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発達障害が「不治」とされる理由


定義のない病気の薬は作れない

「発達障害は一生付き合うもの」と思ってるのは日本人だけかと思いますが、

理由は、誰にでも効く薬がないからです。

なので、精神医学会はいつまでも先天的と言い張るでしょう。

特効薬なんて作れるわけありません。

十人いれば十通りの症状があるものを、単一の病気とみなしてるわけですから。

しかもその「病気」とやらも検査結果をもとに下した診断ではありません。

(WAISも脳機能の優劣を測るだけで、単なる症状の数値化です)

病気の診断というのは「ヘモグロビンA1Cが6.5%超だから糖尿病です」という類です。

それ以外は科学でも何でもありません。

つまり発達障害は科学的な定義すらされてないのです。

脳の状態を数値化するのは難しく、血流や脳波くらいしか測れないと思われがちですが、精神科の領域を出れば意外と簡単です。

統合医療(オーソモレキュラー)の尿中有機酸検査を行うだけでもドーパミンやセロトニンの代謝量を把握できます。

うつや不安障害、妄想、衝動性などの原因を突き止めるのに、実はそこまで困難はありません。

(詳しくは

聞いたことのない人もいると思いますが、有機酸検査はアメリカで自閉症患者の原因特定のために開発されたものの応用です。

発達障害/精神疾患の治療界隈で最もよく行われる検査です。

(※うつ病にはセロトニンを増やすSSRIがよく処方されますが、セロトニンが足りてない人は少数派だそうです。なかなか効かないわけですね

「そんなに簡単に原因究明ができるなら、なぜ保険適用になって精神医療の主流にならないの?」

そう思うでしょうが、その答えもいたってシンプルです。

誰も儲からないからです。

アメリカの事情

オーソモレキュラー系の諸検査を適切に受ければ治療の明確な道筋は立ちますし、僕は一年もたたずに就労不能レベルのうつ状態から復帰した。

その過程で使用したものの多くはアメリカ産のサプリメントです。

日本と違い、アメリカでサプリは食品扱いされません。

成分表示義務が異なり、加工から管理まで専用の法規制がきっちりあります。

サプリを使い慣れてない人は、ビタミン・ミネラルのたぐいや、植物由来のやつ(マカとか)を想像すると思いますが、実はものすごくたくさん種類があります。

有害金属のデトックスに使う抗酸化物質なら、グルタチオン、リポゾーマルグルタチオン、N-アセチルシステイン、それらの複合等、選択肢はいくらでもあります。

腸壁細胞の修復なら、ケルセチンやL-グルタミンなど、これまた無数にあります。

おなじみのビタミン・ミネラル類も、これだけ円安でありながら断然コスパがよいです。

Q.なぜアメリカでこんなにサプリが発達し普及しているのか?

日本が遅れていてあちらが医療先進国だから、ではありません。

A.アメリカには国民健康保険に相当するものがないから。

つまり、検査や予防に国費を注いで医療にかかる歳出を少なくする政策だからです。

出荷前の小麦粉に鉄分を混ぜ、不足しがちな鉄を日常食で補うという政策までやっていました。

(日本人女性の9割は鉄欠乏症と言われていますが、アメリカではそんなことはないです。)

国家規模のシステムに支えられたマーケットを他国の製薬会社がノウハウもなしにコピー出来るわけがありません。

仕事がら知ったのですが、大手製薬会社は新しいプロジェクトに十年以上の時間と数百億の金をかけ、巨大なマーケットを作り上げます。

つまり失敗は絶対に許されないのです。

検査技法に関しても同様です。

検査技法や医薬品の開発を行うのは学者や技術者なので、製薬会社や国からお金が下りないと何もできません。

また、各種検査の特許権もアメリカが持っていると思いますので、輸入に力を注いでも別に儲からないです。

そんな事情から、
現状、外資系法人や日本の代理店といった中小企業が検査キットを販売し、医師は海外から利益度外視でサプリを仕入れる。
というお寒い状況になっています。

ちなみに、冒頭に

「発達障害は一生付き合うもの」と思っているのは日本人だけかと思いますが、

と書きましたが、
実はちょっと誇張で、「ある程度の教育水準があれば」という前提があります。

アメリカの格差社会は日本など問題にならないレベルなので、まともな教育を受けられない人たちはいまだに結構います。

そういう人たちは当事者でも病識すらないのでは?と思います。

それに比べて日本の教育水準は室町時代から世界トップクラスです。

人口に占める大卒者の割合もアメリカより上で、世界第3位です。(2022年統計)

だからまあ、非常にもったいないことが起きているなと思っております。

あなたが治ればそれで良い

発達障害を患う人すべてに希望を与えられなくても、治したいと思う人が治ればそれでいいと思います。

マガジン「健常者になろう!」を書くのもそういうスタンスからです。

発達障害という病名が、「神経発達症」にすげ替えられようとしているのもいい流れじゃないですか?

障害 =治らないモノ、という事にしてるといずれ気まずい思いをする、と思うお偉いさんがいるわけですから。

その程度には海外の症例が入ってきて、実績を上げている臨床家が増えてきているのです。

文句を言いたいことはたくさんあるので、次章に続きます。


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