私は30歳で上の子を出産しました。

29歳の時にお腹の中に大きな腫瘍が見つかり

卵巣と子宮を摘出する予定だったので…

こうして２児の母である事が夢のようです。

そんな状態での初めての妊娠は嬉しくて嬉しくて
天にも昇る気持ちで、

我が子に会える日、子育てにルンルンでした。

しかーし、産後休む暇もなく授乳におむつ替え

時間なんて関係ない！！

はじめの3ヶ月は母乳が出なかった私は…

出ないのに頑なに母乳にこだわり

眠れない、母乳が出ない、娘は泣く、私も泣く…

私は母親失格なのでは…。

そんな毎日に『子育てをたのしむ』なんて

感覚は全くありませんでした。

そんな言葉すら思い出せませんでした。

母からは『子育ては大変！お母さんはそれを乗り越えてきたんだよ。そういうものなんだから！！』と言われると

私だけが辛いような気がして落ち込みました。

そんな時に私の心を救ってくれたのは

同じような子育て新米ママのブログや

育児に関する雑誌でした。

そこに書かれていたことは今の私と同じ。

皆んな大変なんだ、
同じような気持ちの人もいるんだ！！と

知った時に私の心はグーンと軽くなりました。

あの時の気持ちを思い出すきっかけになったのが

昨日、本屋さんで手に取った『母の友』4月号

タイトルが『子育てをたのしむ』でした。

乳幼児期の子育てについて書かれているので

娘2人は小3と中1の今の私の

子育てのステージとは違いますが

昔を懐かしく思い、

あの時は早く大きくなーれ！！といつも呪文のように心の中で呟いていましたが

今では、早く大きくならないで！！と

全く逆の事を願ってます。

乳幼児期の子育てを楽しむことができなかった

私ですが…振り返ると

私の人生の中で
こんなにも人から必要とされる事はもうないし

一緒にベッタリいられる時間はほんの僅か。

楽しめなかったからこそ
　　　　気づけた事がたくさんあります。

・息抜き手抜きは大事！！
・私は人をコントロールしたい人間！
・人は私の思い通りに動かない。
・横と比べない。目の前の我が子を見る！
・快く諦める。
・辛いのは私だけではない。
・夫とのコミュニケーションは
　　　言わなくても伝わると思うな！
・真面目になるな！笑いに変えよう！
・夫からの『いつもありがとう』は
　　　　私の心の風通しを良くしてくれる。

色んな気づきがありました。

はじめは子育ては楽しめない人もいる。
でも少しずつ心に余裕が出てくるとどんどん
楽しくなる。

そんな日が私にも本当に来るのかな？と

不安でしたが

そんな日は私にもやってきました。

目の前の事でいっぱいいっぱいでしたが

色んな感情を共にした我が子との思い出が

愛おしく、育ててるつもりが

実は我が子に育てられている事を

強く感じました。

娘2人から『お母さん』と呼んでもらえる事に

改めてありがとう。

それでは今日も心穏やかに

ポジティブでありますように。