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夜、幸せの会話。

ある夜のこと。

まだ私と一緒の部屋で寝ている幼い息子が
目をこすりながら、部屋に入ってきた。

ふたりでお布団に入って、電気を消して。

私が
「おやすみなさい」と息子に言う。

息子は
「きょうもママ、おつかれさま」
と言う。

私はちょっと驚いて

「〇〇ちゃん(息子)も、
今日もよく頑張りました。おつかれさまです」
と返した。

「ねえ、こうやっておふとんにはいるのって
しあわせだね、ママ」

「ほんとだね。
こうやって今日も頑張って無事に過ごせて。
ほんとに幸せだね」

「おふとんにはいるときが、
ボクはいちばんしあわせなんだ」

「あー、分かる。ホッとするよね。
『わーい、眠れるーぅ』みたいなさ」

「きょうはどんなゆめかな。
いいゆめみれそうなきがする」

「そうだね。いい夢見ようね」

しばらくすると
息子の可愛い寝息が暗闇の中に
聴こえてきた。

ねえ、これ以上の幸せってある?

っていうくらい、幸せな会話過ぎて、
母は、ひとり暗闇で泣きそうだ。

こんな会話をしながら毎晩、
眠れるなんて。
幸せとは、こういう瞬間。

この瞬間よ、永遠に。

なんて思いながら
味わい深く噛み締めてみる。

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