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言葉をめぐるつぶやき

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言葉や表現に関して、ふと思ったことをつぶやきます。
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記事一覧

脱皮の日

脱皮の日

昨日は「脱皮」がテーマの日となった。
たまにはつれづれ日記noteを書いてみたい。

脱皮その1:10年ぶりに違う美容室へ高校生の時から、同じ美容室に通っている。担当の方もずっと同じ。丁寧にみてくださるし、こちらの気持ちを尊重してくれる。その美容師さんに初めて切ってもらったときから、ショートヘアが好きになった。

だから「ここに通っていれば大丈夫だ〜」という安心感でずっと通ってきた。

ただ最近

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「素敵」しか言えない理由

「素敵」しか言えない理由

教育実習をしていた時期、指導教官から色々とフィードバックをいただいた。

なかでも印象的というか、ややコンプレックスに感じるのは「褒めるのが下手」という言葉。

たしかに子どもに限らず、友人に対してもなかなか褒めるということができない。

「いいね!」とパッと明るく褒めるのに少し迷いがある。

それは今でもあまり変わっていないけれど、ここ2年くらいはちょっとちがう意識を持つようになっている。

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言葉を探す旅

言葉を探す旅

言葉だけがあった胸を打つ言葉。歌詞。

それはずっと前からそこにあったように感じる。

新しい言葉でも難しい言葉でもないのに、驚くほど自然にそこにある。

「自分が言いたかったことを言葉にしてくれてる」なんていう、書いた人への仲間意識のようなものを覚えたりもする。

でもほんとうに流れ込んでくる言葉は、「誰が言ったか」なんて関係ないような言葉だ。

わたし/あなた/だれかというちっぽけな枠を超

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「〇〇ではない」って何だろう

「〇〇ではない」って何だろう

日々素敵な記事を発信している、ウェブメディアsoarさん。

今日読んだ記事も、感じることが多くて色々な人に紹介したくなる。

「すべてのLGBTが自分らしく働ける社会の創造」を目指すソーシャルベンチャー、株式会社JobRainbowをつくった星賢人さんへのインタビュー記事。

星さんが振り返る幼少期、セクシュアリティを自覚し始めた中学生時代、教室という箱の外で出会えた信頼できる仲間の話など、丁寧

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嬉しいことば集

「毎朝10時までに1つ投稿」をルールにしてみる。さっそくの今日は、ここ最近で人から言われて嬉しかったことばを。

考えを言葉にすることについてわかめは感覚が鋭いのもあるけど、考えを言葉にするのが本当に上手い。
この記事は宝物だから、何度でも読むよ。

今の職場の人で以前「気持ちを言葉にするのが上手だよね。まわりにいい影響及ぼしてると思うよ〜」と言ってくれた方がいて、すごく嬉しかった。

感じている

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私がnoteを書く理由

私がnoteを書く理由

「書いててよかった」と思うことがある。

スキがついたとか、サポートをいただいたときではなく。もちろんそれも嬉しい。

でもそれ以上に嬉しいのは、「文章に乗せている想いが、伝わってたんだな」と思えるとき。

しかも、そのことを教えてくれる人は、私が気づいていないことまで感じてくれていたりする。

だからこの投稿の結論を言うと「この喜びを知ってしまったから、書きたいと思う限り書いていきます」というこ

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ほんもののことばを。読書記憶④「声めぐり」

ほんもののことばを。読書記憶④「声めぐり」

感動しやすい質なのか、「今まで出会ったなかで1番だ」とすぐに言いたくなってしまう。

1番なんて軽々しく言うものじゃないし、きっとまた次の1番があらわれる。

そう思いつつも、これは本当に1番かもしれないと思う本に出会った。

写真家・齋藤陽道さんの本。

本の帯には「聾する身体をもつ写真家が、声と世界を取り戻すまでの珠玉のエッセイ」と小さく入っているのに、齋藤さん自身はこう書いているからおもしろ

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書き手を想う、読み手になりたい。

書き手を想う、読み手になりたい。

ひらやまさんのnote作用最近、心がよく泣く。

といっても、寂しさや悲しさからではない。

自分が気になっていること、大切にしたいけれどできていないこと、つまりは憧れのようなこと。それを言葉にしてくれる人がいるとき、その言葉を目にしたとき、うっすらと涙が出てきてしまう。

