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記事一覧

ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか。

どうせ書くのなら何か役に立つことを、と思っていたら年末になってしまいました。

とにもかくにも、みなさま素敵な年末年始をお過ごしください。

灯り
4か月前
1

「現場のカイゼン」と「純粋学問」とのあいだが、面白い。

研究が日常なのではなく、日常に研究がある場。

ちょっと興味深いことがあると、気軽に学会に持ち込んだり、論文を書いたりする人たちがいる場。

エネルギッシュで混沌としている、春の嵐のような場。

灯り
1年前
2

日の出づる国に、陰りが指摘されて久しい。ここからGAFAは生まれなかったし、天才は国外に逃げ続けるだろう。

個々の自助努力だけでは、きっと限界だ。それでも、個人が組織として学ぶ場、組織学習に希望を見出している。

灯り
1年前
4

日経ビジネスオンライン「コマが一気に黒から白へ。逆転の1枚はいつも自分が持っている」より

「『これがやりたい』という主観がなければ前に進めない。ただその主観を単なる主観で終わらせないために、大切なのは“事実”なのだと思う。…やりたいことと同じくらいに、やってきたことを。」

灯り
1年前
2

昨年から環境を変えてみて、生活が楽しくなった反面、孤独感に苛まれるようになった。そして、この孤独感の正体だが、人類学者の本を読んで、突如、腑に落ちた。

人類学徒は、境界人が多いのだ。

けれど歴史を辿るなら、それは面白い発想を生む可能性も秘めている。ならば、いっそ楽しみたい。

灯り
1年前
8

2022年も、もうすぐ終わり。楽しくて、孤独な一年だった。

今年の学びは、自分を「社会的動物」と定義したほうが、物事が上手く行きやすいということ。

組織内政治に参画するのは、案外おもしろいこと。

そして、どうすべきか迷ったら、風通しが良いところに居るようにするということ。

灯り
1年前
2

リソら『新版 エニアグラム【基礎編】』

エニアグラムは、よく出来た占いだ。自分の中に小さな「星一徹」が居ること、疲れていると耽美主義に浸りやすいことを指摘され、胸がすく。

私の場合、生活のバランスをとるには、セルフケアを疎かにしてまで使命感みたいなのに燃えないことだ、きっと。

灯り
1年前
3

Maison Margiela - Whispers in the library

空気がつめたくなって、香水がきれいに薫る季節になった。颯爽と歩くひとから、ふわりと鼻に届く。

背中を押されるように、ずっと気になっていた香りを試した。甘い香りの奥に、本を開いたときのあの匂い。

灯り
1年前
4

レジー, 2022『ファスト教養――10分で答えが欲しい人たち』集英社.

白状すると、私はこの本を1章(問題提起)と6章(解答)しか読んでいない。知識を得るなら、それで事足りる。けれど知恵にしたいなら、時間をかけて咀嚼し、血肉にする必要がある。何に時間をかけるか、それが問題だ。

灯り
1年前
1

漫画『左ききのエレン』原作版 第一部(10巻まで)読破。テーマは、アートとデザイン、天才と凡才の話。

さあ、どうやってこの先、生きるかな。そう考えていた自分には、刺さる内容だった。

良い意味で、上品じゃない読後感。例えるなら、ラーメン二郎。こってり系の美味さ、疾走感、満腹感。

灯り
1年前
3

香水は、見た目とのギャップが魅力という話。

小麦色の肌のひとからは、甘いココナッツが匂い立つことが多い。けれど、爽やかなティーがふわっと香ると、どきりとさせられる。さては、お淑やかな一面があるのかな、なんて考えてしまう。もしかしたら、そこまで計算ずくかもしれないけれど。

灯り
1年前
2

高根正昭『創造の方法学』

筆者の体験を紐解きながら、研究の考え方を示したロングセラー本。
けれど意外に一番役立ったのは、大学のシラバスから読み解く教授の見極め方。参考文献欄を見て、古典から最新の文献まで網羅しているか。確かにこれを実践している先生の授業は、得るものが大きかった。

灯り
1年前
3

久しぶりに哲学に触れた。背伸びをすることを止めたら感じ方がすっかり変わってしまったようだ。夢中になれない。
顔の見えない議論のなかで、「真理」という言葉が、身体から零れ落ちてゆく。

モノの理(ことわり)の解明は天才に任せて、自分は実用的にやっていこうと改めて思う。

灯り
1年前
3

「強か」と書いて、「したたか」と読む。この表現がすき。

灯り
1年前
4

SNSを眺める時間を減らしたら、SNSが楽しくなった。

身体を介在したやり取りは、しみじみ大事だと思う。それがパソコン越しであっても。

灯り
1年前
3

政治的なコネクションのしがらみの中で、生きている。そこは、楽しくてスリリングで、そして、哀しい場所。

関連して、おもしろかった記事を▼
「相手を変えたければ、まず自分を変えよう」そんなよくある助言を、禅僧が真正面から否定するワケ
https://president.jp/articles/-/56556

