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【DAY.40】新潟発着!2ヶ月で、公務員がバイクで全国周る旅日記

この記事、連載は...
民間から中途で新潟県庁に入った公務員が、4年で退職するその前に、有休消化で全国をバイクで回る、という、ノープランな企画です。予約なし、フィーリングファースト。

10:00、岩手県 宮古市のゲストハウス、「ゲストハウス3710」にて起床。

ん!?10:00!?完全に寝過ぎた!
この旅初めての寝坊、と言える起床時間!

なんかもう混乱をきたして、向かいの店で売っていた、ソーセージマルメターノを食べる。

この日はクルーズ船が寄港していたようで、その乗客向けのようだ。
100円だったが、クルーズ船の乗客なら倍でもよさそう。

などと言っている場合ではない。
スタッフさんが入れてくれたコーヒーを飲んで、今日の予定を考える。

とりあえずはフェリーで北海道に渡りたい。
どこから渡るか迷っていたが、こうなれば八戸一択だ。

八戸までは180kmほど。
東北の道の良さを考えれば、22:00のフェリーまでには十分すぎるほど時間はある。

というわけで、宮古の名物、あっさりラーメンを食ってから出発でも遅くはない。

支度をして、11:00の開店を待つ。

お店は、ゲストハウス3710から歩いてすぐのこちら。

https://tabelog.com/iwate/A0304/A030401/3005275/

ふくラーメン、なんと300円という超お値打ち価格。
ネギとワカメだけのシンプルな具らしい。

チャーシューも気になるが、ここはふくラーメンで。

スープは透明で極あっさり。
二日酔いに嬉しい優しい味。

このふくラーメン、中高生のお小遣いでも食べられるよう、具をシンプルにして安くしているそうだ。
その心遣いに、岩手の、宮古の人のあたたかさが垣間見えた。

ゲストハウスに戻ると、地元のおばちゃんたちが、自分たちの手芸作品を販売していた。

こうやって、地元の方にも受け入れられ、いっしょに地域を盛り上げられるのは素晴らしい。

11:30、ようやく出発。

途中、休憩がてら、野田村というところにあるお魚センターを覗いてみる。

焼き魚、基本半額。

グラム売りの魚、安い。

東北を北上するにつれ、魚の価格破壊が起こっていくようだ。

その後立ち寄った種市産直ふれあいセンターで見つけたうにめし、400円。

時間は14:00、朝食べたラーメンからしてもちょうどいいボリュームだった。

ご飯にもダシが効いていて美味かった。

噂に聞く牛乳瓶ウニも見かけたが、いつ食えばよいか分からなかったのでスルー。

てなわけで、適度に寄り道しながら、14:30、青森県入国。

実は、八戸にはStartup Weekendという起業イベントで知り合った方がいて、実家が温泉だからぜひ立ち寄ってくれと言われていた。

フェリー乗り場で無事合流を果たし、八戸の名湯、熊ノ沢温泉へ。

ここは、地下800mからお湯を汲み上げているのだが、そのあたりの地層は太古の樹木が堆積したもので、お湯は褐色、ほんのりと樹木の香りがする。

泉質はとろりとした感じで肌に良さそう。
私好みのぬるめのお湯もいい。

ちなみに、外にはマスコットのヤギがいる。

八戸にお越しの際はぜひお立ち寄りいただきたい。

さて、まだ明るいうちに、八戸のパワースポット、蕪島へ。

ここは元々離島で、ウミネコの一大繁殖地でもある。

ちょうど繁殖シーズンで、信じられないほどのウミネコが。

地面にいるのは卵を抱えたメス。

とにかく数がすごい。

知人は頭にフンをかけられていた。

ウンがつくとかそういうのんきな話ではない。
とにかく、ウミネコのフンは魚臭いのだ。

ちなみに、蕪島には震災にも耐えた蕪島神社があるが、2015年に起きた火災で全焼してしまったそうだ。

現在、復旧作業の真っ最中らしい。

さらに、種差海岸という景勝地にも連れて行ってもらった。

しかし、風が強く、なかなか寒い。

日が暮れる前に、まちなかにあるみろく横丁へ向かう。

ここは、東北新幹線の延伸に伴い整備されたそうで、中の飲食店は定期的に入れ替わるらしい。

この横丁に店を出すことで、飲食店開業時のリスクを減らし、数年で固定客を掴んでから独立、という、飲食業のスタートアップ支援の意味合いもあるようだ。

岐阜県高山市のでこなる横丁や、山形市のほっとなる横丁と同じような取り組みのようで、こういうシステムがあるのは、中心街の活性化には非常によいと思う。

まずは、八戸名産の前沖サバをシメサバでいただく。

脂が乗っていて美味い。
九州のように刺身では食べないらしいが、種類が違うのだろうか?

続いて、B級グルメの先駆け的存在、せんべい汁にトライ。

ネギとキャベツはシャキシャキ、せんべいもかみごたえが残っている。

何より、出汁が美味い。
使っている鶏が違うそうだ。

ちなみに、せんべい汁を頼むと、「八戸せんべい汁おもてなしマイスター」である若女将が、せんべい汁の歌を歌ってくれる。

ちゃんと、私の故郷胎内市にも触れてくれた。

そして、客が入れ替わり、現場終わりっぽい4人組が入ってきた。

「足いってー」

という何気ない一言に、もしやと思い、恐る恐る、

「新潟の方ですか?」

と尋ねると、3人は新潟、しかも新発田から来ているとのこと。

無駄に感覚が冴えている。

というわけで、せっかくなので記念写真を。

次は地元で飲みたいものだ。

続いて、もう一軒だけ、八戸で62年続く老舗のバー、「プリンス」に連れて行ってもらった。

粋な服を着こなすマスターが、ジン、コアントロー、ブルーキュラソーなどをシェイカーに入れ、華麗な手つきでシェイク。

出てきたのがこちら、「カクテルかぶしま」だ。

写真がいまいちだが、チェリーの赤でもしや、と思い、イメージを聞いてみると、赤は蕪島神社の鳥居、青は海、黄色は蕪の花をイメージしたのだとか。

このカクテル、1杯ごとに100円が蕪島神社の復旧資金として寄付されるそうだ。

素晴らしい取り組み。

というわけで、さすが地元の方ならではの八戸巡りを終え、フェリー乗り場まで送ってもらった。
次はまたここを目的地にゆっくりと訪れてみたい。

22:00出航。

かなり大型で新しいフェリーは、全席指定。
2等でも部屋番号と寝る場所が一人一人割り振られている。

頭の仕切りとロッカー付き。
これなら一晩過ごしても安心だ。

ちなみに、船内には大浴場も付いているのだが、今日は既に温泉に入ったので、明日の朝入ることにして、明日からの北海道に備え、大人しく就寝。

#今日の走行距離 176km
#総走行距離 6,835km

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