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メンタルクリニックの在り方 【信頼】【環境】

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適応障害、パニック障害、自律神経失調症…
複数の精神疾患を患ったことで様々な知見を得たと前回の記事で記述した。

そして、その知見を得られた理由はメンタルクリニックの環境にある。

大きく分けて4つの項目に分類できるので、今回の記事ではその内の1つを紹介していこう。


1つ目の理由

院内が広い。照明が明るい。そして清潔感がある。

広い。明るい。清潔感がある。

至って普通の理由に感じるかもしれないが、これはとても大切なことだ。

病院は適切な処置が施されればどんな環境でも良いと考える人も一定数いるだろう。

しかし、病院はただ処方箋を出して「はい終わりです」と言うだけの簡単な機関ではない。

患者が医者の指示を守りながら完治もしくは症状の緩和を目指すための機関なのだ。

ただ、その通りに利用していくためには“病院”と“医者”を信頼するための要素が必要になる。


医者への信頼

なぜ病院と医者を信頼するための要素が必要なのか?

簡単に理由を述べるなら、医者はあくまでも他人だからだ。

病院は多くの他人が運営する機関である。

そんな多くの他人が運営する機関で体調の不調を相談し、治してもらう。

よくよく考えてみればとても勇気のいる行為だ。

自分の生い立ちをほとんど知らない他人を信頼し、身体や心の不調を処置してもらうのだから。

場合によっては人の命を預かることもある。

処置を失敗したり雑に扱ったりすれば、簡単に息の根を止めることができるのだ。

今回の話のメインはメンタルクリニックだが、精神状態の在り方も人の未来を大きく左右する。

それこそ自殺願望が僅かに芽生え始めている人間を適当にあしらえば、その人が自らの命を絶ってしまう未来を招くことになるだろう。

しかし通院する人たちの多くが、自身の命が医者の手によって危険に晒されるとは考えない。

それは病院と医者に対する信頼感があるからだ。

医者は人の命を救うことができるが、殺すこともできる。

そんな存在を信頼し、自ら病院へ赴く。

人を殺してはならないという建前や法律があったとしても、深く考えれば非常に恐ろしい行為だ。

医療行為を行うためには資格が必要なほど高度な技術を求められる。

高度な技術を求められる行為が故、例え故意がなくとも僅かな医療ミス等が起因して命を奪ってしまう可能性だって十分にあるのだから。

しかし、多くの人々が恐怖感を抱かずに病院で受診できるのは、病院と医者を信頼しているからこそ。

医者を信頼していなければ病院に行こうと思わないし、身体の不調を診てもらおうなどと思わないのは当たり前だ。

だからこそ、“病院と医者を信頼するための要素”はいくつあっても困らない。


メンタルクリニックだからこそ

メンタルクリニックは他の医療機関と比べて特殊な機関だ。

精神的に不安定な人が訪れる場所のため、他の医療機関以上に“病院と医者を信頼するための要素”が必要だろう。

そのため「院内が広い。照明が明るい。清潔感がある」という基本的な環境作りも“病院と医者を信頼するための要素”として重要視すべきなのだ。

『患者が落ち着けるよう配慮された空間を提供してくれる』

こうした安心感を与えることは、医者を信頼するための足掛かりになる。

以上が「広い。明るい。清潔感がある。」から得られた僕なりの知見だ。

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