進藤ウニ

昔漫画を描いていた1977年生まれの会社員。 日常でやることがなくてヒマなので、 読ん…

進藤ウニ

昔漫画を描いていた1977年生まれの会社員。 日常でやることがなくてヒマなので、 読んだ本の話でもするかぁ、と作った場所です。 実際は本に限らず、面白いと思った「作品」の感想文だったりおすすめ文だったりを書きます。 面白かったらリアクションいただけると幸いです。

最近の記事

オタク占いに行ってきたよ

2024年2月24日 02:39 投稿 の後 2024年2月24日 15:30 追記しました お疲れ様です。こちらではご無沙汰です進藤ウニです。 丸一年以上も更新が放置になっておりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 私は2023年の8月から漫画「K2」にどっぷりハマり、まさかまさかの同人活動の再開と相成っております。どうした?本当にどうした?と自分への驚きが隠せません。こちらはおかげさまで大変元気に過ごしております。 さて、そんな状況ですので、かつてヒマこいてた時に

    • サード・キッチン

      サード・キッチン 白尾悠・河出書房新社 --- 以前、NHKで「理想的本箱 君だけのブックガイド」という、テーマ別でオススメ本3冊をチョイス・紹介するという番組があったんですけれど、 「人にやさしくなりたい時に読む本」 で紹介されたうちの一冊がこの本だったんですね。概要聞いた範囲ではちょっと自分に合うかわからなかったんで図書館で予約したんですけれど、ちょうど予約期間~読んでる最中に文庫が出たタイミングで、おや…自分で買ってもよかったかな…てなったりしました。 ちなみに読み終

      • 図書館超活用術

        図書館超活用術 最高の「知的空間」で、本物の思考力を身につける 奥野宣之・朝日新聞出版 --- 最近、本についての本を読むのが結構好きなんですけれど、まさに図書館で棚眺めてて「あら面白そう」と手に取った本です。 作者さんの名前見たことあるな、て思ってたらあれだ、 「一冊のノートにまとめなさい」 のシリーズを書かれた人だ。情報整理のエキスパートが図書館を熱く推す本です。相当図書館お好きな人ですねこの内容… この方、子供の頃から週2~3で図書館通って、複数の図書館を並行して利

        • ふくろうくん

          ふくろうくん アーノルドローベル(著)、三木卓(訳) 文化出版局 --- アーノルドローベルさんの著作の感想文ももう4本目ですな。 がまくんとかえるくんのシリーズと同じサイズや装丁、構成の本なのですが、こちらのふくろうくんは単著です。 がまくんとかえるくんは「友情」を描いた作品たちなのですが、この本は「孤独」になりますでしょうか。「ひとりあそび」だろうかな…あとは圧倒的に「夜」の話です。 キャラクターがひとりしかいないってすごくお話を書きづらいと思うんですけれど、しっかり大

        オタク占いに行ってきたよ

          物語ること、生きること

          物語ること、生きること 上橋菜穂子(著)、滝晴巳(構成・文) 講談社 青い鳥文庫 --- わたし、大人になって色々体験することで、 「へー、自分はこんなことが好きだったんだなあ」 と気づくことが案外あるんですけれど、 「めっちゃくちゃに勉強してる人」 てのがかなり好きっぽいんですよ。 以前感想文を書いた「マイフィンランドルーティン」のchikaさんとか 同時通訳者の英語ノート術&学習法の著者の工藤さんとか。 なんでしょうね…バイタリティが羨ましいのか、それだけ夢中になれ

          物語ること、生きること

          親の家を片づけながら

          親の家を片づけながら リディア・フレム(著)、友重山桃(訳) ヴィレッジブックス --- ひとつ前に松本明子さんの実家じまいについての本の感想文を書いたんですが こちらは「当初思っていた」通りのエッセイとか日記的な方の実家じまいの記録本ですね。しかも内容がまあまあ重ためだったので、気落ちしているとき向けじゃないかもしれません。そこは読むタイミング注意な本です。 親御さんを亡くすのはもちろんショックなことではあるのでしょうけれど、なんといいますか…片付けに対してすごいヘヴ

          親の家を片づけながら

          実家じまい終わらせました!

          実家じまい終わらせました! ~大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方~ 松本明子・祥伝社 --- 買った時と読んだ時とで「思っていたものと違った」本なんですけれど、似たような立場の人には貴重な情報の集大成かなと思い、感想文書きますね。 表題もなんですけれど、著者名のところで「おや?」と思われる方もいらっしゃるかもですね。そうなんですよ、タレントの松本明子さんが、ご自身のご実家の一連のお話と、その際にどういった情報が必要だったかを一冊にまとめてくださったん

          実家じまい終わらせました!

