マガジンのカバー画像

リーダーシップ

100
運営しているクリエイター

記事一覧

「使うイメージ」ができなければ私たちは買わない

「使うイメージ」ができなければ私たちは買わない

新しい市場は、人々の好みや技術の発達によって生み出されるだけではなく、売り手が人々の好みを積極的に変化させ、彼らの新しい可能性を教えることによって現れる。

これは、今読み進めている「エフェクチュエーション」に書かれていた一節。米国が世界の株式を飲み込むのでは?という見出しで米国企業の一人勝ちがここ最近の新聞で報道されていましたが、そのトップに君臨するApple社。同社は「顧客調査」をしないことで

もっとみる
手持ちの限られた手段で、とにかく動き出す

手持ちの限られた手段で、とにかく動き出す

「マーケティング」は、考えうる予測をもとに計画し、できるだけ確度の高い実践をすることで結果を導き出す論理。学術的に研究したり、現場で実践したり、私もマーケティングの可能性に惹かれた者のひとりです。

「予測」がイノベーションの可能性を限定する。そんな反証的理論を形成するのが「エフェクチュエーション」であり、最近必死に勉強している学問分野です。まだ全然わかっていないのですが、インプットしたことをアウ

もっとみる
部下に質の高い「疑似体験」をさせる

部下に質の高い「疑似体験」をさせる

縦軸に「できる」「できない」
横軸に「やりたい」「やりたくない」

こんなマトリクスを教わりました。縦軸はマネジメントの視点(評価)であり、横軸はスタッフや選手の視点。やりたいかやりたくないかにかかわらず、「できる」スタッフや選手が組織の中心を担います。一方「できない」人は淘汰(契約満了)されていくのが世の中の道理です。

「あなたは一体どこにいますか?」

このマトリクスを提示して、スタッフや選

もっとみる
手持ちのリソースでとにかくやってみることが成功への近道

手持ちのリソースでとにかくやってみることが成功への近道

情報を仕入れて企画に落とし込んで提案する(アウトプットする)

仕事ってこの繰り返しだと思う。そして「まずうまくいかない」ことをわかっておくことも大切です。手持ちのリソースを使ってとりあえず動いてみるのですが、ほぼうまくいきません。ですがたまにポテンヒットが出る。ここにチャンスがあります。

前職にいるときに考えた企画。日の目を見るチャンスがなくホコリをかぶりかけていましたが、独立した今は提案でき

もっとみる
「反対意見」はむしろ求めて聞きにいく

「反対意見」はむしろ求めて聞きにいく

どんなに個人の知的水準が高くても、同質性の高い人が集まると意思決定の品質は著しく低下。「反論の自由」は健全な社会の実現において必要不可欠です。イエスマンを周りにおいて意思決定をしたリーダーが組織や国を破滅に追いやる例は歴史的にもたくさんあります。

いかなる反論によっても論破されなかったからこそ「正しい」と想定される場合と、そもそも論破をゆるさないためにあらかじめ「正しい」と想定されている場合とは

もっとみる
コミュニケーション能力を高める方法あれこれ

コミュニケーション能力を高める方法あれこれ

BYAF法というものがあるそうです。イリノイ大学が22000人のデータを分析した結果、説得の効果を高める言葉としてこの「BYAF法」を見出しました。

But You Are Free。BYAFはこの頭文字を並べたものでした。「あ、今日は魚がメインにあるんだ。どうする?」イタリアンレストランでコースのメインディッシュを決めるときの会話です。

上司にどうしても説得したい案件があるとき「顧客管理のシ

もっとみる
マーケティングを過大評価せず、「想い」を大切に

マーケティングを過大評価せず、「想い」を大切に

脳は可塑性の高いオープンエンドなシステム。何歳になっても学習によって鍛えることができます。逆にいえば、使わない機能はどんどん萎縮、退化。筋トレと同じですね。

話は少しそれますが、私は学歴的に、そして業務的にもマーケティングの世界に身を置いてきました。マーケティングの話をし始めると、割と長い間でも退屈しません。どんな問いに対しても割と的確なロジックを提示することができます。ですがこれ、とても危険な

もっとみる
思いは実現する〜子どもの未来を応援する企画に携わりました

思いは実現する〜子どもの未来を応援する企画に携わりました

昨日はこんなイベントがありました。私が参画しているエルフェン埼玉という女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)に加盟しているクラブのイベントです。企画、スポンサー営業、そして運営まで一気通貫で携わることができました。

このnoteでも何度か書いているとおり、貧困や虐待問題に敏感な私。実際に日本の社会問題として議論されることも多く、その割にこの事実を知っている人が少ない現実にもどかしさを感じていました

もっとみる
計画と宣言はなぜ効果的なのか?

