紅露一寛

大学で教育研究の仕事をしながら,小学校のPTA会長をやったり,子どもの野球観戦にいった…

紅露一寛

大学で教育研究の仕事をしながら,小学校のPTA会長をやったり,子どもの野球観戦にいったり,あれこれと楽しんで生きてます.

マガジン

  • PTA回想録

    私が小学校PTA会長として活動したときに感じたこと,考えたこと,取り組んだことなどを振り返り,忘れないために綴った記事をマガジンにまとめることにしました.PTAは,公共性の高い団体であり,子どもたちの教育や学校に対して一定の関与ができ,社会的に意義のある活動ができる存在であるにも関わらず,その役割や存在が過小評価されていて,非常にもったいないと感じています.子どもたちにより良い教育を受けてほしいと願っている保護者の皆さん,PTAの運営でご苦労されている多くのお父さん・お母さんの力になれるとよいな,と思っています.

  • 学童野球を愉しむ日々

    わが子の学童野球(小学生の野球)に関わって,感じたこと,考えたこと,新たな発見などを,忘れないうちに記事にまとめています.お子さんが学童野球に取り組むことで,私たち見守る大人が楽しい時間を過ごせることのお手伝いができたらうれしいです.

最近の記事

【PTA回想録(15)】子どもたちを応援する活動を創る―「わたしの好きなこと・興味のあること展」の思い出(その3・実施編)―

(前回【PTA回想録(14)】子どもたちを応援する活動を創る―「わたしの好きなこと・興味のあること展」の思い出(その2・準備編)― より続く..) 「わたしの好きなこと・興味のあること展」は,予想以上の大成功でした.出展された作品のテーマは,子どもたちも大人も,バラエティーに富んだものでした.美しい月夜の海の絵をかいた子,MINECRAFTで街をつくった子,恐竜や宇宙について教えてくれた子,折り紙でお寿司を作った子,鉛筆や絵の具など様々な道具でりんごを描き,丁寧に考察してく

    • 【PTA回想録(14)】子どもたちを応援する活動を創る―「わたしの好きなこと・興味のあること展」の思い出(その2・準備編)―

      (前回【PTA回想録(13)】子どもたちを応援する活動を創る―「わたしの好きなこと・興味のあること展」の思い出(その1・企画編)― より続く..) そんなこんなで私たちは,作品展(文化祭)でのPTA展示ブースにおいて,「子どもたちが生きていること」そのものにスポットライトを当てた内容で,企画展示を立ち上げることにしました.ここからは,私も「子どもたちが生きていること」そのものを題材に,子どもたちを応援できるような建付けになるよう,真剣に考えてみました. 私がまず考えたのは

      • 【PTA回想録(13)】子どもたちを応援する活動を創る―「わたしの好きなこと・興味のあること展」の思い出(その1・企画編)―

        (前回 【PTA回想録(12)】PTA会長として考えたことを整理して校外活動に臨む より続く...) 前回の記事で,私がPTA会長になってみて,これからも小学校の子どもたちの教育を応援するために,現在および将来のために考えていることをお伝えしました.考えたことは多岐にわたりますが,やはり「私たちの会は,これ!」といった,柱となる活動を固めて,次の人たちにこの会を渡したい,と思っていました.そこで目を付けたのが,「小学校のPTA会長として今考えていること」の項目(9)だったの

        • 【PTA回想録(12)】PTA会長として考えたことを整理して校外活動に臨む

          (前回 【PTA回想録(11)】「必要なこと」を見つけて形にする―通学路雪かきの協力呼びかけ― より続く...) PTA会長1年目は,前回までにご紹介したように,活動方針をリニューアルし,放課後の過ごし方アンケートを実施し,大雪時の通学路除雪の呼びかけまでやってみました.基本的には,最悪,自分一人でできる程度の作業量で会全体を補強し,特に「会の社会的使命を果たす」部分に特化して取り組んでいたように思います.抜本的なことをやってやれないこともなかったのですが,PTAは数年が経

