むらおか やすひろ@組織プロセスコーディネーター/ ダイアローグ・ファシリテーター

関係のあり方から生成的(Generative)な状態が生まれることを探求中。個人や組織…

むらおか やすひろ@組織プロセスコーディネーター/ ダイアローグ・ファシリテーター

関係のあり方から生成的(Generative)な状態が生まれることを探求中。個人や組織のポテンシャルが発現できるように、組織開発や人材育成に関わっています。 組織プロセスコーディネーター/ダイアローグ・ファシリテーター/ESコンサルタント/株式会社メタノイア

記事一覧

ナラティヴⅡ-8.「外在化の要領」(後)

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第8回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。…

ナラティヴⅡ-7.「外在化の要領」(前)

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第7回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。…

「働き方改革」のモヤモヤ

「働き方改革」と言われて久しいが、いったい何をもって「働き方改革」と言われているのか。その先にめざすものは、どのような状態なのだろうか? その意味合いが、曖昧模…

「僕たちは仲もいいし、コミュニケーションも取れてますよ」

初めて関与する企業や組織で、組織変革のプロジェクトの取り組みや研修・ワークショップを担当させていただくときに、参加者の皆さんから「僕たちは仲もいいし、コミュニケ…

○夏の訪れ○
一昨日、打ち合わせのために関与先の社長を訪問
博多祇園山笠の正装「長法被」姿でご対応いただき
帰り際に、扇子を頂戴しました

年度方針を浸透させる取り組み

年度の始めに経営トップから年度方針の発表と説明が行われるところは少なくないことと思います。 今春、ある企業様よりご相談をいただきました。 ーーーー 例年、発表さ…

新任管理職研修のフォローアップを実施しました

3月に関与先企業で実施した新任管理職研修、本日はそのフォローアップ研修を実施しました。 ワークショップ形式の対話型の構成で組み立て、実際に着任した管理職としての…

ナラティヴⅡ-6.外在化の実践例

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第6回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。…

ナラティヴⅡ-5.吃音とナラティヴ・アプローチ

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第5回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。…

ナラティヴⅡ-4.カウンセリングの会話

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第4回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。…

ナラティヴⅡ-3.言葉の力

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第3回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。…

ナラティヴⅡ-2.<話し手>と<聴き手>

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第2回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。…

ナラティヴⅡ-1.社会的・文化的・言語的な影響を受けた私たちの語り

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第1回 昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。…

自然との邂逅の旅 「Being SOLO」の体験をふりかえる

アメリカン・リーダーシップ・フォーラム(ALF)の創設者、ジョセフ・ジャウォースキーは、自らのリーダーシップの旅を描いた著書に「シンクロニシティ」というタイトルを付…

Being SOLO とは

この記事は、2015年9月と10月に記したものを一部改稿して、「自然との邂逅の旅 「Being SOLO」の体験をふりかえる」の詳細としてまとめたものです。 1.Being SOLO とは…

◆◆ Being SOLO in Kyushu 2015 (前編) ◆◆

この記事は、2015年10月に記したものを一部改稿して、「自然との邂逅の旅 「Being SOLO」の体験をふりかえる」の詳細としてまとめた文章の前編です。 1.「朽ちた丸太」…

ナラティヴⅡ-8.「外在化の要領」(後)

ナラティヴⅡ-8.「外在化の要領」(後)

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第8回

昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。
毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会(2時間)のふりかえりと備忘メモとして残していく。
先月(8月)は担当者の急用で延期となったため、第8回の今回は、第6章「外在化の要領」(後)について、2023年9月3

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ナラティヴⅡ-7.「外在化の要領」(前)

ナラティヴⅡ-7.「外在化の要領」(前)

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第7回

昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。
毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会のふりかえりと備忘メモとして残していく。
第7回の今回は、第6章「外在化の要領」(前)について、2023年7月2日(日)に実施。

第6回「第5章」⇦         

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「働き方改革」のモヤモヤ

「働き方改革」のモヤモヤ

「働き方改革」と言われて久しいが、いったい何をもって「働き方改革」と言われているのか。その先にめざすものは、どのような状態なのだろうか?

その意味合いが、曖昧模糊としてはっきりしない中で、言葉だけがひとり歩きすることはよくある。
私にとって「働き方改革」という言葉は、その1つだった。
だから、「働き方改革」という言葉を耳にしても違和感を覚えることが多かったし、自身でもあまり使ってこなかったように

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「僕たちは仲もいいし、コミュニケーションも取れてますよ」

初めて関与する企業や組織で、組織変革のプロジェクトの取り組みや研修・ワークショップを担当させていただくときに、参加者の皆さんから「僕たちは仲もいいし、コミュニケーションも取れてますよ。問題はありません」と言われることがよくあります。

「なのに、なぜこんな取り組みに時間を割かないといけないんですか」という無言の抗議の裏返しでもあるのでしょうが、実際にそう感じていらっしゃるので、本音の声とも言えます

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○夏の訪れ○
一昨日、打ち合わせのために関与先の社長を訪問
博多祇園山笠の正装「長法被」姿でご対応いただき
帰り際に、扇子を頂戴しました

