むらおか やすひろ@組織プロセスコーディネーター/ ダイアローグ・ファシリテーター

関係のあり方から生成的(Generative)な状態が生まれることを探求中。個人や組織…

むらおか やすひろ@組織プロセスコーディネーター/ ダイアローグ・ファシリテーター

関係のあり方から生成的(Generative)な状態が生まれることを探求中。個人や組織のポテンシャルが発現できるように、組織開発や人材育成に関わっています。 組織プロセスコーディネーター/ダイアローグ・ファシリテーター/ESコンサルタント/株式会社メタノイア

最近の記事

ナラティヴⅡ-8.「外在化の要領」(後)

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第8回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。 毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会(2時間)のふりかえりと備忘メモとして残していく。 先月(8月)は担当者の急用で延期となったため、第8回の今回は、第6章「外在化の要領」(後)について、2023年9月3日(日)に実施。 第7回「第6章」(前)⇦              

    • ナラティヴⅡ-7.「外在化の要領」(前)

      読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第7回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。 毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会のふりかえりと備忘メモとして残していく。 第7回の今回は、第6章「外在化の要領」(前)について、2023年7月2日(日)に実施。 第6回「第5章」⇦              ⇨第8回「第6章」(後) 1.はじめに第6章は、これまでに比べるとペ

      • 「働き方改革」のモヤモヤ

        「働き方改革」と言われて久しいが、いったい何をもって「働き方改革」と言われているのか。その先にめざすものは、どのような状態なのだろうか? その意味合いが、曖昧模糊としてはっきりしない中で、言葉だけがひとり歩きすることはよくある。 私にとって「働き方改革」という言葉は、その1つだった。 だから、「働き方改革」という言葉を耳にしても違和感を覚えることが多かったし、自身でもあまり使ってこなかったように思う。 先日、たまたま手に取った働き方改革に関する書籍*では、働き方改革を次の

        • 「僕たちは仲もいいし、コミュニケーションも取れてますよ」

          初めて関与する企業や組織で、組織変革のプロジェクトの取り組みや研修・ワークショップを担当させていただくときに、参加者の皆さんから「僕たちは仲もいいし、コミュニケーションも取れてますよ。問題はありません」と言われることがよくあります。 「なのに、なぜこんな取り組みに時間を割かないといけないんですか」という無言の抗議の裏返しでもあるのでしょうが、実際にそう感じていらっしゃるので、本音の声とも言えます。 中には、オチをつけて笑いを取ることが意識されている組織もあります。確かに、

          ○夏の訪れ○ 一昨日、打ち合わせのために関与先の社長を訪問 博多祇園山笠の正装「長法被」姿でご対応いただき 帰り際に、扇子を頂戴しました

          ○夏の訪れ○ 一昨日、打ち合わせのために関与先の社長を訪問 博多祇園山笠の正装「長法被」姿でご対応いただき 帰り際に、扇子を頂戴しました

          年度方針を浸透させる取り組み

          年度の始めに経営トップから年度方針の発表と説明が行われるところは少なくないことと思います。 今春、ある企業様よりご相談をいただきました。 ーーーー 例年、発表される年度方針の内容を踏まえて、部門ごとに具体的な計画を立てて取り組んでいくのだけれど、会社全体の状況を見渡すと、部門間の連携がうまくできていないため、取り組みの過不足が起きている。 いろいろと手を尽くしても、部門間の壁が高くてうまくいかないので、何とかしたい。 ーーーー 調達コストアップ、取引先からの要望の多様化

          新任管理職研修のフォローアップを実施しました

          3月に関与先企業で実施した新任管理職研修、本日はそのフォローアップ研修を実施しました。 ワークショップ形式の対話型の構成で組み立て、実際に着任した管理職としての自らの歩みを題材に、経験学習サイクルをベースに取り組んでいただきました。 4月に着任して2-3カ月とはいえ、年度初めのこの期間は、部門の責任者としてやるべきことがたくさんある時期でもあります。 会社の年度方針との整合性、部門のテーマや課題への取り組み、部下との関わりをはじめ、会議やミーティングの運営、問題解決への