        【PTA回想録(15)】子どもたちを応援する活動を創る―「わたしの好きなこと・興味のあること展」の思い出(その3・実施編)―

        • 【PTA回想録(14)】子どもたちを応援する活動を創る―「わたしの好きなこと・興味のあること展」の思い出(その2・準備編)―

        • 【PTA回想録(13)】子どもたちを応援する活動を創る―「わたしの好きなこと・興味のあること展」の思い出(その1・企画編)―

        • 【PTA回想録(12)】PTA会長として考えたことを整理して校外活動に臨む

        マガジン

        • PTA回想録
          15本
        • 学童野球を愉しむ日々
          3本

        記事

          【PTA回想録(11)】「必要なこと」を見つけて形にする―通学路雪かきの協力呼びかけ―

          (前回 【PTA回想録(10)】学校の側で社会的役割を果たす―「放課後の過ごし方」アンケートの思い出― より続く...) PTA会長の在任1年目は,実務を仕切る副会長を中心に,PTA執行部の皆さんで計画したことを実施してもらうことを基本的スタンスとしていました.一方,会長の私は,執行部の役員の皆さんに大きな負担とならず,数年後の会長退任の際に「PTAは本来,このようなことに取り組むべき」と形にして説明できることに絞って,あまり無理せずできることに取り組んでいました.それが前

          【PTA回想録(11)】「必要なこと」を見つけて形にする―通学路雪かきの協力呼びかけ―

          【PTA回想録(10)】学校の側で社会的役割を果たす―「放課後の過ごし方」アンケートの思い出―

          (前回 【PTA回想録(9)】先生方への労いと感謝の気持ちを伝えるために より続く...) 私の暮らす街では,教育委員会とPTAの共催で,放課後や週末の学校施設を遊び場として活用する事業があります.この事業は学校単位で実施を選択でき,わが小学校でもコロナ禍以前から実施していました.この事業は,活動の管理責任者である運営主任を複数配置した上で,活動実施のお手伝いをPTA役員や保護者に広く募り,地域のボランティアと協力して運営しているものです.私とPTAとの接点を作ってくれた活

          【PTA回想録(10)】学校の側で社会的役割を果たす―「放課後の過ごし方」アンケートの思い出―

          【学童野球を愉しむ日々(3)】30年の歳月の意味をかみしめる

          (前回)【学童野球を愉しむ日々(2)】足を踏み入れてわかったこと より続く.. 子どもの野球生活がスタートし,わが子は休むこともなく練習に試合に参加するようになりました.父親としては,「どんなもんなのかな?」「入団が遅かったんで,あまりにも実力差があるのも気の毒かな?」と気になって,時間があるときに野球の相手をしてみることにしました. 投げさせてみると,そこそこ投げることはできます.ただ,このままではまずそうです.そこで,正しい投げ方をちょっと教え,何度かやらせてみて,最

          【学童野球を愉しむ日々(3)】30年の歳月の意味をかみしめる

          【PTA回想録(9)】先生方への労いと感謝の気持ちを伝えるために

          (前回)【PTA回想録(8)】「活動方針」づくりで考えたこと より続く.. 私の会長生活は,活動方針・活動目標づくりから静かにスタートしました.この年のPTA総会は,感染症対策のために書面表決と少人数参加での対面形式の総会を組み合わせ,予定よりも2か月ほど延期して開催することになりました.当時の副会長や幹事の皆さんが話し合い,校長先生に総会での講演をお願いしたところ,校長先生が学校の経営方針や教育目標などについてお話しくださいました.校長先生のこのアイディアは,素晴らしいも

          【PTA回想録(9)】先生方への労いと感謝の気持ちを伝えるために

          【PTA回想録(8)】「活動方針」づくりで考えたこと

          (前回)【PTA回想録(7)】会長になって最初にやったこと より続く.. PTA会長になって,最初の仕事として着手したのが,会の行動指針たりうる「活動方針」を作ったことでした.今回は,そのときのことを振り返ってみたいと思います. まず,第一に考えたことは,これを目にしたお父さん・お母さんが,「子どものため」という重圧を感じないこと,でした.人の親をしばらくやってみて感じるのは,「子どものため」というワードは,わが国の親にとっては「殺し文句」であることです.なかなか表現する

          【PTA回想録(8)】「活動方針」づくりで考えたこと

          【学童野球を愉しむ日々(2)】足を踏み入れてわかったこと

          (前回)【学童野球を愉しむ日々(1)】野球ストーリーは突然に より続く... 野球ストーリーは突然にやってきました. 早速,入団申し込みの電話をかけて,すぐに練習に行かせることにしました.練習着もまだ準備していないので,最初は普段着のままで平日練習に一人で参加させました.今考えてみれば,お世話になるコーチにきちんとご挨拶すべきだったのでしょうが,ちょうどその日は仕事で手が離せなかったことと,もう5年生で仲の良い同級生もいるし,そんなに野球をやりたいのなら,自分で指導者やチ

