記事一覧
はじめまして、夏川佳子です。
noteを始めてみようと思います。岩手県出身、東京都在住のセラピスト、ライターの夏川佳子といいます。
(※同姓同名の辛口メンターさんは別人です)
からすうり、という名前で書き物をすることもあります。
アメブロはこちら→アルビレオの定点観測所2
まずは自己紹介から。
ペンネームの由来は
→夏川佳子はセラピスト名で、響きと画数から。からすうりの方は、植物の烏瓜がかわいいことと、宮沢賢治の物語から
【詩】たったそれだけのこと
花が揺れて草木がざわめき
微笑みかけてくれた
たったそれだけのことで
わたしの今日は祝福された
風の中にきらりと光る
純粋ないのちのかけらを見た
たったそれだけのことで
わたしの生は祝福された
些細な出来事の中に
限りないよろこびの芽がある
小さなものたちによって
わたしは生かされている
【詩】それをことばと言ってよいのなら
心の奥深く
生きとし生けるものに共通の
言語のようなものが
あるとしたら
種族も文化も超え
鳥や獣や
草木や花々や
石たちとさえも
意思疎通できるような
「自然のことば」があるとしたら
鳥に語りかけた聖人や
自然の声を聞いた詩人や
神秘思想家たちが思索したような
「自然のことば」
原言語のようなものが
清澄な輝きの中で
すべての事象は
その本質を明らかにし
宇宙の言語が
ふるふると振動するだ
【詩】小鳥たちは歌った
理解できないことを通して
わたしたちは立ち止まり
闇をくぐり抜けることで
わたしたちは希望を求める
不条理な出来事にぶつかって
わたしたちは思索し
どうにもならないことを知って
わたしたちは降伏する
光の中で歌い踊るには
身体はあまりにも重く
泥に塗れてしまったように感じる
軽やかに天空に舞い上がるには
あまりにもくたびれ果てて
小鳥たちは
木陰に憩い
そんなわたしの頭上で
こんな歌を
【詩】いのちは形態に宿れり
いのちは形態に宿れり
無数の泡立ちのひとつとして
宇宙の表層をごらん
発生しては解かれてゆく
無数の形態の織りなすショーだ
そのひとつひとつの微細なひだや
細胞の中に閉じ込められた
いのちのざわめきが
あちらこちらで何層にも重なって
聴こえてくるようじゃないか
わたしたちひとりひとりの
小さな身体の中でも起こっている
いのちの無数の囁きを
花や鳥たちと同じように
空や森と同じように
無垢ないの
【感想文】『ある巡礼者の物語』読了
2週間前から読み始めた、『ある巡礼者の物語 イグナチオ・デ・ロヨラ自叙伝』(岩波文庫)を読了しました。
この自叙伝は、イグナチオの口述をイエズス会のカマラ神父が書き止めたものだそうです。本書では、イグナチオは自身を「巡礼者」と呼んでいます。エルサレムや各地を巡礼したことだけでなく、彼の人生そのものが「道を求める巡礼の旅だった」と思われます。
少し前までは、高校の世界史で習ったくらいの知識