          ナラティヴⅡ-6.外在化の実践例

          読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第6回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。 毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会のふりかえりと備忘メモとして残していく。 第6回の今回は、「第5章 外在化の実践例」について、2023年6月4日(日)に実施。 第5回「吃音とナラティヴ・アプローチ」⇦     ⇨第7回「第6章」 1.事前に感じたことなど 今回の読書会を担当

          ナラティヴⅡ-5.吃音とナラティヴ・アプローチ

          読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第5回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。 毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会のふりかえりと備忘メモとして残していく。 第5回の今回は、第4章と第5章の間に設けられた「吃音とナラティヴ・アプローチ」について、2023年5月7日(日)に実施。 第4回「第4章」⇦                ⇨第6回「第5章」 0.はじめ

          ナラティヴⅡ-4.カウンセリングの会話

          読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第4回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。 毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会のふりかえりと備忘メモとして残していく。 今回は2023年4月2日(日)に取り組んだ「第4章 カウンセリングの会話」について。 第3回「第3章」⇦     ⇨第5回「吃音とナラティヴ・アプローチ」 意図したわけではないが、今回は比較的「節」ごと

          ナラティヴⅡ-3.言葉の力

          読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第3回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。 毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会のと備忘メモとして残していく。 今回は2023年3月5日(日)に取り組んだ「第3章 言葉の力」について。 手元のメモを整理する作業時間を取れずに、公開が遅れてしまった。 第2回「第2章」⇦                ⇨第4回「第4章」 自由

          ナラティヴⅡ-2.<話し手>と<聴き手>

          読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第2回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。 毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会の備忘メモとして、今回は2023年2月5日(日)に取り組んだ「第2章 <話し手>と<聴き手>」について。 第1回「第1章」⇦                ⇨第3回「第3章」 自由な対話の展開となり、前半は主に1節の内容を中心に進んだ。後半は、

          ナラティヴⅡ-1.社会的・文化的・言語的な影響を受けた私たちの語り

          読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第1回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。 昨夏「BookⅠ」の読書会を終えていて、今回「BookⅡ」の出版に合わせて再開。毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会の備忘メモとして記していこうと思います。 今回は「第1章 社会的・文化的・言語的な影響を受けた私たちの語り」に取り組んだ2023年1月9日(日)開催の第1回について。

          ナラティヴⅡ-1.社会的・文化的・言語的な影響を受けた私たちの語り

          自然との邂逅の旅 「Being SOLO」の体験をふりかえる

          アメリカン・リーダーシップ・フォーラム(ALF)の創設者、ジョセフ・ジャウォースキーは、自らのリーダーシップの旅を描いた著書に「シンクロニシティ」というタイトルを付けました。 元々は腕利きの弁護士だった彼が、リーダーシップに目覚めていくプロセスにおいて、シンクロニシティと呼ぶしかないような出会いの連鎖から世界中を訪ね歩く姿が描かれています。 AFLのリーダーシップ・プログラムの中には、ジャウォースキー自身が大自然の中で体験したことに基づく、自然の中での実践プログラムがあ

          Being SOLO とは

          この記事は、2015年9月と10月に記したものを一部改稿して、「自然との邂逅の旅 「Being SOLO」の体験をふりかえる」の詳細としてまとめたものです。 1.Being SOLO とは ~ 自然の中でひとりで過ごす内省の時間~ 人工のキャンプ場ではない自然の中で、視界に他の人がいない場所で、一人でソロ・キャンプをする。 自分と向き合い、自分を見つめるビジョン・クエストのような企画。 2010年に「シンクロニシティ~未来をつくるリーダーシップ」(ジョセフ・ジャウォス

          ◆◆ Being SOLO in Kyushu 2015 (前編) ◆◆

          この記事は、2015年10月に記したものを一部改稿して、「自然との邂逅の旅 「Being SOLO」の体験をふりかえる」の詳細としてまとめた文章の前編です。 1.「朽ちた丸太」になる 1日目 (2015/10/10) の体験より   一歩進むごとに草花を踏みつけ、蜘蛛の巣があれば払いのけ、その「生」の営みを妨げていく。 それでも、自然の生命は、何もなかったかのように、ひたすら生き切ろうとしているように見える。   山道の脇にあった「朽ちた丸太」になってみた。   苔が生え