          【学童野球を愉しむ日々(2)】足を踏み入れてわかったこと

          【学童野球を愉しむ日々(1)】野球ストーリーは突然に

          みなさん,こんにちは. 時の流れははやく,21世紀ももうすぐ第一クォーターが終わりそうです.私は,仕事が人並みにしんどい中,子どもの学校やスポーツにも時間を割かねばならない「お年頃」になりました.野球をやっているわが子も学童野球を卒団して一区切り,を迎えたところで,わが子と父の学童野球の思い出を忘れないように,文章にまとめておこうかと思い立ったわけです.推敲も不完全で,お読みいただいた皆さんに苦痛を与えることも予想されるので,最初にお詫びしておきたいと思います. 昭和の田舎

          【学童野球を愉しむ日々(1)】野球ストーリーは突然に

          【PTA回想録(7)】会長になって最初にやったこと

          (前回)【PTA回想録(6)】副会長から会長へ より続く. そんなこんなで,PTA会長生活が始まりました. この頃は,前任者に倣って2年務めて終わりにしよう,と思っていました. 会長になることが内々に決まってから,急いでやらねばならないのが,総会に諮る議案の確認作業でした.一番大切な決算案と予算案に目を通し,会の財務状況をチェックしたうえで,この先,頭に入れておかねばならないことを把握したことを覚えています.ただ,この時はコロナ禍が1年経過したタイミングで,様々な対面行事が

          【PTA回想録(7)】会長になって最初にやったこと

          【PTA回想録(6)】副会長から会長へ

          (前回)【PTA回想録(5)】副会長としての日々(3) より続く. 私がわが子の小学校のPTA副会長を務めていたのは,ちょうどコロナ禍1年目のことでした.皆さんの記憶も鮮明だと思いますが,3月1日から全国の小中学校が一斉休校となり,国からマスクが配られ,オリンピックが一年延期になった,あの年でした.首都圏を中心に大都市部の感染拡大により何度もクライシスがやってきましたが,私の暮らす街では,COVID-19の感染者はまだまだ少なく,ポツポツと感染者が出て緊張しつつも,感染が急

          【PTA回想録(6)】副会長から会長へ

          【PTA回想録(5)】副会長としての日々(3)

          (前回)【PTA回想録(4)】副会長としての日々(2) より続く. そういえば,子どもの学校の副会長を務めていたときのことで,もう一つ思い出したことがありました. ある時,副会長や幹事を務めているお母さんとお話をしていた時のことです.何気なく,「皆さん,ご出身はどちらなんですか?」と聞いたら,「市内です」,「県内です」,「千葉です」,「横浜です」,「関東です」,「福島です」などなど.その時私は何気なく,「皆さん,ご出身はまちまちで,この校区内のご出身の方は案外いらっしゃら

          【PTA回想録(5)】副会長としての日々(3)

          【PTA回想録(4)】副会長としての日々(2)

          (前回)【PTA回想録(3)】副会長としての日々(1) より続く. 「【PTA回想録(3)】副会長としての日々(1)」でもお話ししましたが,私の副会長としての一年間は,それほど大きな役割もなく,それゆえ負担もほとんどありませんでした.ただ,印象深かった出来事がいくつかあったので,そのことを振り返っておきたいと思います. まず,一つ目は,「会議」です.私は今の仕事について20年が経ちましたが,会議とは「組織が実施することを皆さんに提案し,決定する」ために開かれるものと理解し

          【PTA回想録(4)】副会長としての日々(2)

          【PTA回想録(3)】副会長としての日々(1)

          (前回)【PTA回想録(2)】渡りに船の電話が... より続く. そんな感じで,縁あってPTA副会長を務めることになりました. 当時,わが子の通学する小学校が児童数増加により分離することになり,副会長になった年は,学校分離1年目と重なることになりました.副会長のときは,年に5回程度の会議に出席して司会をする,保護者の参加を募る活動に参加する,会長が所用の際に代理として校外会議に出席する(数回),くらいの活動で一年が終わったな,という印象です.「アメリカ副大統領のようだなぁ

          【PTA回想録(3)】副会長としての日々(1)