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エッセイ集「ワラさんのメモ帳」

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和良拓馬氏がつらつら書き記したノンジャンル・エッセイ集
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2018年8月の記事一覧

ランダムさに旅を委ねる

ランダムさに旅を委ねる

先週、群馬県の草津温泉に2泊3日の旅行をしてきた。
街を歩き、温泉をめぐり、旨いものを食べ、宿で本を読む。2日間同じことをしていたわけだが、スローな生活をしたことで、ごちゃごちゃになっていた頭も少し休ませることができた。非常に良い旅行だった。

さて、周囲からは「なんで草津なんですか?」と聞かれた。ずいぶん渋い旅行先ですね、と。
正直に言うと、草津という場所は僕が選んだのではない。選んで下さったの

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「近い歴史」を振り返ろう

「近い歴史」を振り返ろう

歴史モノが好き! という話になると戦国時代や幕末を挙げる方が多いと思われる。でも、「現代史」が好きな人というのは、残念ながらあまりお目にかかったことはない。
そう、僕が歴史の中で一番好きなジャンルは「現代史」だ。なぜ好きかと言われたら、最も「自分と身近な期間」だからである。
もちろん、古代・中世・近代の各々の時代にダイナミズムがあり、面白いのはわかっている。でも、自分の生きている今が過去のどのよう

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旅の途中でカップ麺

旅の途中でカップ麺

僕は旅行の途中で必ずすることがある。どこかで必ず最低でも1回は、夕飯にカップ麺を食べることだ。

こんな話をしたら、呆れる人が大半だろう。せっかくの旅行なのに! と。

旅とカップ麺の出会いは、何年か前の函館旅行だった。予想外の出費と競馬の負けが重なり、このままではお土産代が捻出できない事態となった。
そこで編み出されたのが「夕飯カップ麺作戦」だった。正確に言えば、食べたのは北海道内限定商品「やき

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七並べこそ最高の戦略ゲームである

七並べこそ最高の戦略ゲームである

最近友人とボードゲームをする機会がいくつかあり、なるほど、こういうアナログなゲームというのも面白いなあ、と思ったものである。
しかし、久々にアナログなゲームに触れると、どうも自分の中にある勝負勘が鈍ってきている気がしてならなかった。何かしら毎日ゲームに触れることで、こういう感覚を研ぎ澄ませたい。 そこで、僕のスマホにゲームをダウンロードすることにした。手軽に電車内でできるモノが良いかな。となると、

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種類が少なくても大丈夫

種類が少なくても大丈夫

自炊をしていて最も幸せな時はなんですか?
そう質問されたのならば、僕はこう答えるだろう。

「冷蔵庫の中が空っぽになった瞬間です」

土曜日、買い物をたっぷりとし、満杯となった冷蔵庫。 それを頭を使いながら切り崩し、美味しい逸品と変えて、腹の中に納めていく。 そして1週間が経過し、すっきりとしたた冷蔵庫を見る。よし、僕の買い物するぞ! と。
自炊に関する話をしていると、やれ○○を腐らせたやら

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