Wren

反逆家。音楽屋。創作人。 Pan-Pot Record \ RösenDorfer

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反逆家。音楽屋。創作人。 Pan-Pot Record \ RösenDorfer

マガジン

  • 創作の記憶

    これまでに履修してきた作品の思い出語り 僕を形成していきた創作物の履歴 思いつきで書くので内容も順番も更新も適当 チラシの裏に書いてる気持ち

  • 歌詞カード

    Pan-Pot Recordでリリースした楽曲の歌詞カードです。 一部の歌詞カードには楽曲解説がついています。

  • 作曲論

記事一覧

固定された記事

【歌詞カード】Ily

Wrenです。 クリエイターたる者、同志でありライバルでもある人の作業風景や制作手法・拘り・創作思想にめっちゃ興味ありません? 僕はあります。 よく聞かれるものでは…

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Wren
4年前
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鬼滅の刃

ビッグタイトルを批判すると四方八方から槍が飛んでくるので、ひっそりやっている内に評価を示しておこうという狡賢い精神でこの記事を書く。 結論から言うと、僕の中では…

Wren
22時間前

キルミーベイベー

きらら枠ながら大コケをし、しかしネットミームとなって蘇った「キルミーベイベー」。 兎にも角にも「持っている」作品……と一見思えるが、逆境を活かすマーケティング力…

Wren
2日前
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夢喰いメリー

僕がオタク全盛期だった頃、アニメにおいて「きらら枠」と呼ばれるくらい、まんがタイムきらら系列の作品がアニメ化されて固定の支持層がいた。 大体はふんわりと柔らかめ…

Wren
2日前
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ガールズ&パンツァー

2010年代のオタクであれば「ガルパンはいいぞ!」とガルパンおじさんから営業されたことがあるだろう。 実のところ「ガールズ&パンツァー」(以下「ガルパン」)は良い。 程…

Wren
4日前
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JOKER

これほど怖いと思った映画は無い。 上映当時、世界中が文字通り正しく「熱狂」し、賛否両論が渦を巻いた。 それはまさしく「JOKER」で描かれているものそのままであり、故…

Wren
4日前
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ミナミの帝王

学生時代、ガソリンスタンドでアルバイトをしていた。 系列の異なる三店舗で働いていたが、夜学の頃に通っていたJAのスタンドに「ミナミの帝王」のコンビニ本がズラリと並…

Wren
5日前
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シャレード

世界が恋したオードリー=ヘップバーン女史の作品を履修せずには居られまい、と視聴したのが「シャレード」だった。 サブスク時代はユーザー目線ではメリットばかりで、昔TS…

Wren
6日前
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えんとつ町のプペル

お笑いコンビ「キングコング」西野さんの絵本が原作で、その出自もあって一部でカルト的人気を誇る「えんとつ町のプペル」(以下「プペル」)だが、僕の色眼鏡には叶わなかっ…

Wren
7日前
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タイタニック

言わずと知れたロマンスの大傑作「タイタニック」だが、映画ファンとしてお恥ずかしながら昨日ようやく履修した。 絶対に面白い、見て損はしない、そう分かってはいるもの…

Wren
8日前
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ショーシャンクの空に

好きな映画は?と問われたらまず最初に「ショーシャンクの空に」を挙げるだろう。 スティーブン=キング原作のヒューマンドラマの傑作で、モーガン=フリーマン氏の演技で最…

Wren
10日前
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地獄少女

僕の好きなアニメランキングを作ったとしたら、間違いなくトップ10には入る。 それも1期・2期・3期全て個別にランキング入りすると思う(4期は過去回の再放送を含むので除外…

Wren
10日前
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ブラック★ロックシューター(OVA版)

僕が一番オタクオタクしていた頃……というと印象が悪いのだが、黒歴史時代を脱した直後はそれしか楽しみがなかった頃、めちゃくちゃトガッた作品が出てきた。 それがOVA版…

Wren
12日前
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犬王

面白かったと思うタイトルばかり取り上げるのもアレなので、たまには個人的にイマイチだったものも挙げようと思う。 履修してイマイチだと思うこと自体は結構あって、中に…

Wren
13日前
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トップガン

トム=クルーズ映画、という1ジャンルになってしまうほど、調子に乗ってた青年が一度挫折してから再起する――というストーリーは華があり、そしてその役には必ずトム=クル…

Wren
2週間前
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この素晴らしい世界に祝福を!