年度方針を浸透させる取り組み

年度方針を浸透させる取り組み

年度の始めに経営トップから年度方針の発表と説明が行われるところは少なくないことと思います。

今春、ある企業様よりご相談をいただきました。

ーーーー
例年、発表される年度方針の内容を踏まえて、部門ごとに具体的な計画を立てて取り組んでいくのだけれど、会社全体の状況を見渡すと、部門間の連携がうまくできていないため、取り組みの過不足が起きている。
いろいろと手を尽くしても、部門間の壁が高くてうまくいか

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新任管理職研修のフォローアップを実施しました

新任管理職研修のフォローアップを実施しました

3月に関与先企業で実施した新任管理職研修、本日はそのフォローアップ研修を実施しました。

ワークショップ形式の対話型の構成で組み立て、実際に着任した管理職としての自らの歩みを題材に、経験学習サイクルをベースに取り組んでいただきました。

4月に着任して2-3カ月とはいえ、年度初めのこの期間は、部門の責任者としてやるべきことがたくさんある時期でもあります。

会社の年度方針との整合性、部門のテーマや

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ナラティヴⅡ-6.外在化の実践例

ナラティヴⅡ-6.外在化の実践例

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第6回

昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。
毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会のふりかえりと備忘メモとして残していく。
第6回の今回は、「第5章 外在化の実践例」について、2023年6月4日(日)に実施。

第5回「吃音とナラティヴ・アプローチ」

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ナラティヴⅡ-5.吃音とナラティヴ・アプローチ

ナラティヴⅡ-5.吃音とナラティヴ・アプローチ

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第5回

昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。
毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会のふりかえりと備忘メモとして残していく。
第5回の今回は、第4章と第5章の間に設けられた「吃音とナラティヴ・アプローチ」について、2023年5月7日(日)に実施。

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ナラティヴⅡ-4.カウンセリングの会話

ナラティヴⅡ-4.カウンセリングの会話

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第4回

昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。
毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会のふりかえりと備忘メモとして残していく。
今回は2023年4月2日(日)に取り組んだ「第4章 カウンセリングの会話」について。

第3回「第3章」⇦     ⇨第5回「

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ナラティヴⅡ-3.言葉の力

ナラティヴⅡ-3.言葉の力

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第3回

昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。
毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会のと備忘メモとして残していく。
今回は2023年3月5日(日)に取り組んだ「第3章 言葉の力」について。
手元のメモを整理する作業時間を取れずに、公開が遅れてしまった。

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ナラティヴⅡ-2.<話し手>と<聴き手>

ナラティヴⅡ-2.<話し手>と<聴き手>

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第2回

昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。
毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会の備忘メモとして、今回は2023年2月5日(日)に取り組んだ「第2章 <話し手>と<聴き手>」について。

第1回「第1章」⇦                ⇨第3回「

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ナラティヴⅡ-1.社会的・文化的・言語的な影響を受けた私たちの語り

ナラティヴⅡ-1.社会的・文化的・言語的な影響を受けた私たちの語り

読書会のメモ「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」 第1回

昨年(2022年)12月に出版された国重浩一さんの「ナラティヴ・セラピー・ワークショップ BookⅡ」。
昨夏「BookⅠ」の読書会を終えていて、今回「BookⅡ」の出版に合わせて再開。毎月1回1章ずつを目安に進めていく仲間内での読書会の備忘メモとして記していこうと思います。
今回は「第1章 社会的・文化的・言語的な影響を

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自然との邂逅の旅 「Being SOLO」の体験をふりかえる

自然との邂逅の旅 「Being SOLO」の体験をふりかえる

アメリカン・リーダーシップ・フォーラム(ALF)の創設者、ジョセフ・ジャウォースキーは、自らのリーダーシップの旅を描いた著書に「シンクロニシティ」というタイトルを付けました。

元々は腕利きの弁護士だった彼が、リーダーシップに目覚めていくプロセスにおいて、シンクロニシティと呼ぶしかないような出会いの連鎖から世界中を訪ね歩く姿が描かれています。

AFLのリーダーシップ・プログラムの中には、ジャウ

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Being SOLO とは

Being SOLO とは

この記事は、2015年9月と10月に記したものを一部改稿して、「自然との邂逅の旅 「Being SOLO」の体験をふりかえる」の詳細としてまとめたものです。

1.Being SOLO とは

~ 自然の中でひとりで過ごす内省の時間~

人工のキャンプ場ではない自然の中で、視界に他の人がいない場所で、一人でソロ・キャンプをする。
自分と向き合い、自分を見つめるビジョン・クエストのような企画。

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◆◆ Being SOLO in Kyushu 2015 (前編) ◆◆

◆◆ Being SOLO in Kyushu 2015 (前編) ◆◆

この記事は、2015年10月に記したものを一部改稿して、「自然との邂逅の旅 「Being SOLO」の体験をふりかえる」の詳細としてまとめた文章の前編です。

1.「朽ちた丸太」になる

1日目 (2015/10/10) の体験より
 
一歩進むごとに草花を踏みつけ、蜘蛛の巣があれば払いのけ、その「生」の営みを妨げていく。
それでも、自然の生命は、何もなかったかのように、ひたすら生き切ろうとしてい

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