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ドルリー・レーンという人
エラリー・クイーン悲劇四部作すべて読んだ方対象に書いております。
『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』『レーン最後の事件』の四作でございます。
今回読んだのは角川文庫の訳者が越前敏弥さんのものです。
ネタバレしてますので、未読の方はお戻りくださると幸いです。
エラリー・クイーンの悲劇四部作を一気に読んでみました。
ちゃんと順番通りに読みましたよ。
『Xの悲劇』が初エラリー・クイーンの自分は、ま
『カッコーの歌』フランシス・ハーディング(東京創元社)
☆4.7
20世紀初頭、11歳のトリスは別荘滞在中に高熱を出して意識をなくした。
どうやら池に落ちてずぶ濡れになっていたらしい。
その上、熱のせいか前後の記憶がなくなってしまい、周りのことも少し曖昧に感じている。
目覚める時に聞こえた「あと七日」という耳ざわりな声や笑い声が頭に残るが、一体何のことかわからない。
なくした記憶に関係があるのだろうか。
時を同じくして、トリスの体にも異変が起こりは
『嘘の木』 フランシス・ハーディング (東京創元社)
☆4.2
高名な博物学者の父を持つ14歳のフェイスは、尊敬する父の影響を受けて博物学を好んでいる。
しかし、父が発見し世界を熱狂させた"翼を持つ人類の化石"が捏造であると新聞に記事が出てしまったことで、人の目を逃れ一家でヴェイン島に移住する。
島の人々は一家を歓迎してくれたのだが、捏造の噂はすぐ島まで届き、その狭い人間関係はめちゃくちゃに。
そんなある日、父親が死亡してしまう。
周りはみな自