          アーノルド・ローベルの全仕事

          アーノルド・ローベルの全仕事 がまくんとかえるくんができるまで アーノルド・ローベル ブルーシープ株式会社 --- 2023年1月18日に「ふたりはともだち」の感想文を書きまして そこからシリーズ一通りを読んだ「ふたりはしんゆう」の感想文を書きまして それらは作品の感想だったわけですが、わたし、映画も本もメイキングだったりラフスケッチだったりの「作る過程」のものが大好きなのもありますので、こちらの本を読んでみた次第です。 「がまくんとかえるくん」のシリーズを生んだ絵本作

          アーノルド・ローベルの全仕事

          奇跡の本屋をつくりたい

          奇跡の本屋をつくりたい くすみ書房のオヤジが残したもの 久住邦晴、中島岳志(解説)・ミシマ社 --- かつて札幌にあり、70年の営業を続けていたものの、2015年に惜しまれつつも閉店となった本屋さんと、その店主さんの物語です。…物語て言っちゃいけないかな…基本的には店主の筆で書かれた個人経営の本屋さんの悪戦苦闘の日々の記録なのですが、あの、後述もするんですけれども、こちらの御本の執筆中に店主の久住邦晴さんは多くの志が半ばな中で亡くなられてしまわれまして…。 解説の中島岳志さ

          奇跡の本屋をつくりたい

          おじいちゃんとの最後の旅

          おじいちゃんとの最後の旅 ウルフ・スタルク(作)、キティ・クローザー(絵)、菱木晃子(訳) 徳間書店 --- タイトルからもう結末シーンは決まっているようなものじゃないですか…… と思いつつも、手にとってしまった児童書。 先日から子供向けの本がマイブームのわたしだよ。いやこれとてもいい作品でした。作家さん流しで作品追いかけたいですね。めもめも…… 手に取ったきっかけは図書館で目についたから、てだけで予備知識一切なしの、過去にも未読な作品です。 大人には…たまに邪気の無い物語

          おじいちゃんとの最後の旅

          ふたりはしんゆう

          ふたりはしんゆう がまくんとかえるくん ぜんぶのおはなし アーノルドローベル(著)・三木卓(訳) 文化出版局 --- 先日、がまくんとかえるくんシリーズの一冊目、「ふたりはともだち」の感想文を綴ったのですが シリーズの ・ふたりはいっしょ ・ふたりはいつも ・ふたりはきょうも が他に出ておりまして、シリーズ4冊全てを一冊にまとめ、大判にした本が今回紹介の「ふたりはしんゆう」となります。 一冊ずつの感想も冗長になっちゃいますので、シリーズの残りのまとめての感想を綴ることにし

          ふたりはしんゆう

          名著の話

          名著の話 僕とカフカのひきこもり 伊集院光・KADOKAWA --- NHKで【100分de名著】という本の解説番組があるんですが、ご存じの方も多いでしょうか。2011年から長いこと続いておりまして、一冊につき大体週一回放送・全4回(一ヶ月分)ぐらいでやってるのかな。 古今東西の名著を、その作家さん研究の第一人者みたいな方が大変丁寧にわかりやすく解説してくださり、作品が作られた時代背景や著者への理解も深まるという興味深い番組です。 その番組の中で、 「名著を全然知らない役

          名著の話

          本のある生活

          本のある生活 本活のすすめ 財津正人・コスモの本 --- ブッククロッシング、という名前を初めて知りました。 本にかかわる活動のひとつで、 「読み終えた本にナンバーをつけて、本に旅をさせる・本に触れる人を増やす」 という目的の元にアメリカで開始した運動とのこと。上記のようにナンバーをつけた本を故意にどこかに置き忘れて、それを読んだ人はwebにある共有の場に本の旅の記録をつける、みたいな。クロッシングは交差点の意味のようですね。ロマン~~。 こんなふんわりした書き方なのは、

          本のある生活

          河童が覗いたインド

          河童が覗いたインド 妹尾河童・新潮文庫 --- ひとつ前に「ヨーロッパ」の感想文も書きましたが、インドのほうが!さらに!字が細かい!! いやーーこれ絵も緻密だし、ムックサイズとかせめて新書サイズぐらいにはならなかったもんかな…ジャンプサイズとかでもいいんだけど… 本の情報調べるんで検索したら老眼にはキツイという感想文を見かけて、老眼出てない目でもなかなかキツイぞ…てアピールしたい…これからこちらの本読む予定がある方、拡大鏡などご用意するのをオススメしますよ… ということで

          河童が覗いたインド

          河童が覗いたヨーロッパ

          河童が覗いたヨーロッパ 妹尾河童・新潮文庫 --- 60~80年代ぐらいの人は「ああー」て思うお名前やタイトルかしら… こちらの「河童が覗いた」シリーズや「少年H」でおなじみの妹尾河童さんの代表作ですね。 いわゆる「間取り本」のハシリなんですかねこのシリーズ…全面的に間取り本てわけでは全然無いんですけれど、見たこと無い国の建物の間取り図や俯瞰型のホテル記録に結構な人がワクワクしたんじゃないでしょうか。 70年代終わりの生まれの私が 「昔流行ってたねえ」 て全然記憶にあるよ

          河童が覗いたヨーロッパ

          オーケンののほほんと熱い国へ行く

          オーケンののほほんと熱い国へ行く 大槻ケンヂ・新潮文庫 --- ひとつ前に書いた「行きそで行かないとこへ行こう」と合わせて読みました。こちらは海外(インドとタイ)に大槻さん出かけられておりますね。 タイトル通り「熱い国」へ出たエッセイ作品です。 この感想文を書くためにググった程度の浅知恵ですけれど、こちらの本のほうが先のエッセイより世に早く出てるんですね。新潮文庫で読んだんですが、行きそで~は平成九年、こちらの熱い国~は平成十年に発行されています。 こちらの熱い国~の方は

          オーケンののほほんと熱い国へ行く