ひらやまさんのnote「『読むこと』の本質」、前編から後編まで読むと体にいろいろな作用がある。

まず、胃のあたりがぽかぽか

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5ヶ月で心に残った文章たち

5ヶ月で心に残った文章たち

noteに投稿を始めて5ヶ月ほど経った。

役に立つスキルや誰かの助けになる経験談は一切書いていない。

ただ自分が残したいと思った感情、ふとした瞬間に発見したことといった小さなものばかり。

発見といえば、先日池袋駅のホームで素敵なカレーの匂いがした。

「どうしてこんな人混みの中で?」と思った瞬間、すぐ前にいる人の横顔が目に入る。

ややくたびれたスカジャンを着こなし、ワイルドなお髭をはやして

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「ただ聴ける」人に憧れる

「ただ聴ける」人に憧れる

誰かの話を「ただ聴く」ことができる人に、憧れがある。

常日頃の私は、話をきくときに余計なことばかりしていて、そんな自分が好きになれない。

無意味に相手の言葉を繰り返したり、頼まれもしないのに自分の感じたことを言ってみたり、単なる好奇心から質問を投げかけたり。

どうして、ただ聴くということができないのだろう。

考えてみると、その理由はまったく思いつかないでもない。

自分の聴き方を好きにな

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書くことは②番外編〜ドラマ『僕らは奇跡でできている』

書くことは②番外編〜ドラマ『僕らは奇跡でできている』

2回目にして番外編です。

番外とか外伝とか例外という言葉が大好きなので番外編②とか③とか⑩くらいに発展する予感。

「書くことは」では、こんなかんじで、物理的なノートに書いたことをnoteに書きます。

今日は、三連休中にノートに書いたことを紹介します。

みなさんは、『僕らは奇跡でできている』というドラマを観たことがありますか?

昨年10月〜12月の放送中は観ていなかったのですが、おすすめし

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恋ってなんだっけ。

恋ってなんだっけ。

青と黄色の装丁をながめ、思う。
「あの恋」は、自分にもあるだろうか。
語るほどの恋とは、どのようなものだろうか。どんな人となら恋をしたことになるのだろう。

秋の空気の、どこか一歩引いて自分を俯瞰したくなるような温度がこのことを考えるのに向いているような気がした。

歌を知る人歌をたくさん教えてくれる人がいた。
それまで知らなかったアーティストを毎日のように紹介してくれた。
繊細で、歌の中に

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いちばんの歌声

いちばんの歌声

みなさんには、いちばんの歌声というものがありますか?

いちばん好きな歌声。
いちばん聴いてしまう歌声。

私には、あります(という書き方にならざるを得ない)。

その声の主は、手嶌葵さん。

彼女の歌声には、なんだか人間の根源を思い知らされるような気がします。

深くて、せつなくて、優しくて、明るい。

その声から感じるものを言葉にしようとすると、なぜか単純なものしか出てこない。

生命のな

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作用するうれしさ

作用するうれしさ

「最近あおやぎがnoteを更新しまくっているから、久々に書いた日記的なエッセイをシェアしてみる」と言ってシェアしてくれた人がいた。

なんだか、3秒くらいして、うれしくなった。

自分の言動が誰かに影響を与えるって、うれしいものだな。たとえ大したことをしてなくても。

影響を与えるなんて言い方は、もったいない気もする。「作用する」くらいがいい。

たとえ反面教師でもいいから、だれかに影響する人

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