計画と宣言はなぜ効果的なのか?

クライアントとお金の話。最近は、「稼ぐことの大切さ」を語る人や書籍が少なくないですが、そこで語られるような難しい話ではなく、シンプルに売上と経費と利益を毎月管理しましょうという話です。

私が知るかぎり、年間のPLを月単位で計画することは多くの経営者がやっている当たり前の作業です。売上はいくらで、この売上の詳細はどうで(どこからいくら稼ぐのか)、原価はいくらで販管費はいくらか?それぞれの経費の詳細

もっとみる
みんなどこかでナンバーワン、オンリーワンの存在

みんなどこかでナンバーワン、オンリーワンの存在

私は資料を作ったり、それを使ってのプレゼンが苦手。スケジュールを調整してアポを取ったりもメンバーに任せています。プレゼンは基本「手ぶら」です。これら細かい作業を続けているとどうしても「肝心なとき」に力が出せません。

苦手と書きましたが、実は資料作成そのものは苦手ではありません。というかむしろ得意。割と見栄えのするわかりやすいプレゼン資料なんてお手のものなんです。だけど前述のとおり、それをやってし

もっとみる
プレゼンは相手の目を見て自信を持って短く簡潔に

プレゼンは相手の目を見て自信を持って短く簡潔に

大きな契約がまとまりました。正直なところ、過去最大の売上(ほぼ利益)になると思われます。詳述は割愛しますが、スポーツの広告契約においてずっと考えていた「スポーツのみを売らない」という姿勢。貫き通すことができ、それが形になった始めての経験です。

スポーツという競技、特にサッカーは私にとって人生そのものであり、美しくてかっこよくて何物にも替えがたい価値があります。だからどうしても視野狭窄になって「サ

もっとみる
「予測」と「気合い」でうまくいく

「予測」と「気合い」でうまくいく

千里先の見える人は気狂い扱いされる。
現状に踏みとどまるものは、落伍者となる。
百歩先を見てことを行うものが世の成功者である。

「日本が生んだ偉大なる経営イノベーター小林一三」にはこんな一節があります。なるほどと思いつつ、穿った見方をしてしまう私は「予測」の脆弱さを考えずにはおれませんでした。

「予測の無価値化」について語っているのは「ニュータイプの時代」でおなじみ山口周さん。社会がより「不安

もっとみる
組織の空気を一変させる「フィードバック」

組織の空気を一変させる「フィードバック」

最近、めちゃくちゃ熱い人に出会いました。サッカークラブのコーチをしている人。Aさんとしておきましょう。結果が出ないチームを立て直すべく声をかけてもらったとのこと。彼の存在がチームに活気を伝えて「雰囲気が変わった」と周囲の驚く声が聞こえてきます。彼が加入した2試合で勝ち点は4。上々の結果だと思います。

「勢い」しかない。彼がよく口にする言葉です。謙遜が十二分に入り混じった言葉だと思いますが、私はそ

もっとみる
理性的な思考は、感情がきちんと働かない限り正しく機能しない

理性的な思考は、感情がきちんと働かない限り正しく機能しない

多くの人は日々、仲間や知人、家族に囲まれて生活しています。仕事や学校でも、同僚や同級生と一緒に行動することが求められています。学生だったら学祭や体育祭など、みんなで一つのことを成し遂げる機会があると思いますし、社会人なら常に、毎日がチームで目標に向かって動いています。

そしてそれぞれに役割が与えられ、リーダーが示した方向に進みながら、役割を全うしていきます。それぞれが役割を忠実に実行すれば自ずと

もっとみる