何でもかんでも複雑で重厚なストーリーが良いとか世界観が作り込まれてフィクションにリアリティーがあるのが良いとかは決して思っていなくて、頭カラッポで楽しめるのもエ…

Wren
2週間前
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【歌詞カード】Ily

【歌詞カード】Ily

Wrenです。

クリエイターたる者、同志でありライバルでもある人の作業風景や制作手法・拘り・創作思想にめっちゃ興味ありません?

僕はあります。
よく聞かれるものでは「曲はどこから作りますか」とか「曲と詞どっちを先に作りますか」みたいなものがありますが、僕は「どういう想いを込めて(ロックを持って)この詞を書いたんだろう」とか「このワードを選んだのはどうしてだろう」とか「この場面で転調した意図は…

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鬼滅の刃

ビッグタイトルを批判すると四方八方から槍が飛んでくるので、ひっそりやっている内に評価を示しておこうという狡賢い精神でこの記事を書く。
結論から言うと、僕の中では面白いと思った要素が一つも無かったというのが正直な評価である。
逆張りでも何でもなく、アニメ化前は目もくれなかったし、アニメ版「鬼滅の刃」が世間一般で大ブレイクの傍らで、僕はアニメを1話で切っていた。
その後、友人から1クールだけでも見てく

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キルミーベイベー

きらら枠ながら大コケをし、しかしネットミームとなって蘇った「キルミーベイベー」。
兎にも角にも「持っている」作品……と一見思えるが、逆境を活かすマーケティング力の結果であると思うし、元を辿れば代えの効かない中毒性のあるコンテンツ力の成せる業だと思う。

アニメ放送時は急激にアニメの本数が増えていた頃だったし、ビッグタイトルも並んでいたから、円盤以前にリアルタイムでは分が悪かった。
作品自体もシュー

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夢喰いメリー

僕がオタク全盛期だった頃、アニメにおいて「きらら枠」と呼ばれるくらい、まんがタイムきらら系列の作品がアニメ化されて固定の支持層がいた。
大体はふんわりと柔らかめで緩い作品、日常系が多い印象なのだが、レーベルによって差別化されている。
「夢喰いメリー」はアクションファンタジーといったところで、絵柄は可愛いが少年誌のような超常バトルが格好良く、周りの評価はイマイチだったが僕は好きだった。

評価が低い

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ガールズ&パンツァー

2010年代のオタクであれば「ガルパンはいいぞ!」とガルパンおじさんから営業されたことがあるだろう。
実のところ「ガールズ&パンツァー」(以下「ガルパン」)は良い。
程よく頭がお花畑で見ていられて、程よくアツい展開があり、程よくミリタリー欲を埋めてくれる。
良くないのは作品の内容に対して細部までリアルを詰め過ぎた結果、TVシリーズも劇場版も伸びに伸びたことぐらいである。

乙女の嗜み・戦車道!とい

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JOKER

これほど怖いと思った映画は無い。
上映当時、世界中が文字通り正しく「熱狂」し、賛否両論が渦を巻いた。
それはまさしく「JOKER」で描かれているものそのままであり、故にこの作品が如何に現実に即しているか、現実に起こり得るかを証明しているし、そして何よりもそのジョーカーに成り得るかということに旋律した。

前置きが遅れたが、今回取り上げる「JOKER」は俗に「ホアキン版」と呼ばれるものだ。
元ネタと

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ミナミの帝王

学生時代、ガソリンスタンドでアルバイトをしていた。
系列の異なる三店舗で働いていたが、夜学の頃に通っていたJAのスタンドに「ミナミの帝王」のコンビニ本がズラリと並んでいた。
休憩室に持ち込んではちょこちょこ読んでいたのだが、基本的に単話〜数話のオムニバス形式だし、その話数も膨大にあったし、当時は経済経営を学んでいたこともあって、卒業を機に辞めるまで読み続けていた。

内容としてはヤクザモノに近いが

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シャレード

世界が恋したオードリー=ヘップバーン女史の作品を履修せずには居られまい、と視聴したのが「シャレード」だった。
サブスク時代はユーザー目線ではメリットばかりで、昔TSU◯AYAで延々と探した挙げ句にレンタルに置いてなかっただとか、品の入れ替えや店舗間移動で無いとかなく、ポンと見られることが有り難い。

