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なんらかのレビュー

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#映画感想

私は、もう祈ることを信じられない:『天気の子』

私は、もう祈ることを信じられない:『天気の子』

(いまさらですけれども
 ややネタバレありなので注意)

恋人の推薦を受けて一緒に観に行ったが、
彼ほど熱くなれなかった。
私は今回が初見ということもあると思うけど
(彼は1回見て、町山智浩さん&宇多丸さんの評を聴いて今回2回目)。

端的な感想絵は好き。好きなキャラクターもいる。
好きなシーンもある。
音楽と練り上げられるカタルシス、最高。
が、ヒーローとヒロインの(特にヒーロー)の成長、相手が

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『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』のぶつ切りの感想

『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』のぶつ切りの感想

職場の大変文化的な先輩(たまたま一緒になった外部イベントの帰りの電車で、ガルシア・マルケスの話をして親しくなった←※ただし私がまともに読んだ作品は少ない)が「いいらしい」と仰っていたので、観た。

正直に話すと、

60%くらい寝ていた。

最近はっきりと自覚したが、私はドキュメンタリーを映画館で観るのに向いていない。どんなに興味深いテーマでも、絶対に寝る。

(ただでさえ集中力がないのに、3時間

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裏切られてもむせび泣いても、香取慎吾は前を向く:『凪待ち』レビュー

裏切られてもむせび泣いても、香取慎吾は前を向く:『凪待ち』レビュー

AERAの記事を読んで気になっていたのだけど、アトロクの映画評を聴いて、もうこれは行くっきゃないな、と。アトロクの映画評がよすぎて、それにすごく引っ張られた観方になってしまったけど、でも聴いてから行けたことに満足している。そうじゃなきゃ見逃してしまうポイントがたくさんあったと思うから。

断片的に感想をまとめておく(どちらかというと、既に観た方向けかも)。

主演の香取慎吾について・宇多丸さんも話

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不気味ちゃんを見て、やっぱり好意を返されたいと思った:愛がなんだ

不気味ちゃんを見て、やっぱり好意を返されたいと思った:愛がなんだ

観終わって、いろんな思い出が雹のように降り注いでふらふらになっていたが、よくよく考えるといろんな思い出が降り注ぐのはこの映画を観たあとの反応としてちょっとストレートじゃないな、と気づいた。

なぜか。

※ネタバレしちゃう部分もあると思うのでご注意。ネタバレしてから観たって素晴らしさはちっとも減らない映画だとは思うけど。

(主人公のテルコが自分でも言ってたけど)もはや彼女の気持ちは恋とか愛とかに

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