灯り
2年前
3

ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか。

どうせ書くのなら何か役に立つことを、と思っていたら年末になってしまいました。

とにもかくにも、みなさま素敵な年末年始をお過ごしください。

「現場のカイゼン」と「純粋学問」とのあいだが、面白い。

研究が日常なのではなく、日常に研究がある場。

ちょっと興味深いことがあると、気軽に学会に持ち込んだり、論文を書いたりする人たちがいる場。

エネルギッシュで混沌としている、春の嵐のような場。

日の出づる国に、陰りが指摘されて久しい。ここからGAFAは生まれなかったし、天才は国外に逃げ続けるだろう。

個々の自助努力だけでは、きっと限界だ。それでも、個人が組織として学ぶ場、組織学習に希望を見出している。

日経ビジネスオンライン「コマが一気に黒から白へ。逆転の1枚はいつも自分が持っている」より

「『これがやりたい』という主観がなければ前に進めない。ただその主観を単なる主観で終わらせないために、大切なのは“事実”なのだと思う。…やりたいことと同じくらいに、やってきたことを。」

昨年から環境を変えてみて、生活が楽しくなった反面、孤独感に苛まれるようになった。そして、この孤独感の正体だが、人類学者の本を読んで、突如、腑に落ちた。

人類学徒は、境界人が多いのだ。

けれど歴史を辿るなら、それは面白い発想を生む可能性も秘めている。ならば、いっそ楽しみたい。

2022年も、もうすぐ終わり。楽しくて、孤独な一年だった。

今年の学びは、自分を「社会的動物」と定義したほうが、物事が上手く行きやすいということ。

組織内政治に参画するのは、案外おもしろいこと。

そして、どうすべきか迷ったら、風通しが良いところに居るようにするということ。

リソら『新版 エニアグラム【基礎編】』

エニアグラムは、よく出来た占いだ。自分の中に小さな「星一徹」が居ること、疲れていると耽美主義に浸りやすいことを指摘され、胸がすく。

私の場合、生活のバランスをとるには、セルフケアを疎かにしてまで使命感みたいなのに燃えないことだ、きっと。

Maison Margiela - Whispers in the library

空気がつめたくなって、香水がきれいに薫る季節になった。颯爽と歩くひとから、ふわりと鼻に届く。

背中を押されるように、ずっと気になっていた香りを試した。甘い香りの奥に、本を開いたときのあの匂い。

レジー, 2022『ファスト教養――10分で答えが欲しい人たち』集英社.

白状すると、私はこの本を1章(問題提起)と6章(解答)しか読んでいない。知識を得るなら、それで事足りる。けれど知恵にしたいなら、時間をかけて咀嚼し、血肉にする必要がある。何に時間をかけるか、それが問題だ。

漫画『左ききのエレン』原作版 第一部(10巻まで)読破。テーマは、アートとデザイン、天才と凡才の話。

さあ、どうやってこの先、生きるかな。そう考えていた自分には、刺さる内容だった。

良い意味で、上品じゃない読後感。例えるなら、ラーメン二郎。こってり系の美味さ、疾走感、満腹感。

香水は、見た目とのギャップが魅力という話。

小麦色の肌のひとからは、甘いココナッツが匂い立つことが多い。けれど、爽やかなティーがふわっと香ると、どきりとさせられる。さては、お淑やかな一面があるのかな、なんて考えてしまう。もしかしたら、そこまで計算ずくかもしれないけれど。

高根正昭『創造の方法学』

筆者の体験を紐解きながら、研究の考え方を示したロングセラー本。
けれど意外に一番役立ったのは、大学のシラバスから読み解く教授の見極め方。参考文献欄を見て、古典から最新の文献まで網羅しているか。確かにこれを実践している先生の授業は、得るものが大きかった。

久しぶりに哲学に触れた。背伸びをすることを止めたら感じ方がすっかり変わってしまったようだ。夢中になれない。
顔の見えない議論のなかで、「真理」という言葉が、身体から零れ落ちてゆく。

モノの理(ことわり)の解明は天才に任せて、自分は実用的にやっていこうと改めて思う。

「強か」と書いて、「したたか」と読む。この表現がすき。

SNSを眺める時間を減らしたら、SNSが楽しくなった。

身体を介在したやり取りは、しみじみ大事だと思う。それがパソコン越しであっても。

政治的なコネクションのしがらみの中で、生きている。そこは、楽しくてスリリングで、そして、哀しい場所。

関連して、おもしろかった記事を▼
「相手を変えたければ、まず自分を変えよう」そんなよくある助言を、禅僧が真正面から否定するワケ
https://president.jp/articles/-/56556