ロマンス女優といえば!というイメージを持って手に取った(とはサブスクでは形容し難いね)のだが、いき

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えんとつ町のプペル

お笑いコンビ「キングコング」西野さんの絵本が原作で、その出自もあって一部でカルト的人気を誇る「えんとつ町のプペル」(以下「プペル」)だが、僕の色眼鏡には叶わなかった部類である。

順を追っていくのだが、元々の絵本に関しては間違いなく一つの歴史的作品である。
作者てある西野さんも言っている通り、一般の絵本とは勝負処がまるきり異なり、存分に時間と手間をかけた絵の数々は唯一無二の作品だ。
昨今のマンガ業

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タイタニック

言わずと知れたロマンスの大傑作「タイタニック」だが、映画ファンとしてお恥ずかしながら昨日ようやく履修した。
絶対に面白い、見て損はしない、そう分かってはいるものの――やはり長いので少し心の準備が要る。
これがさほど気になるワケでもないタイトルならば分割して視聴したりするようになったのだが(これも慣れるまでは罪悪感があったが)、やはり名作中の名作と言うからにはどっしり構えて履修したい。
更にはその長

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ショーシャンクの空に

好きな映画は?と問われたらまず最初に「ショーシャンクの空に」を挙げるだろう。
スティーブン=キング原作のヒューマンドラマの傑作で、モーガン=フリーマン氏の演技で最も好きなタイトルだ。

妻殺しの冤罪で刑務所行きとなった元銀行員のアンディーの物語ではあるが、彼の心身の傷や自由を掴み取るドラマよりも、懲役刑の重さを垣間見るのが何より心に重くのしかかる。
噂に聞く派閥や上下関係に性暴力の描写は勿論のこと

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地獄少女

僕の好きなアニメランキングを作ったとしたら、間違いなくトップ10には入る。
それも1期・2期・3期全て個別にランキング入りすると思う(4期は過去回の再放送を含むので除外。入れても圏外だが)。

一応は同名の少女マンガが原作なのだが、メディアミックスの殆どはアニメ準拠となっている。
原作は原作で少女マンガらしい軽さとエグさがあるものの、キャラクターデザインを初めとした和ホラー感はやや薄く、ターゲット

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ブラック★ロックシューター(OVA版)

僕が一番オタクオタクしていた頃……というと印象が悪いのだが、黒歴史時代を脱した直後はそれしか楽しみがなかった頃、めちゃくちゃトガッた作品が出てきた。
それがOVA版の「ブラック★ロックシューター」(以下「BRS」)だ。
何と言っても原作はたった一曲のボカロ曲で、人気こそあれどたった5分の絵と歌だ。
アニメオリジナルに性質は近いが、それともまた異なる生い立ちが強烈で、一体どんなものが出てくるのか興味

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犬王

面白かったと思うタイトルばかり取り上げるのもアレなので、たまには個人的にイマイチだったものも挙げようと思う。
履修してイマイチだと思うこと自体は結構あって、中には鼻で笑うレベルのものもあるのだが、中には友人知人は絶賛するが僕は支持しないというパターンもある。
そういったパターンのものを思い返したとき、最初に思い浮かんだのがこの「犬王」だ。

湯浅監督というだけで結構クセは強く、好き嫌いは分かれそう

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トップガン

トム=クルーズ映画、という1ジャンルになってしまうほど、調子に乗ってた青年が一度挫折してから再起する――というストーリーは華があり、そしてその役には必ずトム=クルーズがバチッとハマる。
そんなトム=クルーズ映画で最も有名かつ人気なものは「トップガン」で間違いないし、それは今なお名作として名前が挙がる筆頭であることが証明している。

ミリタリー作品ではあるが、コアでマニアックなミリタリーオタク向けで

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この素晴らしい世界に祝福を!

何でもかんでも複雑で重厚なストーリーが良いとか世界観が作り込まれてフィクションにリアリティーがあるのが良いとかは決して思っていなくて、頭カラッポで楽しめるのもエンターテイメントの一つの魅力だと思っている。
アニメで履修した「この素晴らしい世界に祝福を!」(以下「このすば」)は、まさにそんな作品だった。

異世界転生系のコメディー作品というのは数多くあるし、ハーレム作品のような「このすば」がニアミス

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