午前二時に
どうか明滅する信号機よりも彼方から
あなたの季節を届けてほしい
受け取り主のない配達物よりも彼方へと
あなたの翼は放物線を描いて去っていくだろう
真冬の真横から射す陽光のように
なにひとつ温めな
Malta Experience
逃れるように日本を離れた。
夏菜子に何も言わずに日本を離れたのは初めてのことだ。面倒でも何処に行くか、いつ帰るかぐらいは伝えるのが彼女に対する礼儀だと思っていた。
会社では少し時期外れの年次休暇の消化という名目がすんなり通ったので少し気が楽になったけど、状況としては仕事からも夏菜子からも完全に遮断のみの理由で衝動的に行動したことには間違いがなかった。
行き詰まりを感じ始めていた頃、行きつけの
誰も彼も優しさなんて持ちあわせてないよ
或いは此処は、地獄の七時間半に違いない。パソコンが人間の数より並んで、足音ばかりが立派に響いて、お茶は無料だなんて言う。私は地獄で昼間を過ごし、夜は地獄とは少しだけ程遠い東京の端っこで恋人と丸くなる。
地獄の七時間半で、君は私に小さな手紙を書いていた。汚い字で書きなぐった紙の数は八枚ぽっちで、君と私の時間を埋めるには足りないけれど、でもインクの滲みや擦ってしまった跡だとか、いたるところに君が